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32・事実と現実~後編~

さて、ナレーション騒動最終話!

いい子ちゃんはどうなるのか!?

リりぼちゃんたちを助けられるのか!?

お楽しみください!


私、いい子。

今、とんでもないお知らせを聞いたの。

ナレーションはブラックランドの出身で、私と、お化けの国をたおすためにやってきたスパイで、ナレーションのふりをしていた…。それで、りりぼちゃんとりぼいちゃんを牢屋に閉じ込めた。そして私の仲間も捕まえる…。

ナレーションの手紙が届いた。

そんなことさせない。

私は、みんなにこのことを伝えた。

そして、私の家にいてもらうことにした。




ナレーションから連絡がないまま、数日が過ぎた。

私は、毎日が怖かった…。

お仕事の合間に、みんなと連絡を取った。



なのに・・。





私がお仕事から帰ってきたある日。








みんなはいなかった…。







許せなかった。









そこには、「仲間を預かった   ナレーション」という手紙が…。






ひどい。



私は、以前ナレーションが仕事場にしていたところへ行った。


そこに、ナレーションはいた。

「ナレーション!みんなを返して!」

「ふん、そんなことするバカがどこにいる?」



「いい子ちゃん!助けて!」

みんなが叫んだ。

りりぼちゃん。りぼいちゃん。

花ちゃん。

かみさま。

お兄ちゃん。

先生。

ガリ勉君。

クラスのみんな。

ミゼラブル。

それ以外にもいっぱい…。

みんな大切…。

いつも、みんながいたから、頑張れた…。

みんながいたからアイドルになれた。

みんな・・。

私、みんなを救う。

「じゃあ、命をかけて戦う?」

「え…。」

「負けたら、こいつらと人間界に戻ってもらう。つまり、この世界でいえば、『生まれ変わり』。」



私は迷った。

私はいいけど、みんなをみちづれにはしたくない。

「いい子ちゃん!僕たちは・・。」

「私たちは!!」

「いい子ちゃんさえよければ戦ってほしい!」

胸の中に熱い気持ちがあふれた。

「みんな…。」


私は決心した。

「戦うわ!」


「ふん。いい度胸。」

「…ミラクルステッキ!」

「ブラックステッキ!」

「『ナレーションを倒して!』」

「『防御』!」

一時間くらい戦いが続いた。

「これで・・。とどめよ…。」

「望むところだぁ!!」


「『助けて!』」











目が覚めた。

戦いは終わったの?

ふと光に手をかざす。

お化けの手じゃなかった。

人間の手だった。

周りには、人間のみんな…。

お姉ちゃんも、パパも、ママもいる。

私、負けたんだ・・。

「夢…?」

「ううん、違うわ。あなたがいなくなったこと。全部本当。」

「ママ…。知ってるの?」

「夢のような話だったわ。みんなとはもう知り合いよ。」

「パパも…?」

「そうだよ。」

パパが笑った。

「あなたがいなくなったことは、みんな忘れたわ。」

「え、なんで?だってここって、人間界じゃ…。」

「ミラクルステッキ。」

ママは、そういって古びた私のステッキを私の手に乗せた。

「最後のお願い、叶えてくれたの。」

「みんな…。」

みんながにっこり笑った。

「人間になったけど…。みんな仲良くしてくれる?」

「うん!」

みんなと笑いあった・・。

新しい人生が始まる。

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