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大きいランドセル
「くぁぁ…」
眠い。
僕は猫。この塀の上は僕のお気に入りの場所。
ここは陽が当たってポカポカ気持ちいい。
そしてここに居れば色んな人間が見られる。餌をくれる。
「ねこちゃんおはよー」
今日もランドセル?とやらを背負った小さい雌の人間がやってきた。
「何やってるんだよ」
「ねこちゃん撫でたいの!」
「届かないだろ。先に行くからさっさと諦めろよ」
「うるさい!」
朝から賑やかなものだ全く。
しかし毎度毎度撫でようとしているが…一回も届いたことは無い。むしろ毎回後ろに倒れそうになっているから心配ったらありゃしない。
……
「わぁ、ねこちゃん降りてきてくれたの?」
そう言って人間は僕を撫でる。
別に僕は君の為に降りてきた訳じゃない。地面に居たい気分だっただけだ、勘違いするなよ。
「ニャーニャー」
「可愛いー」
全く言葉が通じない…
そんな乱暴に撫でるな、せっかく整えた毛並みが。
「あ、そろそろ行かないと。またね、ねこちゃん」
そう言って人間は走り出した。
「痛っ!」
そして転んだ。
…せっかく降りてきてやったのに。




