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そのパーティメンバーは全員ウソをついている  作者: ばーど@ホーリーアンデッド3巻&コミックス2巻10月31日発売!
第一章 俺たちシルバリオンサーカス

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0.プロローグは追放から

新連載を始めました!

どうぞよろしくお願いします!

「ライ、君をこのパーティから追放する!」


 興奮した声で宣言したのは探索者パーティ『リミットブレイカーズ』のリーダーで、名前は……えーっと、なんだったかな。アレス? アレン? まあどっちでもいいか。

 他のメンバーたちも揃って俺を睨みつけている。

 ってことは、みんな同じ気持ちってことか。


 あーあ、また追放されちまったよ。

 これで3回……いや4回目かな。


「参考までに理由を聞いてもいいかな?」

「理由!? そんなのいくらでもあるさ! まず君は偵察士スカウトなのにほとんど罠を解除できない!」


 ああ、その通りだね。

 今日は三つの宝箱全部で罠解除に失敗しちまった。だって難しいんだもん。

 毒針に麻痺煙に警報アラームとフルコースをお見舞いされたけど、中身は無事に取り出せたよ?


魔法薬ポーション代で赤字だっての! 次に、君は戦闘でもほとんど役に立たない! ただ立ってるだけじゃないか!」


 戦闘できるんだけどさぁ……ちょっと燃費が悪いんだよね。

 それに戦闘は俺の本職じゃないしさ。


「だって偵察士スカウトの役目は偵察や罠解除だろう?」

「そもそもそれすらライは出来てないじゃないかっ!」


 まあおっしゃる通りで。


「極めつきは、先ほどの君の言葉だっ!」

「あれ、俺なんか変なこと言ったっけ?」

「ああ言ったとも! 『俺は銀曜日シルバリオンデーしか働けません』ってな! 誰が週一日しか稼働できない偵察士スカウトと組むかっての!」


 あーやっぱりダメかぁ。

 でもさ、俺にも平日は本業があるから週一以上は参加できないんだよね。


「以上が君を追放する理由た! わかったか!」

「ああ、わかったよ。世話になったな」


 俺はぷんすか怒っているリーダーのアレンだかアランだかに手を振ると別れを告げる。


 あーあ、やっぱりダメだったか。

 初心者相手ならいけると思ったんだけどなぁ。

 さすがに週一稼働じゃ受け入れてもらえないか。


 こうなったらもう──自分でパーティを募集するしかないのかな。

 そんなに本格的に冒険士をやるつもりは無いんだけどなぁ……まいっか。

 俺はため息を吐きながら、ギルドの受付に『パーティ募集』の提出しに行ったんだ。

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