ちょっとワケわかんないです。
「さて…と、我々はいつまで待たされるんでしょうか?
これ以上長引くならば宿をとりたいんですが。」
「それは…我々には判断がつきませんので、お待ちいただけませんか。」
食事を一通り終えて、ルーヴィルは口を開いた。
すかさずエドワードに代わりレーベンが答える。
「そういって五時間以上はなにも聞かされず放置ですよ。
このまま待っても今日中に答えが出るかは怪しい。
適当に宿をとりますので、終わり次第お知らせください。」
スッと、ルーヴィルは立ち上がると歩き出す。
無言でメイズとレグルスも続く。
「お待ちくだ…っぐ!」
レーベンが慌ててルーヴィルの肩をつかもうとした刹那、無表情でレグルスがその手を捻り上げた。
強い力にレーベンはうめき声を漏らす。
「私は王の名代ですよ。
これでも王の甥なのです。継承権は放棄しましたが、こちらでいうところの王族の括りには入るのです。
おいそれ触れると思わないでいただきたい。
この城に滞在するなど遠慮します。
いつ寝首をかかれるか人質にされでもしたら厄介ですから。」
「我々はそのような真似はしない!!」
エドワードが椅子を倒す勢いで立ち上がり、声を上げる。
ルーヴィルはニッコリと邪気なく笑った。
「貴殿方はそうでしょうね。
王と王太子もそうでしょう。しかし、中途や末端まで同じ考えかと言われれば別物です。
その別な考えを持つ輩は卑怯で愚かしい手を使うものです。
件の領主がいい例でしょうね。
よって安全の為、我々はこの城に留まりたくない。
ああ、城下町にはおりますのでご安心を。
何かあれば…城下町全ての国民が人質となりますからね。
そこのところよろしくお願いします。では、後程。」
その言葉になにも言い返すことができず、エドワードとレーベンは三人を見送ることしかできなかった。
「なにも言い返せないな、末端まで意思を届けるのは難しい…」
「それは置いといて、勝手に出させちゃ不味いでしょ!」
「不味いのか?その通り伝えればよくないか?」
よくない。
全くよくない。その通りでも、もっとすがりつかないといけないはずだ。
エドワードはよくも悪くも真っ直ぐすぎる。
レーベンはため息をついた。
「私が行って参ります。
城下町なら庭みたいなもんです。接待した上でよい宿にご案内しますよ。」
レーベンは貴族の子息ということになっているが、本来スラムに近い下町育ち。
士官学校卒業間近、成績が良いのに目をつけられ実子と認知された男だ。
実家に対して徹底的に反抗しているヤンチャさんだったりする。
なので城下町は裏も表も知り尽くしてたりする。
「団長、任せますよ!では後程!!」
レーベンはそう言い残すと素早く三人の後を追う。
後には、ポカーンとした近衛騎士団長なエドワードのみが取り残されたのだった。
ぼやっと次回予告』☆
全く危機感を持たずぼやっとしているエドワードに責任をぶん投げて後を追うレーベン。
立ち去ろうとする三人に声をかける。
「肉と魚と美女どれを望みますか!?」
三人の答えはいかに―…!?
次回、男四人ぶらり旅!ウキウキ夜町ウォッチング!
お楽しみにd=(^o^)=b




