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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
51/130

キャメロット拠点

 イギリスの首都ロンドン。

 その地下に存在するPSAの拠点には大英博物館より入ることができる・

 博物館の関係者がPSAの隊員でエレンの案内もあってすぐに拠点内に通される。

 迷路のような通路を進みやがて局長室と書かれた扉の前へと到着する。

 「ここが部隊長の部屋よ。キャメロットの最高責任者は緊急会議とかで本部に出向いているから第十部隊の部隊長が今は最高責任者になるわね。ってこんな扉の前で長話もなんだから行きましょ」

 エレンは楽しそうに扉をノックするとすぐに中から返答が返ってくる。

 「失礼しまーす!」

 扉の前に誰かが立っていたら恐らく顔面を強打する勢いで扉を開ける。

 「えーっと。21時30分!エレン・ウォーカー二等兵ただいま帰還しました!こちらが案内しろとの命令にあったジャパンの第十二部隊のアオイ・アカギ二等兵です!」

 エレンがこれ以上なにか話す前に葵がすぐに割って入る。

 「第十三部隊所属!赤城葵二等兵です!本日よりこちらの第十部隊に仮配属になります!よろしくお願いします!」

 エレンは葵の所属部隊を間違えたことに気が付いてあわあわとしている。

 おかしいな。さっき第十三部隊って言ったよな?と内心葵は思ったが顔には出さないでおいた。

 「ご苦労。私が第十部隊の最高責任者、ジョン・レイバック・シードル・スミス二等星だ」

 二等星という階級は氷室の一つ上の階級である。

 「ジャパンから遥々と大変であっただろう。英語が上手だな」

 「ハイ!スミス二等星!私もアオイの英語すごく上手だとおもうんですよ!」 

 「うるさいぞエレン・ウォーカー二等兵。もう少し落ち着きをもったらどうだ?」

 ジョン・スミスの威圧感のある低い声にエレンは縮こまる。

 そしてスミスは二人を一人掛けのソファーに座るように促し、自身はその対面の二人掛けのに腰を下ろす。

 「ふむ。アカギといったな。君が例の十三部隊の。まぁ内部でも非公式の部隊だからそこのアホウが間違えるのも無理はない。ということは例のヴァンパイアの契約者か。キョウトでは随分と活躍したとケドウインから聞いている」

 「ありがとうございます」

 「別にほめてはいない。この世界で長く生きたいのなら命にこだわらないことだ。明日同じ飯を食べていたやつがいなくなる。そんなこともある。我々が相手にするのは秩序を乱す者たちだ。そんなものを自分の常識で測らない方がいい。わかりあえないから争うのだ。わかりあえるのなら争いなんて存在しない。少し話がずれたな」

 スミスは部屋のすみで待機している隊員に指で合図すると隊員は葵とエレンの目の前に二枚のプリントを置く。

 「それが学園の案内だ。入学式には参加はしない。二人は特別クラスだからな。当日はその紙に書いてある教室にいくといい。二人は学園内の寮で生活することになる、部屋は同じ部屋だそうだ。それと登校日は4日だ。といってもお前たちは3日の夜中に出発する。地下の連絡路線で行けば丁度いい時間にバーミンガムに到着するだろ」

 「わかりました」

 「わかったわ!」

 「よし。特になにもないようなら出立まできゅそくをしっかりとれ」

 

 4月3日23時40分。

 キャメロット拠点の地下連絡路線。

 バーミンガムの拠点への物資を運ぶ列車に乗り込んで二人は魔法学園を目指す。


To be continued.

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