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アカギ戦記  作者: 饅頭
六章【狂乱魔境帝都東京】

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201/201

氷上にて

 「あれが・・・東京都PSA本部か。入り口が露出したまま凍り付いているのか」

 東京湾のほとんどがいびつな氷に覆われPSA本部の入り口があると思われる場所には氷の柱が聳え立っていた。

 「千葉にも氷の影響が出ているな。大方の広さを考えると凍結の発生源は新宿近辺。こっからどうやって向かうべきか・・・あれは?」

 竜司が湾内の氷上を見ると何者かがPSAの入り口に向かっているのが見える。

 「〈アイスエイジ〉…」

 竜司の体温が絶対零度まで急激に下がっていく。

 「〈アイスメイク〉」

 空中に展開されたいくつもの氷の剣が一気に射出され氷上の何者かに向かって飛んでいく。

 何者かは剣の接近を察してその場から消え去る。

 「消えた?いや・・・幻術的ななにかか」

 そして数秒もたたぬうちに何者かはその場に姿を現す。

 現れた何かはすぐに走り出す。

 「逃げる気か。〈アイスメイク〉」

 橋から飛び降りると同時に氷でグライダーを形成させて滑空することで一気に何者かに接近する。

 「体温が戻ってきたな。〈アイスエイジ〉」

 上がった竜司の体温が急激に下がりだす。

 氷上に着地すると何者かをおいかけて竜司は走り出す。

 「女?まぁいい。〈アイスメイク〉」

 先程の様に竜司は周囲に氷の剣を展開させて一気に射出する。

 女は振り向き凍り付く海面に手を触れる。

 「〈ソイルウォール〉」

 本来土の壁を形成する戦闘魔法。しかしながらここは氷上。

 故に形成されたのは氷の壁。

 氷壁は氷の剣を防ぎきれずに破壊される。

 「〈不条火柱ふじょうひばしら〉」

 氷の剣が女の体を貫く寸前にその女を包み込むように火柱が上がる。

 数メートルの高さまで燃え上がる火柱は全ての剣を焼き切る。

 同時に周辺の氷にも影響が及び亀裂が走る。

 「陰陽術か。予測通り蘆屋恭介の関係者かだな」

 「そういうお前は、PSAの人間じゃないよね。PSAの残党は先日までに狩りつくしたし」

 「成程な、名乗れ女。名もなき者として死ぬのも哀れだろ」

 「戦う相手の名前なんて不要じゃない?それとも名前を聞かないと戦えないのかしら?氷室家次期当主候補さん」

 「まぁ聞いた話で大方推測はできる。京都での戦いの生き残り、九条由美。戦闘した葛城庄司が死亡しているから情報がないが・・・戦闘魔法と陰陽術を使用するということはわかった。それなら対処のしようがある」

 「嘘をつく必要もないからね。その通りよ。私は九条由美。蘆屋恭介様が率いるヤカミの幹部、だからこそ貴方はここまで私に接近したのは間違いなのよ」

 そう言うと九条は砂時計の形をしたガラス細工を取り出した。

 そしてそれを地面へとたたきつける。

 ガラス細工が落下と同時に砕けそこより魔力の渦が広がる。

 その渦は九条と竜司を飲み込んでしまう。

 氷上の世界は一変して真っ白で無機質な街並みへと変貌する。


To be continued.

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