久しぶりの外伝ですよ! ピチピチです
本編を書くか、外伝にするか悩んだのですが、筆休めというか、現実逃避ならぬ、本編逃避の為に書いちゃいました。
面白くなったかは、別問題(笑)
次は本編を書きますよ。
# 外伝 女神と魔王が学生だった頃
――― 私、エヴュリス · サーライト · ミカエリス! 美少女が好きな、自他ともに認める普通の超絶可愛い女の子!今日は入学式で、2年生になりました。
普通の在校生は春休み等で、普通は来ないのですが、生徒会長様で在らせられる、リウム先輩のご命令により、お手伝いに駆り出されたのです。
しかし私は嫌々という訳でもなく、校門を通る、真新しい制服を身に包んだ美少女達を、合法的にウォッチグ出来る権利と、校内いる女性の、データベースの更新という、正に! 一石二鳥なので、嬉嬉とした気持ちが溢れ出る程、新入生達(女子だけ)に笑顔を振り撒きながら、案内と挨拶をしていった。
そんな充実した、幸せな一時を楽しんでいると、思わず気持ちが、小声ながら盛れてしまう。
「同学年も美少女揃いでしたが、今年もなかなか…… ふへ、ふへへへぇ〜」
無神経にも、夢心地タイムに横槍を入れてくる奴がいた……その男は、私の幼なじみであり、我が校では珍しい不良で、名をディオゼウス。
「おい! お前の唯一の救いである顔が、とても残念になってんぞ!!」
そんな物言い対して、遺憾の意を!ドヤ顔で表明する事にした。
「唯一とは失礼なっ!! 顔ももちろん、この通り超絶美少女ですが、この絹糸の様な髪!高校生とは思えない程の、大きく実った果実! 海外のモデルの様な体型、スラリとした長い手足!白魚の様な指に、透き通る白い柔肌!唯一とは言わせません!」
「全部見た目じゃねぇかよっ!!! やっぱり、容姿以外は何も自負出来るものがないのな! お前って奴は!!」
――― チッ! 流石は長年の付き合い…… 的確にツッコミを入れてきますね……
そんなやりとりをしていると、周りから「クスクス」と、笑い声が聴こえてきて、その対象が私達だという事に、0コンマ1秒もかからなかった。
―― 新入生と御近付きになる前に、こんな不良と親密な関係だと噂されるのは、後の行動に、支障をきたす可能性がありますわね…… しかし、ルリちゃん(女版ディオゼウス)と噂されるのはバッチコイです! どんとこいです! 体育館倉庫の中で、愛の溢れる、大人の運動会をしましょう!是非に!
そんな猛る思いが、ふつふつと煮えたぎってきたエヴュリスは、眉間に皺を寄せつつ、彼に不満をぶちまける。
「何で今日の貴方は、ルリちゃんじゃないの!? 私への反抗かしら!」
いきなりの文句に彼は「やれやれ」と、頭を抱える素振りを見せたものの、面倒な客のクレームの対応に慣れた店員の様に。
「それもあるが、リウムパイセンからの指示だ! 俺がルリの時のお前は、人様に見せられないレベルで、やべぇー顔になるってんで、それを見越しての対応だっつーの! そんな涎を垂らした変態が、校門に居たら新入生が入れなくなるだろ?」
「むぅ…… よりによって、変態とは! しかしながら、ルリちゃんと一緒にいると私は、ぺろぺろしたくなったり、ムラムラしてくると言いますか、抱きしめたいな!ルリちゃん!!(グラ〇厶 · エイ〇ー風に) という衝動にかられたりする訳でして、少しおちゃめな表情かもしれませんが、そこまで酷いとは思えません!」
すると彼は、あくまで認めないと言うなら仕方がないと、スマホを取り出してから、私に画面を見せてきた…… そこに写し出された写真は、中学時代にお泊まり会をした時のもので、服を脱がされている可愛らしい褐色肌の美少女…… その横には、エロ目+白目を向いて、悪魔の様な笑みを浮かべながら、鼻の下を伸ばし!興奮し、舌を出し!顔を真っ赤にしながら衣服をひん剥く、イッちゃってる顔の化物がいた、紛うことなき…… それは私だった。
事実にを受け入れる自分と、認めたくない自分が、脳内でぐちゃぐちゃになっていき、フリーズ状態になり、意識が朦朧とする横で、彼がこう言った。
「本当に、黙って立ってれば美人なのにな……」
無事に? 入学式が終わってから、ディオゼウスに何処で入手し、誰が撮った写真なのかを問いただすと、ニヒルな笑で。
「リウ厶パイセンに決まってるじゃねぇか、弱みを握るのは、あの人の専売特許みたいなもんだしな、現魔王をやっている、俺の曾祖父様でさえもビビってたしなぁ…… やべぇ人だぜ〜マジで、ノートにはありとあらゆる神や、人間界の偉いやつの、人には言えない内容が、びっしり書いてあるらしい」
思考停止状態でありつつも、私は生徒会長には、絶対に逆らってはいけないと、胸に刻み付けるのだった。
それから私は、クリムゾン(ルナージュ)やゲッソーラ達と出会い、お互いに惹かれ合っているのに、なかなかくっ付く事が無い2人を、ディオゼウスやリウム先輩達と一緒になって、恋人にする為に面白おかしく、時には強引(体育館倉庫に1日閉じ込めたり)に、ブチ切れて強行策(お互いを呼び出し、無理やり告白させた、逃げられないように影踏みの魔法を使用)を発動させたり、夏は海やキャンプ等、冬は恋人がいない3人(エヴュリス、ディオゼウス、リウム)でクリスマス(ルリちゃんを着せ替え人形にして、写真撮影)を過ごしたりした。
そして、学園に居る全ての人が待ちわびたであろう、リウム先輩の卒業式には、やっと呪縛が解放される様な喜びに満ちた空気が漂うものに一瞬なったが、彼女が終わりを告げる答辞の為に教壇へ上がり、数秒沈黙した後、全員に通信魔法を使い、恐怖のドン底へ…… 絶望へと誘う台詞を呟いた。
《アナタ達の秘密は、私が学園を去っても、別の世界へ派遣されても、私の手の中にある事には変わらない、という事をお忘れなきよう…… それでは皆さん、サヨウナラ……ふふふふふふっ》
会場に居た全員が発狂し、嘆き悲しみ…… 最後の最後まで、リウムという人物の恐ろしさを、植え付けられるのであった。
お疲れ様でした! いかがでしたでしょうか? 少しでもクスリと笑って頂けたなら幸いです。
お気づきの方がいるかも知れませんが、リウム先輩には、私のハマっていたゲームのヒロインが元ネタでありまして、綾〇さんは裏表のない素敵な人です、で有名な方がモデルだったりします。
私の推しは、七……じゃなくて、森……でもなくて、綾〇さんです!ごめんなさい!本当ですからぁ!! 許してください!綾〇様っ!!
PS 気になる方は【甘がみ】をカタカナに変換して、検索しましょう!主人公の妹が可愛いです!
メインヒロインでも良いくらいに。




