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女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
いざ賢者の元へ!
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前に友人から、アサシンって響き……可愛いよね?って言われた

本当に申し訳ないです!!お待ちして頂いた方には謝辞を!※ リアルが多忙で、2ヶ月くらい更新出来ませんでした。

合間を縫って書いていたのですが、なかなか進まず、すみません!!今後の更新も、遅れるかもしれませんので御理解頂けたら嬉しく思います。


※ 決してリア充的な意味ではありません



# 66話 戦いは、常に非常識であって非情なものらしい


生まれたままの姿になったリクちゃんを横目に、私は彼女に対してどう声をかけて良いものかと悩んでいると?


「っ……おばあちゃん……ごめんね。

リク……メルティアちゃんに勝てなかったよ」


そんな悲痛で、呻き声の様な声を漏らす彼女に対して、フェロリーナさん元いおばあちゃんが、慈愛に満ちた微笑みで。


「大丈夫よ……貴女は良くやったわ。

あの化物(メルティア)に対して、今までで対峙した誰よりも、いい勝負だったと思う……

流石私の孫娘よ。

敵討ちは私に任せなさい」


――私が悪者みたいな流れが多い気がするんですけど? ダークヒーロー的な感じも無く、ただの敵みたいだ。


リクちゃんはフェロリーナさんの言葉に、もの悲しげに「うん……」と、頷いた。

そして、救助隊から毛布に包まれて、会場の奥へと連れていかれた。

その様子を観ていたロリコン(賢者)がマイクを握り、淡々とした口調で、会場全体に向けて、こう言った。


「それではいよいよ武闘会も、次の試合で最後になり、それに伴いまして、会場準備に入らせて頂きたいと思います。

その間に、休憩タイムとさせていただきます」


どうやら休憩時間を頂ける様だ。

何をしようかと思っていると?急に、久しぶりに登場ではないかと思う声がした。


『メル……暇ならちょっと付き合ってくれないかしら?』


「急用でしょうか? まぁ良いですよ。

しかし、ルナージュさんお久しぶりですね」


『ええ、ちょっとだけ久しぶりね。

まだ私は何も用件は言ってないんだけど? 聞かなくてもいいの?』


そう聞かれた私は、少し困った様な笑みを浮かべながら。


「まぁ……良くはないですが、本契約を済ませた仲じゃありませんか。

困った時はお互い様の精神で、一蓮托生ですよ? 」


するとルナージュさんは、嬉しそうな感じにしながら、懐かしむ様に呟く。


『一蓮托生。懐かしい言葉だわ……悶十郎様も言ってたわね』


「前の契約者の方でしたっけ? 」


『ええ。メルに出会うまでは、1番の契約者だったと思うわ。

素敵な女性だったわ……戦いが終わるやいなや、忽然(こつぜん)と姿を消してしまったのだけどね』


突然の衝撃的な事実を投下された私は「はぁいぃっ?!」と、すっとんきょんな変な声を上げ、自問自答タイムに入る。


――いやいやいや……ちょっとまて! Why?女性とな? 悶十郎 = 男性の名前で有るからして、頭の中で前田慶次(戦国〇双)の様な人物を想像していたのに、かなり予想外すぎ! けど……よくよく考えれば、あの塔の中に入れるのは女性だけだ、男性が入ろうものなら、王子殿下の様に弾き飛ばされるだろう。


そんな事を考えていると、ルナージュさんが心配そうな声音で。


「メル? 変な声を上げた後に黙り込まれると不安になるのだけど?」


そう言われてしまった私は、どういう状態だったかを素直に言う。


「悶十郎さんは、ガタイのいい歌舞伎役者みたいな人を想像していたので、女性と聞いて驚きを隠せませんでした」


そう言うとルナージュさんは、『そうなるわよね〜』と、納得しつつ本題に入る。


『それはそうと、試合が終わった後くらいから、上質な悪逆魂(あくぎゃくこん)の反応があったの、どうしても確かめたくてね? 放置しておくと、面倒な事になりそうだったから、付いてきてほしくてね』


――それを聞いた瞬間に何となくだが、変な気配を感じとれた……嫌な感覚では無く、どちらかと言えば、ワクワクとした気持ちにさせてくれる物に近いだろう……久しぶりの外食で、好きな物を食べれる喜びみたいな。


そんな事を思いつつ私は「仕方ないですね?良いですよ」という気持ちを込めつつ。


「何となくですが、分かりました。

悪逆魂の回収、お手伝いしますよ」


そう言うと彼女は、少し照れた様に『ありがとう……』と、言って現場に向かった。

その道中は険しいもので、※ 激流の川を泳いで横断したり、※ 岩山をロッククライミングをした。

トドメとばかりに現れたのは、※ 全長が20mを超えた、燃え盛る火炎を放射する、羽根の生えたトカゲ3体を同時に相手にしたりと、なかなかハードなものだった。


※ 川を飛んで渡ればいいじゃないって、思うじゃないですか? 結界的な物があった為に、ダメでした。

※飛行魔法を使えば余裕だろ?って、思いましたよね? しかしながら、何らかの力によって、使用出来ませんでした。

※体長が20mを超える羽根の生えたトカゲ何かいねぇーよ! ドラゴンだよ!! って、突っ込んだ方、その通りです。

ルナージュさんにとって、トカゲもドラゴンも大差が無いらしく、爬虫類としか思ってません。

後、この死闘の様子は、次回に問い詰められるので、あしからず。


それで幾多の障害を乗り越え、悪逆魂の主へ到着した。

そこに居たのは、全身を白いローブの様な物で覆い、フードで顔を隠していた。

私の気配に気が付いた彼は、心底面白そうに。


「ククククッ……計画を邪魔されない様に、仕掛けを沢山仕掛けておいたってのによぉ〜……お前はアレか? 国の犬か? それとも、興味本意で俺様に近づいて来たのか?」


そんな事を言い始めた彼に、私は淡々と、こう言った。


「興味本意ですかね。

奇妙な力を感知しましてね、それでこんな所まで来てしまいました」


それを聞いた彼は、急に腹を抱えて笑いだした。

それからフード下から覗く口元がニヤッと、歪んだ瞬間に、身体から殺気を放出しながらこう言ってきた。


「お嬢ちゃん……俺を喰らいに来たんだろ? その、腰にさしてる剣から強欲に、魂を求める声が聞こえる」


ルナージュさんは、どうやら(よだれ)を止める事が出来ていなかった様で、そんな彼女に私は、フードの男に聞こえる様に、剣を擦りながらこう呟く。


「ルナージュさん……いくら上玉の悪逆魂だからって、そこまでがっついては品がないですよ? 一端のレディーなら気持ちを抑えてください」


そう言うと、彼女は開き直った様に、ドヤ感の有る言い方で。


『ふんっ! 今は武器よ? しかも……女は女でも、干物女と呼ばれるくらい、品なんて物は(はな)から無いわ』


「元の姿に戻れるかもしれないじゃないですか……その為にも、今から女性を磨いていた方が良いと思うんですけど」


そう言うと? 彼女は清々しいくらいに、自信に満ち溢れた声音で。


『元の身体に戻った暁には、昼寝三昧!食っちゃ寝自堕落生活を送るつもりだわっ!!』


思いの(ほか)、凄い駄目人間だった……手の施しようがない。

そして、ルナージュさんの声が聞こえない白いフードの男は、怪訝(けげん)な感じを出しつつ、(おもむろ)に口を開く。


「おいおい……お嬢ちゃん、殺気を出してる人の事をガン無視しといて、剣とお喋りか? 余裕だねぇ〜 それで、どうすんだ? 殺るのか? まぁ……見られた以上、素直に帰すつもりはないがな」


フード男は棒立ちながらも、臨戦態勢に入ったのが分かった。

そんな彼に私は、笑みを浮かべてこう言った。


「選択の余地は無さそうですね」


そんな笑顔を見たフードの男は、厭らしく口を歪め、少し残念そうな感じに。


「美人だとは思ってたが、本当に勿体ないな〜 良い女を痛ぶる趣味はないんだが、これもお嬢ちゃんが悪い……ククククッ」


そう言い終わるやいなや、ローブから手を「バッ!」と広げた瞬間に、手投げナイフを10本以上をこちらへ投げてきた! 私は魔法で、土の壁を前に出して弾き返すが、しかし!残りが突然、軌道を変えたのだ! 後ろに飛び退くも、私は避けきれずにダメージを受けてしまった。

この男は、かなり戦闘に長けていると思う……暗殺者の(たぐい)だろう。

ルナージュさんは、心配そうに声をかけてきた。


『メル、大丈夫? 女性の柔肌に傷をつけるなんて……許せないわね。

一応、回復と解毒の魔法を使いなさい、ナイフにきっと、毒が塗られているはずよ』


――そうは言うが、未だに相手の攻撃は止まず、そんな魔法をかける余裕は無いのだ、ルナージュさんで叩き落としても、生き物の様に暴れ出すし、かなり厳しい。


「御心配、ありがとうございます。

先程から数も増えて、雨の様にナイフが降って来るので、避けるのに必死と言いますか、まぁ……何とかしてみます」


フード男は、自分の攻撃を躱す少女に興味を抱いていた。

自分で言うのもアレだが「この攻撃を受けて立っていた者は居ない!」と、自信があった……しかし、目の前の光景は異常としか言えない。

かれこれ数十分程、この状態である。

あの速度で動き続ければ、普通は疲弊して倒れるはずだ。

流石……興味本位で、こんな所まで来るだけの事は有るなと、しみじみと思ってしまう。

そんな、名も知らぬ彼女にフード男はこう言った。


「そろそろ、バテて来たんじゃ無いか? 心優しい俺様は、お前さんに選択肢を与えよう……俺達の属する、グループに入るか、そのまま死ぬか、選べ!」


私はふと考える。

どういう気の変わりようだろうか? しかしながら、答えは決まっている……悪逆魂を宿してしまうような集団だ、ルナージュさんにとっては食料倉庫だろうが、人には言えない様な事をやらされるに決まっている。


「お誘いありがとうございます。

しかしながら、私には仲間が既におりますので、御遠慮します」


するとフード男は、「ならいい……」と、ボソッと呟いてから、感情を殺してしまったかの様に、さらに冷たい雰囲気に変わった。

選んでしまった以上、倒すか?殺してしまうか、しないといけない。

そして私は……腕輪を外し、上に放り投げてから、素肌で迫り来るナイフを弾きながら、フード男に神速の断罪の一閃を放つ。

斬られた彼は、光となり消えた。




いかがでしたでしょうか? 後語りは、しばらく休載します。

本編書くだけで、必死なので……今まで出てきたキャラ達は大半出したので良いかな?と。

それではまた!次回

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異世界転生 ギャグ 百合 変態 TS
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