愛の形は人それぞれ
どうも、こんにちは!お昼更新です!
久しぶりな気がします!本編でも、久しぶりな人が出てきますので、お楽しみに〜
# 55 愛の形は人それぞれ?
衝撃的すぎる女神さんの爆弾発言発言で、元バカップルは顔を真っ赤にしながら恥ずかしがり、他は何とも言えない顔で、様子を窺いつつ、リウム様だけがニコニコしているという状況……そして私は。
「女神さん、この空気どうするんですか?」
ままならない気持ちが全面に出た表情で、淡々と女神さんが。
『ごめんなさい。どうにも、このバカップルを見てるとイライラしてきて、ダメなんです……付き合う前とか、特に酷かったんですよ? お互い意識し合ってか、しどろもどろになりながらも、付き合いたての恋人みたいな感じで、もうお前ら付き合えよ!!って、言いたくなるくらいでした』
それを聞いた私は、何故か想像が出来てしまい嘆息気味に。
「あー……でも、何か分かる気がします。お互いが素直じゃないですし」
私がそう言うと、元バカップルは仲良く「オーマイガッ!!」という気持ちを表しながら(ゲッソーラはポーズを取りながら)、声を合わせて。
『それ以上!過去の事を掘り返さないで!』
『それ以上!過去の事を掘り返すなー!』
私は、この2人仲が良いなと思いながら、置いてけぼりで、情報処理が追いついてない船乗りさんに話しかけた。
「船乗りさん、賢者さんの所へ船を出して頂いても良いですか? このまま話をしても、終わりそうにありませんし、長引かせると怒ると怖い人(魔王さん)が出てきて、もっと面倒な事になりそうなので、お願いします」
そう言い終わった後に案の定、「ゾワッ」という、殺気めいた物を感じた直後、怒ると怖い人(男バージョンの魔王さん)が現れてしまった、しかも不機嫌な感じである。
何で私はこうもフラグ立ててしまうのだろうか……不幸体質が故、仕方がないとしか言い様がないが、とりあえず挨拶はしないと失礼なので、する事にしよう。
「お久しぶりですね? 魔王さんこんにちは、どうされました? 私は真面目に旅をしてますよ?」
『本当に久しぶりだよな? こんにちはだ、メルティアを別に怒りに来た訳じゃねぇよ、キレてんのは、そこの泣きべそソーラだよ!』
その言葉に、敬礼でもしそうな勢いで「ビシッ」として、後輩が先輩に対して聞く様に。
『ディオゼウス先輩!こんちわっス!俺が何かしちゃいましたかね? 教えて欲しいんスけど? 』
――え?キャラが違う!ゲッソーラ様、キャラブレ過ぎ!
と、内心ツッコミが済んだ所で、魔王さんは特に気にした風も無く、呆れつつも淡々と。
『おう、ったく……お前はそんな事も分かんないのか? 神の力をさっきメルティアに与えただろ?彼女はな? リウム先輩と同じで、超神様候補な訳だよ……ここまで言えば分かるよな?』
ゲッソーラ後輩君は、はっとした顔で何かに気付き、舎弟が兄貴に謝るかの様に。
『すいやせんでしたぁっ!! そんな事にも気付かないで……ディオゼウス先輩! メルティアさんに惚れてんスね? だから超神様にさせない様にするとか、男! って感じでカッコイイっス!』
强ち間違いでは無いのが癪だが、ここは敢えて否定しつつ、何を言っているんだ? とも言いたげに、もう1つの理由を言うことにする。
『馬鹿かお前……俺は魔王であり、メルティアは勇者なんだよ、恋だの愛だの言える様な関係じゃない、まぁ……こいつの事は嫌いじゃない、むしろ好ましい部類に入るがな』
なるほどっスね〜と、ふむふむと頷いていると、急に女神さんがゲッソーラ様に、『コレを観なさい!』と、言った瞬間に彼の目の前にプロジェクターで映し出された様な映像が現れた……そこには!メルティアの全身の姿が貼り付けてある抱き枕に、ぎゅーっと抱きしめて、顔が蕩けてだらしの無い感じの魔王(女バージョン)が、嬉しそうに頬擦りをするシーンだった。
『ふへへぇ〜……メルちゃんかわいいよぉ〜……////』
女神さんとリウム様と私以外が凍りつく
※このシーンの挿絵が欲しいです(懇願)
By 蔵ノ宮辰秋
――何なんですかね? このLoveい生き物は! 自分の分身みたいな物が抱き締められてても、不思議と不快感は無く、むしろコッチがしたくなるくらいに可愛い!!
黒歴史が晒されている当本人が反応しない訳も無く、当然……ぶちギレた。
『このクソ女神ぃぃぃぃぃぃっ!! 何、晒しちゃってくれてんだぁっ!?あぁんっ!!』
この顔が見たかったとも言いたげに、腹を抱えて笑っているかの様に、『何か問題でも?』とも言う感じで。
『ぷッ……何かしら不良〜? あはははっ! 私は貴方が欲しいと言ったから、あげたのよねぇ〜? 使うのは自由だけど、こういう事になる事くらい、長年の付き合いで分かりそうですけどね〜?ディオ』
そんな言葉に、グゥの音出なくなる魔王さん。そして私はこれ以上話が脱線すると拉致があかないので、無理矢理な感じで軌道修正をする……そう、断りを入れるからおかしくなる、なら!黙って行けばいいじゃないって事で、気配を消す魔法を使い、4柱に気付かれない様にして、賢者の住まう場所へ向かうのだった。
そして……15分くらい行ったところで、小島に到着し所で船乗りさんが、威勢の良さはそのままだが、丁寧な口調で。
「では勇者様!お待たせしました!どうか良い旅で、ご武運を!」
私は船乗りさんに「ありがとうございます」と言ってから、私達は上陸した。
すると突然、ナイスミドルなおじ様の声がしてきた……
「勇者よ……良くぞ参った、そして我が孫娘まで連れてきてくれるとは、感謝する」
その声に従う様に、導かれながらリクちゃんを、おんぶして、向かうのだった。
ぶっちゃけると、この作者のキャラ忘れ防止策でやってきた、本編後の語り……略して後語りですが、ぶっちゃけどうなんでしょうね? ブクマは3個減って4個増えました!実質、1つしか増えてません(笑)まぁ増えただけでも有難いと思います。
では気を取り直して、後語りの始まりです!
『今回のゲストは……え!?魔王さんと女神さん?!』
『何だよ? 私じゃ不満か?』
『不満とかは無いのですが、ココには出番が少ない人をお呼びして、私が物語を書く上で……』
すると女神さんが、笑顔で(目が笑ってない)表情で。
『出番、ありませんでしたよね? 私達』
私は、あまりの恐怖でガクブルしながら。
『申し訳ございません!! 仕方なかったんです! お2人はキャラが濃いので、新キャラが霞んでしまうから……許して下さい!(作者スキル、分かって下さい!お願いしますを、発動!)』
弁明を聞いた2人は、なるほど……なら仕方がないか?とも言う様に、頷いた。
そして2人は声を揃えて
『次から出番増やせよな!(威圧)』
『次からは頼みますよ?(物凄くいい笑顔=逆に怖い)』
そして私は、『はいぃー!』と、元気良くお返事をした。
 




