外伝 3 それぞれのクリスマス
どうも!蔵ノ宮です!宣言通りにクリスマス回です!間に合って良かった……という事で、クリスマスも残り少ないですが、各々楽しいクリスマスを!楽しんでない方は私の同士と言えましょう!日付けが代われば我々の勝利です!平凡な日常です!ご武運を!!
#外伝3 それぞれのクリスマス
ふと、思い出した様に、いきなり目をキラキラさせながら顔を近づけてきて、こう言った。
『メルティアちゃん!!今日は天界ではクリスマスなんですよ!デートをしましょう!』
「……え? なんで女神さんとデートしなくては行けないのですか?というか、元の世界に帰して下さいよ……魔王さんとの用は終わったはずです!」
『メルティア……残念ながら、ヴァルハート王国へ帰すのは無理だ、異界移動レールの施設がもう封鎖されてるんだ』
「え?!そんな……いつ開くのですか!?」
『お正月が終わるまで開きません!だからメルティアちゃんは、私の家で寝泊まりしてもらいます!はぁはぁ////』
「魔王さん!お願いがあります!家に泊めてください!一緒にお風呂とか、添い寝でも構いません!どうかお願いします!変態の家になんて泊まれません!」
『ぐはっ!……メルティアと洗いっこして、一緒にお風呂……メルティアに猫耳パーカー着せて添い寝……良い!!』
--あれ?変なのが追加されてる……女神さんと対して変わらない気がする。何か怖いから、ホテルか何処かに泊まろうかな……うん、それが良いに違いない。
「魔王さん、今の無しで、それでは良いお年を!」
そして私は2階の窓から、変態が2人居る部屋から脱出した。そして残された2人はというと、必ずココに戻って来ると、自信に満ちた笑顔でメルティアを見送るのだった……この世界が如何に大変かという事を知っているが故の余裕である。一方、メルティアはと言うと?
『いらっしゃいませ……ようこそ、ホテル……天空館へ』
「すみません!」
『なんでしょうか?』
「泊まりたいんですけど」
『本日、申し訳ございませんが、満室となってまして……』
「すいません……ありがとうございました」
それからメルティアは2軒目、3軒目を回るが、どれも満席で、見知らぬ世界で走り回った。10軒目を超えた頃、疲れて休んでいると、女性が声をかけてきた。
『ちょっといいですか?メルティアちゃんですよね?』
「そうですが?何か?」
その女性がバックをいきなり開けて、本の様な物を取り出して、こう言った。
『ファンなんです!サイン下さい!!』
「へ?」
『ダメでしょうか?』
良いとか悪いとかでは無く、あの変態(女神)は写真集まで勝手に発行していたのだ、まぁ彼女に罪は無い、サインしてあげよう。
「良いですよ、ちょっと驚いただけなので、何か書くもの有りますか?」
『ありがとうございます!えっと……コレでお願いします!』
--しかしサインか……前世の時に仕事でのフルネームで書く様な物しか知らない……まぁ取り敢えず、名前とかを形を崩して、ハート描いておけば良いだろう。私は人生初のサインを、スポーツ選手や、アイドルのサインなんかを思い出しつつ、頑張って書いた、しかし我ながらいい出来だと思う。
私は照れたように彼女にサインを渡した。
「じゃあコレどうぞ、初めて書いたので……変かも知れませんが、あはははは」
『初めてなんですか!?嬉しいです!家宝にします!友達に自慢します!もう一個だけお願いしても良いですか?』
「どうぞ、遠慮なく言ってください、今は暇なので」
すると彼女が、言うのが恥ずかしそうに、くねくねしながら口を開く
『じゃっ……じゃあ!ハグしてくだひゃい!』
「ぷっ……良いですよ?分かりました。どちらがハグをしましょうか?」
『メルティアちゃんからの愛の抱擁が欲しいのです!』
私は「分かりました」と、言ってから彼女を優しく抱きしめて、頭を撫でなでした。彼女は、最初はビクッとしたものの感触を楽しむかのように、ふにゃ〜と、顔を蕩けさせ、とても幸せそうだ。
『えへへぇ〜……はっ!ありがとうございます!とても幸せな時間でした!』
「いえいえ、こちらも普段しない事だったので、新鮮で楽しかったですよ?」
『そう言って頂けて、コチラもちょっと安心しました。やっぱりとっても優しい方だったんですね?ますます好きになっちゃいました!』
「照れますね?ありがとうございます、お聞きしたい事が有るんですが良いですか?」
『はい! 何なりと! スリーサイズでも、付き合った人数でも、体重でもお答えします!』
「まぁ気にならないと言えば嘘ですが、聞きたいことは別です。こっちに連れて来られたのは良いのですが、泊まる所がほとんど満室でして、困っているんですよ、何処か有りますかね?」
『泊まる所ですか……この時期は難しいですね』
「そうですか……じゃあこの辺に野宿とか出来そうな所でも……」
と、言い終わる前に、お姉さんが少し怒った感じで。
『そんなのダメです!!風邪引いちゃいます!それだったら!恐れ多いですが……私の家に泊まらせます!』
「良いのですか?!是非お願いします!助かりました!あっ……でも今日はクリスマスですよね?彼氏とかと過ごすのではないですか?」
『彼氏は……今は居ません!私の家で、友達の天使達とクリパする予定で、買い出ししてた所なんですよ。少し騒がしいかもですが……』
「お姉さん綺麗なのに勿体ないですね?私が男なら放っておきませんね、良いですね!楽しそうです、買い出し手伝いますよ?」
照れたようにお姉さんが、恥ずかしそうにしながら
『ありがとう……ございます!今年のクリスマスは今までで最高のクリスマスになりそうです!』
お姉さんは、まさに! 天使の微笑みという笑を浮かべて、私はしばらく動けなかった……。それからお姉さんは、立ち止まっていた私を恋人繋ぎで引っ張っていって、2人で買い出しの続きをしていく、すると急にスマホの着信音らしい音がして、お姉さんは名残惜しそうに手を離し、電話に出るようだ。
『もっし〜どったの?』
『どったの?じゃないし!私らもう、みよきちの家で待ってんだけど!?凍え死ぬぅ〜早く来い!』
『ごめん、ごめん!街中で買い物してたら、有名人にあってね?サイン貰ったりハグしてもらったりしちゃった〜えへへ』
『何それ!うらやまじゃん!良いな〜まぁこの時期は帰省してるし、そりゃ〜いるか……それは良いけど、今どの辺?』
『でしょ〜最高のクリスマスプレゼントだったよぉ〜二丁目の、ファ〇マの近く、あともう1人増えるけど大丈夫?』
『え?もしかして男!? ダメだよ! 今日は女子会じゃん!』
『違うよ?可愛い女の子だよ!しかも飛びっきりの!異界の人で、泊まる所探してたみたいでさ〜良いかな?』
『可愛い女の子なら大歓迎!! みさぽん達には言っとく〜はよ来て!マジもぅ無理!!』
『分かった!じゃあなる早でいく!』
そして通話を終え「ピッ」と消す。そして、お姉さん元い、みよきちさんは私の顔を見て。
『メルティアちゃん!!今からダッシュ』
「お友達が凍え死ぬぅ〜前に行きましょうか?」
昭和初期の古い街並みに、イルミネーションが飾られた道を手を繋いで、笑いながら翔けていく。2分程走った所でようやく、みよきち宅に着いた様だ、外観としては〇〇荘とか書かれていそうな建物である。すると、みよきちさんと私に気が付いたのか、お友達の天使達が降りてきた。
『遅い!!……って!メルっちじゃん!おひさ〜』
そこには、紅き月の塔でお世話になった?天使事、ちーたんである。
「ちーたん、おひさ〜元気だった?」
『ちょっと待った!!え!?ちーたんってメルティアちゃんと達なの?!』
『それはもう!マブの達よ!LI〇Eで言ってなかったっけ?異界の塔の管理の仕事で、可愛い勇者見つたって、あとイ〇スタにも写メあげてたっしょ?』
その言葉に、ちーたんの後ろに居た、コレまた美少女が。
『あ〜それ、見た見た、紅い月で塔が染まって、その前で写メってたのだよね?ミヨキチ見てないの?』
『さきりん……ごめん、その頃は仕事とか覚える事いっぱいでさ〜』
もう1人の美少女が、ミヨキチに。
『あ〜ミヨキチって、超神様の、お付き役をしてるんだったよね……給料良いけど、あのジジイはエロいって聞くもんな……しかも今はメルティアと添い寝しよ?を毎晩欠かさず視聴してるらしいし……写真集に付いてる生写真をコンプするまで買ったとか、メルティアちゃんが穢れるっつうの!!』
噂話を吐露していく彼女にミヨキチさんは。
『ちょっ!みさぽん!本人の前で言わないの!メルティアちゃんが、物凄く複雑な顔してるから!』
『え?!ていうか、そっくりさんとかじゃなくて、マジもんの本物!?』
『いやいや、みさぽんさ〜私とミヨキチの最初の会話で分かんじゃん?ウケるんですけど!』
「というか中に入らない?私も寒くなってきた」
『メルティアちゃん!ゴメンね!私の部屋を今、開けるから!』
楽しそうに、さきりんさんが。
『まさか、みよきちがメルティアちゃんを連れて来るとは思わなかったな〜』
頷くようにして、同意する様に、みさぽんが。
『だよね〜今回のクリパは盛り上がりそう!てか絶対、テンション上がりまくる!』
そして、ちーたんが高らかに宣言する!
『本日!最高のパリピにする!!』
皆で、おー!! と言いながら、みよきちさん宅に入っていった。そして部屋に入って、カー〇ルさんのチキンを食べたり、ワインを空けて、飲んで酔っ払い、写メ撮りあったり、ティッ〇トッ〇をしてみたり、トランプやU〇O等をした。最後は王道というか、定番らしい王様ゲームも、全員が黒歴史を積み重ね、全裸になるまで行われた、内容はR18の為、この小説には表記出来ません。
そして……泊まる所が見つからず、メルティアは帰ってくるだろうと踏んでいた女神さんと魔王さんはと言うと、魔王さん宅で、女神さん家族も呼び盛大なクリスマスパーティーが行われた。だがしかし、当の2人だけは、物悲しい雰囲気が漂うのだった。
『メルティアちゃん……』『メルティア……』
お疲れ様でした!如何でしたでしょうか?少しでも楽しんで頂けたなら幸いです!よろしければこの作品を読んで少しでも、クリスマスを楽しんで頂けたなら幸いです!それではまた!




