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2.スキル選び

目の前にカードがばらまかれる。

『好きなの選べよ、その中になくても、言えば作ってやる』

「はぁ…」

『数はそうだなぁ…他の奴らに比べて容量がでかいな、5つ好きなの選べよ』

「(正直、向こうに行ったら巻き込まれた旨を伝えて即帰してもらうつもりなので、いらないといえばいらないんだけどなぁ…)」

近くのカードを数枚めくってみる。


【スキル強奪】:相手のスキルを奪い、自分の物に出来る

【剣聖・極】:剣を極めた剣聖の更に高みへ

【万物創造】:思い浮かべたものを全て創造出来る


「…うわぁ、これは酷い」

『んだよ、他の奴らは飛びついて選んでいったんだぜ?』

「どうせチートに見えるやつには裏があるって決まってるんだ、そもそも俺はチートがしたいわけじゃない」

『…ほー』

「そうだな、言語はどうなってるんだ?」

『言語はばっちりよ、勝手に翻訳するし』

「助かるな…なら、その世界の常識が知りたい」

『常識だぁ?おいおい、それで一つ使うのか?』

「使い方はそれぞれだろ」

『常識ねぇ、まあいいがそれで1つだ、あと4つは?』

「身体能力強化を頼む」

『身体能力ならそこにステータスを10倍にする装備品があるだろ?』

「10倍もいらないよ、それに、装備品を外したら効果が解けるとかそんなだろ、ならいらない」

『謙虚というべきかなんというべきか…』

「最後に幸運、運気の上昇を頼む」

『運気ぃ?』

「そんな変なものを見るような目で見ないでほしいんだけどなぁ…」

『スキル与えてて初めて聞いたわ』

「別に、これまでそんなに運が良くなかったからマシになればなと思っただけだよ」

『なるほどな、残り2つも選んでくれ』

「いや、もういい」

『…は?』

自称神様の目が点になる。

『お前、欲がないなぁ』

「欲が無かったらそもそも何も頼まないよ」

『…それもそうか、まあお前がそういうなら構わんさ』

「どうも」

『常識は向こうに行ったときにわかるだろうよ、そんじゃ、いい旅をな』

そういった自称神様に向かってぺこりと頭を下げる。

少しすると、眠気が襲ってくる。そのまま、眠気に身を委ねる。




司が眠りに落ち、転移させた後─

【スキル強奪】のカードを弄りながら、神は嗤う。

『アイツ、賢い奴だな…気に入った、ちょいとおまけしといてやるか』

『さぁて、今回の玩具はどうやって生き残るか楽しみだ』

くつくつと嗤い、カードを投げ捨てる。

そのカードには、追加で文字が浮かび上がっていた。


【スキル強奪】:相手のスキルを奪い、自分の物に出来る

       :奪ったスキルに対して、ペナルティが発生

       :永久的にステータスをマイナス、解除不可の状態異常付与


『ハズレを引かなくてよかったな?』

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