表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/291

第51話:おねえちゃんっていったら、だいしゃんじ! の、ひ!

初めて300Pt突破しました。

こんなに読んでもらえて嬉しいです!

 調印式は、双方のサインが書かれ、無事に和平が締結された。

 

 その翌日。


「ソラちゃん。起きましたか?」


 お城の別室で一泊したアリアちゃんが、顔を覗き込んでいた。


「あいぃぃ。ふわぁぁ……」


 ベッドの上で上体を起こして、欠伸と共に両手を伸ばす。

 そして、バッと、布団の中を確認。


「しぇ~ふ」


 おねしょの回数は明らかに減っているね。


 ――せいちょうちた。


「5歳でおねしょは、少々驚きましたわ」


 なんてことを、金髪のツインテール、青色のラフなワンピースを着たアリアちゃんが言ってきた。

 ソラちゃんの精神面や、その他の成長の遅さは、わたしとソラちゃんという、2つの意識が同時に存在してしまっているためだと思う。

 多重人格っていうのがあるけど、それって、片方の人格が起きてるときは、もう片方は眠っている状態だよね?

 でも、わたしとソラちゃんの場合は、同時に起きていて、心の中で会話まで出来てしまうんだよね。


 ――どちたの?


 いや、なんでもないよ。


「ジェノしゃんは?」

「あの方は、わたくし達の朝食を準備していると思います。……そういえば、今後の育成計画を見直すと、張り切ってましたわね」

「うえぇ」


 あれだね。ソラちゃんとアリアちゃんの差を見せ付けられたから……。


「着替えて食堂に行きますの?」

「きがえ、ジェノしゃん、いないよ?」

「ああ、それでしたら問題ありませんわ」


 アリアちゃんが手をパンと叩くと、それを合図にメイドさんが3人ほど入ってきた。


「お召し物は、そちらのクローゼットの中でしょうか?」

「……ぁい」


 小さく頷く。

 うん。人見知りが爆発しそうだ。

 大人が苦手なのか? て、そりゃそうか。

 わたしがソラちゃんの中に転生する前の、森で狼に襲われるまでの、大人たちから追われてた記憶が残ってるんだろうな。


 なんて考察している間に、すっぽんぽんにされて、体中を拭かれて、服を着せられ、鏡の前に立たされていた。


 ――はやいね!


 さすが、慣れてるね。3人だったし。

 

「ソラリス様、髪型をアリア姫様と同じにしてよろしいですか?」


 ――きかれちゃった! どちよ!


 え? わたしに聞かれても。


 ――やくたたじゅ!


 えぇぇぇ!


「しゅきにちて!」


 ソラちゃんの不機嫌スイッチはどこにあるんだろう? いまだに謎だ。


 で、完成したよ。ツインテール。

 左右ともに、水色のリボンで結ばれている。


「「「かわいい!」」」

「えへへ。ありがと」

「アリア様とソラリス様、ご姉妹のようですわ!」

「わたくしがお姉ちゃん……ですわね」


 頬を赤らめて、ポーっと見詰めてくる。


「アリアおねえちゃん?」

「あふ!」


 ドサっと気を失い倒れちゃったよ。


「ソラ様~! 朝食の用意が――かわいい! がふ!」


 ゴン!


 部屋に入ってきたジェノさんは、いつもと違う髪形の私たちを見て、仰け反った拍子に壁に頭をぶつけ……。


「「「アリア姫様! ジェノ様!」」」


 え? なに、この朝からの大惨事は?

 


――ねぇ、ぽいんとおおかったら、どうなるの?


ん~? 書いてる人がプレッシャーで、トイレの回数が増えるね。


――ふ~ん。オムツちて、かいたら、いいのにね!


……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ