第41話:どっちもどっち? の、ひ!
ピクニックに来て、ソラちゃんのうっかり発言で微妙な空気になったけど、その後は穏やかに楽しい時間を過ごした。
「そうです。ここを通して、今度はここに」
小花をいくつか摘んで、茎を絡めていく。
「できた!」
少々形は歪んでるけど、可愛い花冠の完成だ!
パパに見せにいこう!
――あい!
「パパ~! みてみて~!」
小さな頭に花冠を乗せて、両手を広げて一回転!
「おお! 可愛いな!」
「ええ。本当に可愛いわね」
「えへへ」
照れ笑いをして、パパの膝上にちょこんと座る。
「そのままの髪でも十分綺麗だけど、髪飾りを作ろうかしら?」
「白銀に輝く髪には、どんな色のものでもあいそうじゃの」
2人に頭を撫でられて、すっかりご機嫌ソラちゃん。
「ソラ様~! 私も花冠作りましたよ!」
と、頭に花冠を乗せたジェノさんが駆けてくる。
「ジェノ……その歳でそれは」
「痛い子じゃの」
「はうぅぅ! いいんですぅ! 私はソラ様に見せにきたんです! どうです? ソラ様!」
「かわいいよ、はなかんむり」
「ほら~! 可愛いって言ってくれたじゃないですか!」
「「……」」
お~い。ジェノさん自身は褒められてないぞ~。
2人に残念そうに見詰められてるの気付け~。
と、まあ、残念エルフのジェノさんだけど、ソラちゃんのお世話をしてくれるのは完璧だし……いや、違うな。なんか、百合のオーラを纏っていて、身の危険を感じることがある。
残念変態エルフだ……。
「へんたい?」
きゃぁぁぁ! どうして声にだすの!?
「ん? ソラ様、何が大変なんですか?」
せぇぇぇぇふ!
「ちがうよ、へんた」
ちょっと主導権を代わろうか!
「おなか、へった! ぺこぺこ!」
「あら、ふふふ。それは大変ですね。グランゾ様、トレンティー様、お昼ご飯にしましょう」
よっしゃこら! なんとかなった!
――ソラしゃん、くいちんぼだね!
うん。ソラちゃんの尻拭いでお腹いっぱいなんだけどね……。
「ははは。いっぱい動き回って遊んだからの。腹が減るのも早いな」
「トレンティー様と一緒にいっぱい作ってきましたからね!」
「ふふふ。ジェノがほとんど作ったから、私はボックスに詰めただけよ」
――ソラしゃん! こうたい!
あ~、はいはい。
「たべよ! たべよ!」
まったく。どっちが食いしん坊なんだか。
でも、本当に楽しいね。いつまでも、こんな日が続けばいいな。




