59.5-6話 無問題 〜 無問題は『だいじょうぶだ、もんだいない』の意味。 〜
一番いいのを頼む!
クンッ (丁寧な挨拶) はーくんだよ?
あらすじ
・エルフをッ!
・収納ッ!
・サウナ地獄だッ!!
説明ッ!!
火刑や炎獄は肉体よりも精神や魂魄のダメージにおもきをおいているようにいってたけど、そんな精神ダメージをながい時間うけていられるものなのだろうか?
精神がおれて緊急脱出はたして廃人になっていないのか?
そんな問いにかんしてはこう答えよう。
世界樹の炎は肉体や魂魄にくわえて精神も再生する!
ただし、肉体や魂魄とちがい、その場その場で瞬時に再生されるわけじゃなく、精神や疲労は徐々に時間差で少しずつ回復する。これは炎から離れてもしばらくつづく、だから精神がおれて緊急脱出してもしばらくするとちゃんと回復する。ちなみにこの持続回復の時間は火刑にはいってた時間に比例する。
精神はすぐに回復しない、だからダメージに回復が追いつけばおよそいくらでも耐えられるし、そうでなかったとして気合しだいででダメージの減衰も可能から、あんがいなんとかなるんだよ。
オレが火刑をつくろうとおもった経緯は、世界樹をもやした炎を性質を認識ったのがひとつ、もうひとつは魔女の火刑における聖職者(笑)のならべる建前をホンモノにしてみようとおもったから。
真に清きもの(信仰あつきもの)なら火にかけても死なないはずだ! というかんじのむちゃぶりだったが、オレの世界樹火刑はみごとに実現した!
この世界樹火刑は受刑者の精神がおれぬかぎり、その肉体と魂魄が燃えつきることはない……!
しかし、この世界樹の炎による精神のダメージとは魂魄に直にひびくような痛みで、これを肉体的に軽減することはできず、麻酔もきかない。これを軽減する方法はひたすらに精神がつよいこと、気合をいれて耐える……そして、本気の信仰も効果的であることも判明した。これにはJさんもニッコリ!
ちなみに、この炎による精神のダメージは、キズの回復時に痛みが発生するし、魂魄がキズだらけだったらそれをなおす際にスゴい痛みが発生する。他にも原罪や業を浄化する際にもモノスゴい痛みが発生するが、しかしそれに耐えきれれば原罪や業が燃やしつくせば、たとえ極悪人であったとしてももしかすれは天国にいけるかもしれない。(かならずしもいけるとはいっていない)
これは死後の地獄でうけるだろうさばき、という名の魂の浄化を生前に受けることができる。
つまり、すでにさばかれているから地獄を回避できるという話。ま、天国なんてホントにあるかどうかわからないんだけど。
あ、免罪符がわり火刑を利用できるとおもう勢力もあるかもしれないな……まあ、現実的な罪が晴れるわけではもちろんないし、犯罪や悪業なんかをおかしてると本気で地獄の苦痛になるんだけどね。たえきれなければ死ぬのは当然として来世すらあやしい?
ふぅ、説明はこんなもんでいいかな?
炎獄からでた他所のエルフさんは、此処のエルフさんとなにやら深刻なおももちで会議をしていた。
『自分のところの世界樹が枯れかけている』とか『何者かに思考を誘導されていた』とかそんなかんじのはなしが聴こえたけど、余所事と無視して、はーくんは森に散歩にでかけてしまったらしい。
木から木にとび、森をかけぬける。
さきほどあったエルフさんの賑わいがふしぎなほどに寂れている。
これは……いったいなにがあったんだ?
首をかしげながらさらに走ると、なにやらふかい霧つつまれた。
急に視界がせまくなったけど無問題、こんなこともあろうかとランタンをつくっておいたんだ!
このランタン、なんと『太陽炭』がいれられるため火がきえる心配は、このランタンがこわれる可能性よりひくいはずだ。欠点はすごく熱いことかな?
そうしてあかりを手にしたオレが先に進むと、森がひらけた。
その先をみると村があった、なんだか肌色の濃い余所のエルフさん村だった。
平和なエルフの村にはーくんが──!




