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49.5話 かーさん 〜 命名者:いまこそ──『家族』の契りを交すとき! 〜

全く関係ないタイミングですが、天龍法の読み方を天龍法アルティマブレスから天龍法ユニティブレスに変更しました。この変更には特に意味はありませんし、今後使う予定もありません。

 ふぅ……(挨拶)、はーくんだよ。



ウァリャシュズィ

・シーぽんナデコリ。

・住居ゲット!

・タヌ──タヌキモフモフ!



 ふ、はーくんこれでも自制じせーできるんだよ? 髪ナデナデ耳コリコリだけで(・・・)ガマンしてシーぽんの尾骨びこつグリグリはしなかったんだよ? あはっ! ほめていいよ!



 得意げなはーくんでした! あははっ!



「ま、またウチの耳とっぽを……」


「掃除が行き届いているから廊下に倒れ伏しても特に汚れることはなかったタマモは起き上がると、畏怖と怒りと驚きが混ざったような顔で『ハル』を見る」

「見られたハルは無表情で──そして、開き直ったのか得意げな気配を放っていた。よく見ると背筋を伸ばし胸を張っている、姿勢良い姿に格好カッコ良さ割り増しで可愛カワイさ増し増しだった」

「それを『ミドリ』もキャッキャと喜んでいた」


「ハルがカッコカワイイね」

「ねー」


「ワタシ達は即時、目を合わせ語りあった」

「そんな『ミドリ』もカワイかった。行くも『ハル』引くも『ミドリ』でワタシの気分は有頂天に達した。この至福はしばらく治る事を知らない」

「……え、なに? なんなの? どうしたのハル!?」

「……ん? ふふっ! なんだ照れてるんだ……ふふ……照れてるハル可愛い」

「ひゃん! ふふっ……もうっ、照れちゃって」


「ふふ……それで感情を持て余して言葉がうまくでないタマモに対して『ハル』は無表情かつ平坦に、両手を合わせてこう言うのだった」


「けっこうなお点前で、ごちそうさま──かーさん」

「────(キュン)ッ!?」


「かーさんと呼ばれたタマモはまるで心臓を撃ち抜かれた様な仕草で、胸を押さえてうずくまった。ちなみに押さえつけられた胸はふにょんと形を歪めていた」

うずくまるのを見て驚いたのか、『ハル』はその無表情の目を少しだけ大きくして、蹲ったタマモのそばでしゃがみこんで背中をさする」

「するとタマモはガバリと顔を上げてそばにいる『ハル』をその豊満な胸に抱き頭を撫でる」


「なんやなんや、かーさんて! ウチの事をかーさんって言ったんか? どや? ん? んー?」


「タマモはとても嬉しそうに語りかける……正直に言ってブン殴りたくなる」


「んー? なんやオカンが恋しくて甘えとったんかー? ええよええよ、ウチがはーくんのオカンになったるわ! あ、モチロンみーちゃんもやで!」


「なにやらタマモの中で『ハル』達の母親になる事が決まってしまった様だ」

「タマモに抱きつかれた『ハル』は2度も耳と尻尾を撫で回した事で反省していたのかしばらくなすがままにされていた────」

「──が、あまりにもうざったかったからか、それとも潮時と判断したのかは定かではない」

「だが、勢いよく大きな胸に埋まっていたその顔を引き抜き、両手をタマモの背に回して拘束した」

「抱き返されたとタマモは緩んだ顔をさらに歪め恵比寿エビス顔を作った……哀れなりタマモ、これから地獄に堕とされるとも知らずに」

「『ハル』の全身がその名の如く薄っすらと青い光を発し出す」

「脳を茹で上げたタマモも、『ハル』がその全身を青白い光で染めた事で漸く状況の変化に気づいた……しかしもう遅い──遅すぎたのだ」

「状況についていけないタマモはなんの反応もできずに──『ハル』に唇を奪われた」

「そして、タマモは声にならない悲鳴を上げて──ビクリビクリと何度か痙攣した様に全身を震わせて気絶した」

「────これは後の『接吻相撲キッスズモウ』である」



「余談だが、『かーさん』の呼び名は『ナ()ハラタマモ』の『か』を取った渾名ニックネームである」

タマモ、暁に散る────ッ!!!

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