34話 輝夜 〜 命名者:シーぽんがおはぎくれたよ! まさに棚からボタモチ! 〜
……はっ、気がついたらお茶の話を!?
はいさーい、はーくんだよ!
あらすじ
・青一文字
・妹かわいい!
『青』は自分でつけた名前だけど、シーぽん的にはすごい意味があったみたいだね。
妹の名前が紅でアキだったから、青でハルにしたんだよね……当時の感覚では妹だけが家族判定で、ほかはおなじ家にいる人か妹の家族ぐらいの感覚だったから。
それにしても青一文字で何種類のよみかたができるものかな?
『青』『青』『青』『青』『青』『青』『青』
こんなものかな? 変わり読みも含めたらもっとふやせそうかな……。
日本語の青って緑も含んでるから……『青』とか?
あとは外国語の青を当て字にしたら……って、それ完全にキラキラネームだよね。
『青』『青』『青』……英語だけなのにバラけたなぁ……。やっぱり青に緑含んでるニュアンスだし……。
そういえば、烏龍茶って、本場中国では青茶って読むんだよ? 読み方はたしか……青茶だっけ?
青茶……烏龍茶は緑茶と紅茶の中間(20〜80%)の発酵具合で加熱処理をして発酵をとめたのお茶なんだよね……烏龍茶はカラスのように黒くてリュウのツメのような形だからその名前なんだっけ。
ちなみに緑茶がまったく発酵させないで加熱処理をしたお茶で、紅茶が完全に発酵させたお茶。
お茶の葉っぱは処理によっていろんなお茶になるからすごいね!
中国茶はお茶の処理によって違う、色の名前のついたお茶があるよ!
緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶。
お茶の発酵は酸化発酵、酸素の働きで緑茶が紅茶に変化するんだ! ちなみに烏龍茶よりもさらに浅い発酵したのが白茶。
それとは別の発酵をさせたお茶もある、黄茶と黒茶。
黄茶はよくわからないんだよね……加熱して酸化発酵させて熟成させるんだって……よくわかんないよ。
黒茶は普洱茶の名前の方が有名かな? これ、平たくいえば緑茶の漬物なんだよね。これ、更に二種類に別れて、主流なのは代替品的な緑茶の漬物。
元々は緑茶を長い年月熟成させた緑茶だったんだけど(生茶)、生産性が悪いから後々それによく似た風味のお茶が作られた、これがコウジカビによる発酵をした、緑茶の漬物(熟茶)。要するにわりと別物だったりする。
そういえば中国で一番飲まれてるお茶って緑茶らしいんだよね!
しかも砂糖を入れて飲むんだよ……というか、緑茶飲んでる国で砂糖なしで飲む方が少数派だったりするからびっくりするよ!
まぁ、日本の緑茶とよその緑茶はだいぶ別物だったりするけど、日本の緑茶の加熱処理はだいたい蒸しで、中国緑茶は釜炒り(日本でもやってる所はある)。
緑茶にも製法違いで複数ある、煎茶、かぶせ茶、玉露、番茶、玉緑茶、釜炒り茶、焙じ茶などなど……。
うん、焙じ茶も緑茶扱いなんだよ! マジで! 焙じ茶っていうのは、緑茶を焦げないよう茶色くなるまで炒ったお茶、ノンカフェインの赤さんにもやさしいお茶なんだよ? 緑茶があればご家庭でも簡単に作れます。
……あれ!? なんでお茶のことをはなしてたんだろ……。
相変わらずお茶を啜るはーくんでした。
「許せない」
「ワタシは今すぐにその父親を殺しに行きたかった」
「だが、それ以上に、それに気づかず、気づこうとせず見過ごしていた自分で許せなかった」
「死にたい」
「あっ、大丈夫、大丈夫だから、ふぁ……そんな、頭ナデナデしなくて……ふぁぁぁ…………」
「……」
「そんな自責の包まれていたワタシだったが」
「同じく話を聞いていた、カグヤは感極まってハルを抱きしめていた」
「あたしが引き取るとか、あたしが家族になるとか、あたしが母親になってやるとか」
「待て、母親になるならワタシの方が先だよ!」
「声を出さないワタシはそう主張することが出来なかった」
「話を聞いた後のカグヤはやる気に満ちていた、絶対に母親になってやるという決意に満ちていた」
「胃袋を掴んでやるとばかりに料理(病人食)をして、『青』に食べさせていた」
「美味しい美味しいと『青』は食べていた」
「……ハル! あーん」
「……えへへ、美味しい? うん、そっか……たくさん食べて」
「よし!」
「ハルは……いや、『青』はそれはそれはよく食べた」
「かなり多めに作ってあった病人食を食べきり、まだ食べ足りなそうにしていた」
「どこにそれだけの量を……と思ったが、これも『青』を蝕む呪いの作用の一つだった」
「飢餓の呪い、それにあらゆる自己の消費を肥大化させる呪い」
「思い返せば、よくナニカを口にしていた」
「飢えぬ不死の身では想像が出来なかったのだ」
「『青』が常日頃から飢えに苦しんでいたとは」
「それに外見上からは、それがうかがえなかった事で今まで気づかなかった」
「『青』は飢えている割に、痩せていない……いやよく見ると痩せ気味かと思う程度には痩せているかも知れないが」
「それは飢餓感だけがあり、肉体が健常という訳ではもちろんない」
「痩せていない、これも呪いな作用だ」
「もちろん良い呪いではないが、良い副作用を伴っていたという事だ」
「供物の呪い、素材の呪い、食材の呪いなどという、複数ある同系統の呪いだ」
「これは美味しくなるとか、品質が良くなるとか、栄養が増すとかと言った効果の呪いであり……端的に言えば殺されて食われてしまえと言う呪いだ」
「その副作用として、品質が維持、鮮度の維持、状態の維持などと言ったものがあり、これらが皮肉にもよい働きをし、『青』を飢え死にから守っていた」
「これは幸運ではなく、不幸中の幸いというものだろう」
ちなみに、冒頭部分が半分以上の尺を取っていました。




