↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/335

29話 土曜32時枠 〜 命名者:変身ヒーローモノだったけど、主人公のデザインが明らかに悪役だったし、変身シーンもグロかったよ! 〜

急に(過去話の)時間が飛びます。

 お早う御座います(おはざっしゅ)、今日は今晩は(こんとんは)、はーくんだよ!

 あはっ、こうしてみるとこのあいさつの有用性(ゆーよーせー)がわかりやすいね!

 ん? 今日晩は(こんとんは)の方がいいかな? う〜ん……まぁ、適宜(てきぎ)つかいわけてくれ給へ(たまえ)。



 あすらじ(1 3 2 4)

 ・謎の概念(おおいなるちから)からの能力、その名『GIFT(ギフト)』

 ・なかったことになって人々の記憶には残っていないが、その心には残っている!



 そういえば、家族化の儀式として接吻相撲(キッスズモウ)で前後不覚(フラフラ)にしつつ、活性龍血(龍気を溶かしこみ魔力と気力を反応させて活性化させたオレの血液)を飲ませてるわけだけど、なんか変な効果とかあったりして……まあ栄養豊富ってだけで、それ以外はきっと気のせいかな? オレ、昔はともかく今は『概念(おおいなるちから)』の到達位階(レベル5)は持ってないからなんでもないはず。


 すこしだけ気になるはーくんでした!




「ま、そんな感じの世界情勢となっている」

「ワタシが出現(う)まれた周回とは大分趣が違っているように思える」

「え、どんな感じだったのか?」

「うん、なんて言うか、平和で普通の……あれ? あんまり印象に残ってないな」

「むむ、えーとあれだ、ハルが生まれる前に出てた映画とかドラマなんかを見れば、どんなだったかがわかるんじゃないかな」

「知っているワタシはともかく、知らない人々にとってはあり日を境に世界が変わったようなもので、でもその事を既に受け入れている状態になったんだ」

「色々とその事を考察した議論が飛び交って、それをモチーフにしたフィクションが多く出された」

「宇宙人に支配された地球とか、異世界と融合した世界とかそんな作品がゴロゴロ出てたよ」

「ハルが子供……もっと小さかった頃にもまだ流行りは廃れてなかったと思うけど……」

「え、土曜32時枠の特撮に夢中だった?」

「ええ……1日って24時間だよね?」

「明らかに朝に放映する内容じゃなかった? だから1季節(クール)で打ち切りになった……って、本当に好きだったの?」

「たった1季節(クール)で半吸血鬼(ダンピール)のロリっ子属性持ちを大量生産した伝説の作品? 噂では深夜帯で1季節(クール)の予定だったから、時間以外は予定通りだったらしい? なにそれ……」

「なんかそう言われると気になるな……」


「こほん、その話はまあ後にして」

「ワタシは『幼児(ハル)』の経緯(いきさつ)を知り、そして『生』であった事を知った」

「『死(ワタシ)』の対ではなかったとわかったが、対の『生』が押し付けられた事が気になる」

「いつか『死(ワタシ)』は『幼児(ハル)』を手にかけてしまう……そんな恐れが頭から離れない」

「だから、ワタシは『幼児(ハル)』と一緒にいるべきでない」

「そうわかってはいるが離れがたい、この温もりを忘れたくはない」

「そんな思いを振り切り、決断する」

「もう『幼児(ハル)』とは顔を合わせない(・・・・・・・)!」

「そして、万が一『幼児(ハル)』がワタシを探してしまわないよう、ワタシの事を忘れさせるべきである……」

「そんな事ができるのか? 忘れる、それは記憶を深く沈み込ませる事、眠らせる事」

「故に出来る。『死』とは『眠り』、ワタシとの記憶を眠らせる」

「眠っている『幼児(ハル)』の頭に手を触れて、『眠り』の力を使う」

「手応えはあった……あとは『幼児(ハル)』を家の近くに置いておけばいいか……」

「この時のワタシはこう思っていた」

「ハッキリ言ってこの時のワタシは常識というものがなかった」

「そして、今にして思う、そのままさらっておけばよかった、と」


「数年が経った」

「それからワタシと『幼児(ハル)』は一度も顔を合わせる事はなく」

「『幼児(ハル)』が外出する時は距離を置いて見守り、ゴミがあったらそれとなく排除し(ねむらせ)た」

「『幼児(ハル)』は二足歩行の獣に進化し、言葉を発するようになっていた」

「『幼児(ハル)』はどういうわけか、夜が明けると。毎日のように1人で外出し、日が暮れるまで時間を潰し、家に帰った」

「ワタシはそれを見守り、帰宅したのを見計らって、移動する」

「幼児と決別してから、ワタシは『怨敵』を捜していた」

「ずっと、捜していたのだが手掛かりすらない」


「今は『怨敵』が『幼児(ハル)』の妹だとわかっているけど、当時のワタシは知るようもなかった」

「見つからないのも当然だ、『幼児(ハル)』の家にいる」

「だがワタシは一度だって、そこへ足を踏み入れる事はなかった」

「『幼児(ハル)』が家族と睦まじく過ごしていると考えていた、それを見たらワタシは嫉妬せずにはいられないだろう、そして嫉妬はやがて憎悪となり『幼児(ハル)』の家族に手にかけてしまうかも知れない…….だから、『幼児(ハル)』の家族はずっと見たいようにしていた」

「もっと早く勇気を出せばよかったのだ、そうすらば……いや、過ぎたことか」


「ある日、いつものように『幼児(ハル)』は外出した」

「この時のワタシは油断していた、同じような日々が続いていたから」

「だが、それに気づいていたとしても、ワタシに防ぐ事ができたのか……」

「その日、『幼児(ハル)』が車に轢かれた」

決別!(離れるとは言ってない!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。