26話 妹ズルイ 〜 命名者:つまりはーくんは殺意の波動に目覚めたはーくんオルタであり、属性は混沌・悪だったんだ! 〜
はーくんは並行世界の自分に期待している様です。
おはざ……こんとんわ! 魔神神殺者はーくんだよ!
うーん、この魔神神殺者さんは、魔神の神殺者さんなのか、魔神を神殺者してたのか……どっちなんだろうね……?
んー? いや、どっちでもあってるのかな、身体は魔神|で精神は神殺者であり、魔神を神殺者がずっと封印してたというダブルミーニングなのかも? もしそうだったら、それはとってもうれしいな、って思うはーくんでした。
それにしても、むー……しかし、こんなおもしろかっこいいもの気づかないなんて……。
このはーくんの眼を持ってしても見抜けぬとは!! 青のはーくん一生の不覚!
なんて、フシアナごっこはともかく……ムロフシ!
なんか主人公からラスボスまで張れそうな可能性を秘めてるよ。ムロフシ! 持ち主のはーくんはモブキャラのままつきぬけちゃったけど。ムロフシ! もしかしたらを想像すると楽しいかも。
なんでムロフシ! を間にはさんだのかと小一時間問いたい。自問自答したい。……いつもの事だった!
さて、ちょっと空想してみよう……普通の少年のはーくんは、ある日……自らに封印されていた魔神の力と、それを封印していたカミゴロシの力を手に入れる……その力を持って少年はーくんは何をなすのか、神となるか、悪魔となるか、あるいは神も悪魔も殺し、魔王となるか、それとも、それでも凡人であり続けるのか……すべてはその手の中にある。
みたいな!? 見たいな!! うん、このはーくんはダメだったけど、並行世界の、可能性世界のはーくんならあるいは……よっしゃ、こい! 並列自分来い! はーくんのとなりはいつも空いてるよ?
そんなワクワクがとまらないはーくんでした!
あ、前回のあらすじ(忘れてた)
・龍気法ヤバイ!
・神龍法もっとヤバイ!
・オデのカラダはボドボドだぁ……。
「あ、話が逸れてた……今話してる内容とはあんまり関係なかった」
「『幼児』の何もかもが呪いで侵され、捻じ曲げられ、汚染され、変質し、反転した」
「肉体は大半が呪われた魔力で構成され、生身の部位も呪われていた」
「魂魄も同じ様に……しかし、魔力とは魂魄から生じる力である。ゆえに呪われた魔力と呪われた魂魄の境界は非常に曖昧であり、分離は不可能だろう」
「精神、存在……『生』によって護られていたそれらは、『生』が破綻すると同時にやはり侵されて、変容した……まだものごころが付いていない為どの様に変化したのかはわからないが……あまり良い方に変わったとは思えない」
「それは今現在のハルを見ても、その影響はわからない……しかし、好感情、特に好意を鈍感になり、悪感情、とくに悪意に鋭敏となっている事はわかるが……」
「よく人助けをするし──え? それは趣味ですべて自分の為で偽善?」
「誰かが幸せにしたら自分も少し幸せな気分になる、それに笑顔を見ると嬉しくなる──え、悪? ……偽……善?」
「う〜ん、よくわからないけど、ハルは納得してるし……いいのかな?」
「……え、自分はオルタ枠だからそうでないのが並行世界のいる事を期待してもいいんだよね──って? ……やだ、この子……なにいってるの?」
「ん、んん! つ、続き行くね?」
「性別もおそらく変わってる」
「え、なに? そんなこと聞いてない? 嘘だと言ってよシーぽん?」
「なんでそんなに慌ててるの?」
「今後性別が変わったりしたら困る?」
「別に呪いが解けた今も性別は変わってないんだよね? なら大丈夫だよ」
「……なに? なんで性転換疑惑を持ち出したのか、って?」
「うーん、統計──経験則かな?」
「どういう事か? 別に不思議な事でもないんだけどね」
「単に、今までに見てきた『生』が最初から最後まで、『怨敵』を、含めて女であり、『幼児』だけが男だった、だからそういう事かな、って」
「『生』と自分は別の系譜だから関係ないだろ?」
「でもさ……『怨敵』と『幼児』って双子のようだし」
「……アレ? 気づいてなかったの?」
「あ、うん。これがワタシがハルの妹──『怨敵』こと『紅』を毛嫌いしてた理由」
「うん? いや、ハルにベタベタしてたから嫉妬してた、というのも理由として大きいよ」
「それに『怨敵』は『宿敵』だったけど、無理して『幼児』に呪いと『生』を押し付けた影響で記憶の大半を失って、体が弱くなってたから」
「……え、なんで『怨敵』と『宿敵』を分けたのか──って?」
「……なんで──って、……分裂したから?」
「……妹ズルイ!──って、その反応はどうなのかな?」
「……ん? ああ、ほらハルがどこかからか拾ってきたじゃない『宿敵』」
「……誰の事?──って、……悩むほどの──あーごめん、ハルはやたらと動物とか子供とか拾ってきてたね」
「ほら『怨敵・紅』によく似た──いや、そっちじゃない」
「そう、そっちの──そう! 『宿敵・赤』の事」
「……妹ズルイ!──って……いや、本当に分裂したわけじゃないから……どちらかと言うと分岐?」
「……そう! 並行世界の『怨敵・紅』が『宿敵・赤』なんだ」
「……やっぱり妹ズルイ!──って、あの二人はお互いに嫌い合ってるけど、そんなのがいいの? ──あ、いいんだ? ……そっか、いいんだ」
「……だから、ハルの性別が反転した説は『怨敵』が理由」
「まあ、ここまではある意味わかりやすい方かな」
「でも、他にも呪いに侵されものもある」
「概念の『生』」
「え? 消滅したんじゃないのか?」
「いや、違うよ? 位階は資格位階に下がったけど存在してた……基本的には概念は無くなるものじゃないから」
「例外? 『生』を『幼児』に移植した形になった『怨敵』の事? ざまぁ」
「まあ、それはともかく、砕けて資格位階になった『生』だけど……これも呪いに侵されて変質した」
「そもそもの話、『生』が存在すると呪いに対して抗体になって、特に『生』自体は呪いの影響を受けることはない」
「『幼児』は生きる為に呪いと同化した、その為残った『生』は資格位階ということもあって、結局違う何かに変質した」
「なにに変わったかはよくはわからないんだけど……なんとなくなく『死』に近いものになったみたいだ」
「そう、例えば『殺』とか『呪』とかそれまでの環境も相まってそれに変じているのかもしれない」
「ただ不思議なのは『幼児』からは複数の概念があるような感じがした事」
「その内の一つは『怨敵』の『生』……それが変質したものだろう」
「……基本的に『生』と『生』の様に同じ概念ならどちらかに統合されるはずだ」
「というのも、そも概念は複数の所持できるものではない」
「これは概念が宿る場所が魂魄であり、管理するシステムがない以上、複数の所持は競合を起こす可能性が高い為だろう」
「そして、これは他の魂魄に宿る能力も同じだろう」
「さて、これでなにが言いたいのかはわかると思う」
「呪われて変質したとはいえ概念を持っていた『幼児』だけど」
「概念を複数所持していた為競合を起こし、能力もほとんど使えなくなっていた」
「まただよ!」
並行世界のはーくん予想図
通常ルート
魔神と神殺者の封印が解け、それらをバランスよく使い分ける。
神殺者ルート
魔神と神殺者の復活が解けるが、神殺者ばかりを使う。
神殺者の深度が上がると感情と記憶を失っていく、肉体が浄化されて徐々に崩壊していく。(龍気法と違い肉体に魔力が補填されることはない)
神殺者の深度が3になると、黒狼使役が使用可能。
神殺者の深度が5になると、魔神が使用不能となる。
神殺者の深度が10になると、肉体が完全に崩壊する。
7話の彼女はこのルートの行き着く果て。
魔神ルート
魔神と神殺者の封印が解けるが、魔神ばかりを使う。
魔神の深度が上がると理性と記憶を失っていく、肉体が変質し、黒狼融合を使っていると解除しても一部は元に戻らない。
魔神の深度が3になると、黒狼融合(狼男化)が使用可能。
魔神の深度が5になると、神殺者が使用不能となる。
魔神の深度が10になると、邪神の意思が復活して、身体を乗っ取られてラスボス化する。
人間ルート
魔神と神殺者の封印が解けるが、その力を一切使わない。
難易度が非常に高い上、バグで1週目しかこのルートに入ることはできない。
最終的に魔神と神殺者を失い、普通の人間となる(肉体と魂は完全に修復される)
ビターエンド。
カルマルート
通常ルートで両方の深度を上げすぎたら入るルート。バッドエンド。
バグルート
魔神と神殺者の封印に気づかず、もちろん解けない。龍気法を使う。




