16話 『希望』 〜 命名者:あぁぁぁんまりだぁぁあぁ!!! 〜
DHMO(一酸化二水素)とは、
水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
温室効果を引き起こす。
重篤なやけどの原因となりうる。
地形の侵食を引き起こす。
多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
原子力発電所で用いられる。
発泡スチロールの製造に用いられる。
防火剤として用いられる。
各種の残酷な動物実験に用いられる。
防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
吸引すると死亡する。
Wikipediaより該当記事を引用
いただきまーす! おもちやばいよ、すっごいモチモチで、殺人的なうにょーんだ、味もいい香りもいい。
実に悪魔的だ! 悪魔の食べ物だよ! むにゅむにゅずるるんごっくん! ふぅ……。
あー、こうなるとアッツアツのお茶がこわいな! あ、ありがとう!
──グッツグツに煮立ってやがる! ありがてぇ! ずずあちち、ずずず。
え、前回までのあらすじ?
・おもちおいしい! あ、ちがう。
・世界の時間がループした。
・『生』の能力者が弱くなってた。
・暴走シーぽん。
こんな感じ!
あー、おもちが出せるのなら、こじつければ色々と出せるよね!
きなこもちにあんころもち、磯部にヨモギも捨てがたい。
さくらもち、かしわもち、ぼたもち、これも頑張ればいけるかな?
ホント、シーぽんは食の神様だねー!
うん、死をつかさどる神様は一緒に豊穣とか副業してること多いもんね。
秋は死と終焉の季節。
稲穂を刈り取る形をしてるだろ?
死神の鎌は完全に農具だった!
ハデッさんにお参りすっべ!
そうすべそうすべ。
んだんだ。
以上、現場のはーくんがお送りしました!
「DHMOってDHMOってことなの!? だ、だまされた……」
「もう! もう!」
「桜餅も柏餅も牡丹餅もお預けだよ! ふん、だ!」
はーくんが再起動するまでお待ちください……。
「さて、試練位階の『生』は覚醒位階の『死』を倒すことができなかった」
「でも逃げられないわけじゃなかった」
「ただ、逃げられても問題の解決にはいたらない」
「『死』との鬼ごっこのはじまりはじまり」
「まあ、逃げ切れてもある年月に達すると、再び世界の滅びが起こり、防ぎ切れず時間が巻き戻る」
「さて、『死』が『生』を殺すのは試練のためと言ったが、実はそれだけじゃない」
「暴走している『死』は『生』を殺害した後、死骸を喰らい取り込んでしまう」
「そうすることで霊体から受肉することが出来るのだ……まあ、霊体の骨から実体の骨に変わるだけだから受肉というのは語弊があるかもだけど」
「うん、今のワタシのカラダはハルで構成されている」
「まあ、不純物としてここに充満してる駄女神の神気などが混じってるんだけど……ハルよりカラダが大きくなって、この胸とか尻とか、ちょっとタレ目が感染ったし……髪がプラチナブロンドになったのもそう」
「肌の色が小麦色なのは──ちょっとあのオオカミ成分が──うう……」
「こほん」
「そんな風に受肉──受骨? したからと言って、あまり意味があったわけじゃない」
「『生』が死んでしばらくすれば再び時間が戻るから」
「まあ、『死』にそんな計算を働かせることはない。『生』を認識する度に殺しにかかる。何度も何度でも、何時迄も」
「ワタシは『生』を発見するまで束の間の自由を得る」
「実の所、『生』を手にかかることを好んでいたわけではない、まあ忌避感があるわけでもないけど」
「毎回『生』が生まれる場所は決まっている」
「だが、生まれたての『生』を『死』が手にかかることはない」
「簡単な話だ。ワタシが避けているから」
「積極的に徹底的に『生』を避けて、世界の滅びを迎えたこともあった」
「『生』を『死』が殺すか、時間が来るか」
「そんな感じで状況が変化することなく、時間のループ回数だけが増えていく」
「そして待ちに待った変化が現れた」
「『死』を殺しうる者が生まれたんだ」
「それはそれまでに散っていった『生』達の残滓を今回の『生』集めた存在だった」
「『生』の集合体、集大成」
「大いなる『生』の力をあつかえる者の誕生だ」
「その力を使い、激闘の果てに見事に『死』を討ち果たした」
「ワタシの初めての死だった」
「これで終わりかと、その時は思っていた」
「一方、今回の『生』──『聖者』は『死』を殺すという偉業を達成したわけだが、それは実の所必要な事ではない」
「本番はもちろん、先にある世界の滅びだ」
「『聖者』のひどく真っ当な癒し手だった」
「だが、かの『到達者』には及ばなかった」
「位階で言えば、存在しない覚醒位階に相当しただろう」
「だが『到達者』に対処できなかった滅びにはどうにもできず」
「最期にはその生命を賭して、最高の回復を行なったが……」
「結果は『到達者』の焼き増しだった」
「再び時間が巻き戻る」
「そこで死したはずのワタシは蘇っていた」
「混乱したが、時間が経つとそれも治った」
「原因を考えると、時間のリープによってその死がなかったことになったのか、あるいはワタシの『死』の能力には不死が内包されてのか」
「なんとなく、どちらでもあり両方が行われた結果のような気がした」
「さて、前回ワタシは殺されることになったが、今回はどうなるのか」
「結論から言えば、今回もワタシは殺され、なんとこの状況に変化が生じた」
「今回生まれた『生』は何故だか今までとは異質であった」
「強い光の力と意思を宿した者であり、なんだか物語の『勇者』然とした剣士だった」
「その者は『希望』とか『勇者』とか呼ばれていた」
「それに対して、いつものように『死』」
「『勇者』は手こずったもののなんとか『死』を倒すことが出来た」
「そして来たるべき滅びの時を迎えた」
「その『勇者』の資質は今までの『生』に比べ明らかに攻撃によっているようだったが、この滅びはどう対処するのだろうか」
「『勇者』の取った行動は、原因の排除だった」
「この滅びは作為的なものであり、それを起こす存在がいると考えた」
「そして、どういうことか何も無い空間を切り裂いた」
「すると反応は劇的だった」
「それまでの滅びがピタリと止まり」
「天から光が降り注ぎ」
「瞬く間に世界を滅ぼした」
「そして、再び時間が巻き戻った」
「しかし、それは『希望』は終わりであり、『絶望』のはじまりだった」
DHMOとは御察しの通り、H2Oの事でした。
シーぽん激おこぷんぷん丸。




