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59.5-24話 正義 〜 命名者:あの子たちはナニカサレタみたいだ。 〜

Q:ディエゴさんにとって村民とは一体なんですか?

A:資源。

 ハローエブリバディ! はーくんだよー!




 その日、多くの村民が文字どおり姿を消した。

 聖女への追悼をし、祈りを終えて目を開けると隣人が、知り合いが、友人が、許嫁が、娘が、孫が、姉が、妹が、姿を消していた。

 どういう事だ? なにが起こったのだ? 彼女らはどこへ行ったのだ? 子供たちはどこにいるのだ?

 誰もが混乱していた。そうそれを指示した──村長─ディエゴをふくめて。

 ディエゴは内心、とても混乱していた。

 実のところ、ディエゴの秘策とは妹─ディアナがそうしたように、ふたたび人柱を立てることだった。

 ディアナが没した地というのは、儀式場であり、数多(あまた)の術式と、幾多(いくた)のもの魔法陣を幾重(いくえ)にも幾重(いくえ)にも書き連ねられており、そしてそれだわからないよう隠蔽してあった。

 そして、その効果とはその儀式場で特定の日時に祈りを捧げることにより、条件に適したものを世界樹の人柱──すなわち生贄とするというもの。

 ちなみにそれらの儀式場をこしらえたのはディエゴではない。ゆえに生贄の条件式もいうものを彼は知らない。

 もっとも彼は知る必要もないと思っていた。


 ちなみに設計者はすでに消されていた、秘密を知るものは生かしてはおけないと。

 ゆえに条件式というものの詳細は闇に葬られ、永遠に失われてしまったのだ。


 とはいえ、生贄の儀式はなった。

 ゆえにその秘策とやらは十全に発揮してディエゴの思惑は大成功のはずだった。

 そう……数以外は。


 彼はその詳細を把握していないがゆえにかんちがいしていたのだ。

 そう、まさか人数の制限がなされていないなどとは夢にも思わなかったようだ。



 その後、ディエゴは口八丁手八丁で村民たちをまるめこむのだった。

 消えた者たちは世界樹さまに選ばれ、妖精郷(アヴァロン)だの理想郷(シャンバラ)だのに旅立ったのだとかなんとか。幻想郷はここにあった。楽園(ぱらいそ)さいくだ!!


 なんとかかんとかどうにかこうにかすったもんだでかくかくしかじかそれからどうした?

 と後始末をつけて、ディエゴはようやく息をつくことができた。


 おちついた所でだれが消えたのかをしらべさせる。どうしても自分でしかできない事以外はゼッタイに他の人にやらせるのが正義(ジャスティス)!


 しらべた結果、百歳未満の幼い娘たちが消えていたことがわかった。

 詳細を調べると幼い娘もすべてが消えた訳ではないことがわかり検証班は混乱する。

 さらに幼い娘たちに紛れて幼い男子もいくらか消えていたことも発覚し、検証者をさらに混乱させた。


 さらなる検証の結果、暫定ではあるが選ばれる条件がわかった。百歳未満の乙女(・・)、それと同じく百歳未満の女子と見まごうよう容姿や中性的な容姿の男子であり、そしてその割合は第二次性徴前の男児がおよそ七〜八割を占めていた。


 余談だがその検証によって一部のエルフさんたちの人間関係が変化したらしい。

 というかその条件でなぜか数人残っている少女や幼女がいたという謎の異常(エラー)が発生していたことで検証班を大いに混乱させたようだ。

 そんな結果を受けとったディエゴは疑わしきは罰するの方向で動いた。


 予想を超える村民の減少にディエゴの頭を悩ませたが、とりあえずエルフ増産政策を立てることにした。

 合言葉(キーワード)は産めや増やせや地に満ちろ!



 それから数年が経過した、人柱の効果が出たようで、予想どおり世界樹の枯死減少はふたたび停止した。

 その上うれしい誤算があった、世界樹の加護が僅かではあるがもどり、その分の失地回復がなされたのだ。


 その結果を受けて、本格的にエルフ増産政策に力をいれた。

 たとえば従来の慣例であった一夫一妻よりと多夫多妻を推奨したり、産まれた子供を集落(むら)全体の子供として共同で育てるようにしたり、各種の補助を出したり、あるいは未婚の者同士の結婚を支援した。


 一方で貞操観念の教育をしっかりと行うようにして、婚前交渉を厳禁とし、性犯罪の厳罰化および予防に力をいれた。


 それと世界樹の人柱になることへの忌避感をもたぬよういろいろと手をうった。

 例えば、口から出まかせだった妖精郷(アヴァロン)の考えを教えとして定着させり、世界樹の糧となる喜びを〜と説いたり、世界樹の巫女職を奨励した。


 つまるところ失地回復のため、継続的に人柱を立てようという神聖(じゃあく)な計画をしていたのだった。




あらすじ

・新米村長─ディエゴの細腕暗躍記!

・住民消失!

・バードキス!




 ……え? この中に男の子が混じってるの?

 床に横たわる眠り姫の群れを眺めながら、オレはそうつぶやいた。眠り姫に眠り(サマルト○アの)王子がまぎれこんでるとかワナじゃん。

 そのつぶやきを聞き逃さなかった子供エルフたちが反応した。


──さっき確認したけど、男はいなかった。

──ついてなかったよ?

──女の子だったよ!


 という反応が返ってきた。

 しかし、主人公(アルビノ)ちゃんはなにごとかかんがえていた。

 そして、こういった。


──あの子とあの子……一年前にいなくなった子だけど……いなくなる前は男の子だったよ……。


 ……──。

 そっか、あの子たちは男の子だったんだ。

 そして、女の子に生まれかわったんだね。

 世界樹の人がなんで男の娘まで取り込んじゃったかというとぶっちゃけ誤認識です。

 そのくせ未経験者の判定は100%の精度なのがわからないところだったり……。たぶんセンサーに処女厨(ユニコーン)とか使ってます。

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