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59.5-23話 無間地獄 〜 命名者:この子たちはなにがたのしくてオレにひっついてるんだろうね? 〜

 あ、今回の話よく読んだらまた話が進んでないな。

 無限に広がる大宇宙!(挨拶) はーくんだよー!




 新村長─ディエゴが愚かな弟と笑って入られたのもわずか十年程度だった。


 妹─ディアナの献身(・・)により停滞していた世界樹の枯死現象が、どうにも再発のきざしをみせているのだ。



 この十年でディエゴは己を頂点とする階層社会(カースト)をつくりあげていた。


 聖女(・・)ディアナの死を、その親族であるディエゴは自らの名声へと変換して、どさくさ紛れに前村長である父を亡き者にして、まんまと村長の地位についたのだった。



 聖女ディアナによって集落(むら)は救われた。


 しかし、喪(うし)われた加護は回復せず、縮小したその生活圏から離れた土地は文字通り失地となり、手を伸ばせば届く距離にありながらも利用することができない水月であった。


 生活圏縮小の影響で住む場所を追われた住民は同じ村に住みながらも難民の地位に落とされ、その不当なあつかいを受けることになった。


 もちろんこれはディエゴの策略である、自らよりも低い地位の者を作ることにより枯死災害による不満の吐き口をつくることにより特権階級である自分らに向きそうな不満の矛先をそらそうというものだった。


 そしてこの策略は見事な効果をみせ、黒幕─ディエゴはほくそ笑むのだった。



 集落(むら)はもともと階級社会(カースト)ではなく村長と村民という素朴なものであった、そこで急遽 難民という下の地位をつくることにしたのだ。


 あるいは脱出派が集落(むら)に残っていれば相応の地位(・・・・・)をあてがわれただろうことを思えば弟─デュラムの判断はまさに慧眼だったといえるだろう。




 その後、村民から貧しい者、働きの悪い者、集落(むら)へ貢献しない者を貧民や下民に細分した。


 そして、富める者、働きの良い者などを上民に引きあげることもあったがごくごく稀なことであり、めったにそうなる事はなかった。


 あるいはそれはただの餌だったのかもしれない。


 村長─ディエゴは自らに近い地位の者をつくることをあまりよしとはしない狭量な男だった。


 ついでに自らの障害になる者も秘密裏に消していった。




 そんな思い通りにすすむ村長生活に、日々満面の悪人面(あくにんづら)を浮かべていたディエゴだった。


 だが、村長歴十年目を迎えた彼に試練が降りかかる。


 先にもいった世界樹の枯死現象の再発だ。


 そもそもそうなった原因もなにもわかっていないのに、もうおわったものと放置していたのだから笑えない。


 そのことに苦虫を噛み潰したような表情(かお)のディエゴだった。


 己を愚弟め……忌々しい、と責任転換もわすれない。


 しかし、ディエゴには秘策があった。



 ディエゴは枯死現象の再発を村民に知れる前にある催しをした。


 ちょうどよく自らの村長就任十周年だったので理由は十分だった。


 村民もそんなディエゴの顕示欲を満たす行動をよく知っており、特に不審ともおもわず不満顔でしぶしぶ参加するのだった。


 それがディエゴの罠とも知らずに……。


 ちなみにディエゴの自己顕示は計算ではなく素であるのであしからず。



 ディエゴは聖女ーディアナへの追悼の名目で、ディアナの没した地で村民に祈りを捧げさせた……それには上民も下民も難民もふくめたすべての住民を参加させた。



 その日、すくなくない住民が消えた。




あらすじ

・とある世界樹の枯死現象。

・長男─ディエゴは躊躇わない。

・聖女ーディアナ暁に散る。




 まあヤコブさんだかジャックさんだかのはなしはどうでもいいんだよ。


 なんで子供エルフたちはタコみたいに唇をつきだしてるんだろ?


 よくわからないのでそんな子供エルフに唇をとがらせててキツツキのように数度かるく唇を触れさせる──バードキスをしてみた。


 子供エルフたちはちがうちがうそうじゃない! と文句をいいながらもとてもよい笑みをうかべていた。


 なんなら親指を上に立てる(サムズアップ)してた。


 つまりどういうことだってばよ?


 やめろォ! ((建前)) ナイスゥ! ((本音))ってこと? どういうことなの……。



 ふっ、と身体がかるくなる感覚がした。

 なにごとか? と振りかえるとそこには……。



 主人公(アルビノ)ちゃんと数人の子供エルフがいのるような仕草で目をとじて唇をつきだしていた。


 太陽と北風か!? とおもいながらもおのぞみであろうもの(バードキス)を彼女らにくれてやった。


 すると彼女らは、そのうるわしのかんばせに両手をあてていやんいやんと身をくねらせた。



 それは観るものを無間地獄(ロリコン)にたたき込むような視覚的な暴力だった。


 余談だけど、オレの感想はその動きはっ! なに、打ち合わせでもしてたの? まさかオレの背中で!? というかんじだった。


 ひとしきりくねくねダンスを披露(ひろう)して、満足したのか彼女たちはもとの場所にもどるのだった──って、それオレの背中じゃん!? ときづいたが……それはもう、あとの祭りだった。


 この重みになれてしまったらとおもうと、夜ちゃんとねむれて、三食おやつが喉を素通りしそうだよ……。

ネタバレ:ディエゴさんは床(とこ)の上で大往生した。

 大事かもしれないので念のため二回言いました!

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