表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/39

レベルの上がり方

ずーっと、ファイターから別のジョブにしたい!したい!したい!!

と散々願ってきたものの、叶ってみるとあっけないものだな。


いや、他のジョブにしたいとは思っていたけど、別に何でも良いって訳ではない。

シーフになってアイテムドロップ率上げたいとか、逃げやすくなればひとりでの死亡率が下げられるとか、そういう事で別ジョブにしたかった訳だ。


ゴブリン王なんてジョブは聞いた事がない。

ジョブとしては、ね。


「ゴブリン王って何ですか?」


分からないものは聞けば良い。

プロフィールに目を落とし、それから俺の顔を見て言う。


「聞いた事無いな。あんたゴブリンだったのか?」


見えます?

いや見えないね。

俺も見えません。

わっはっは。

なんだこのやり取りは。

真面目な顔にふたりして戻る。


「ジョブの事だったら俺よりも神殿の司祭に聞いた方が早いんじゃね」

「あぁ!神殿!司祭!」

「なんだよ、いきなり大きな声出すなよ」


そうだ。この街には人がいるのだ!

正確には人型がだけど。


つまり司祭がいて、ジョブチェンジが出来るのだ!

なんでもっと早く気が付かなかったのだろうか。

これで憧れのジョブチェンジが出来ると分かると、気分が急に上向きになった。


「じゃあこれで良いか。良ければもう仕舞うけど」


ゴブリン王なる訳の分からないジョブを見てもリザードマンは気にならないようだ。

お役所仕事って奴だろうか。

さすがゲーセンのバイト君だ。


ギルドの仕事は言ってしまえば荒くれ者の仕事紹介所だ。

あんまりいちいち細かい事を気にしていても仕方ないのかもしれない。


「あ、すいません。もうひとつあります」


浮かれてる場合じゃなかった。

他にも気になっていた事を聞いてみた。






気になっていた事と言うのはレベルの事だ。


ゲームだったらモンスターを倒せば自動的に経験値が入って一定値がたまればレベルが上がる。


もうずっと子供の頃から変わらないシステムだ。

しかしここはゲームではない。

ゲームの中ではあるかもしれないけど。


それなら経験値とかレベルとかはどうなってしまったのだろうか?


昨日は疑う事無くレベルを基準にして考えていたけれど、もしかしたらそんな物は存在しないのかもしれないと寝る前にふと思ったのだ。


果たしてレベルはあった。


レベル58。


きちんと登録されている。


そうなると今度はどうやってそのレベルが決まっているのかが不明だった。

分からないものは聞けば良い。

聞かぬは一生の恥だ。


リザードマンの説明によるとレベルと経験値は極めてアナログに管理されているようだ。


ひとつ目はクエストの達成によってポイントが得られる。

それが経験値の役割をしているらしい。


クエストの達成ポイントが定められた基準に届くと、ギルドの方で登録されたレベルが上がる仕組みになっているようだった。


しかし、それではクエストを満足に受けた事のない俺のレベルが58になっているのはおかしい。


そう思って尋ねると、もうひとつ方法があるとの事だった。


その方法が街の外に現れるモンスター(リザードマンは魔獣と言った)を倒し、その頭だの肉だの毛皮だのをギルドに持ち込む事だった。


まあ、街の中にいるのがモンスター住人、つまり人なのだってのは何となく分かる。

しかし、街の中にいる人型じゃないモンスターもいるのだ。


違いが分からん。


そのままでは自分にはちんぷんかんぷんだったんで、実際にどんなモンスターを倒すとどれくらいのポイントが入るのか見せてもらった。


やはり中には意思疎通の出来る獣型のモンスターなどもいるので、一概に人型で無ければ全てとは言えないようではあった。


持ち込んだモンスターによって、ポイントだけじゃなくてお金も貰えるらしい。

有害な魔獣なら駆除した報酬を、食べられる肉や、利用価値のある毛皮などであれば下取り代金を貰えるとの事だった。


これでゲームにありがちな、なんでモンスターを倒して人間の通貨がもらえる訳?って疑問を抱かなくては良くなった。


「魔獣を倒してもらえるポイントはレベルが上がる程少なくなるけど、お金は変わらないんだよね?」と、ゲームの時のシステムから考えて聞いてみると、当たり前だろ、と返ってきた。


あんまり色々聞くものだから、なんでレベル58のあんたがそんな事も知らない訳?と聞かれたが、笑ってごまかしておいた。


ギルドの窓口担当がいちいち細かい事を気にしないように。


一応、今はどんなクエストが出ているのかを軽く見せてもらってから、リザードマンに礼を言ってギルドを出た。


さあ、神殿に行かなくては。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ