1-C組イジメ事件⑤「恋の病か」
心の話。
なんのことだかさっぱりわからなかった私は星野がまた話し出すのを黙って待っていた。
「ずばり言おう。彼女は少し勘違いをすることがあると思うんだ。」
「そんなまさか、彼女の制服からイジメを当てていたじゃないか。」
星野はお茶を一口のみ思い返すように
「まあ少しカマをかけたんだ。可能性は捨てきれないしまだイジメの可能性もゼロではなかったからね。」
「でも何のために」
椅子に座っている星野は少し前かがみになり考え込み。
「この僕でもそこまでは分からないね。ただ気になることがあったんだ。後藤から聞いた話だけどね。彼女の依頼内容は覚えていたかな。」
「確かリーダー格の女性に狙われていじめを受けていたんだろ。」
遮るように
「なぜ狙われた。」
「男だ。とある男が依頼人のことを好きになっていじめを…もしかして違うのかい」
星野はニヤリと笑った。
「その通りだ。男は彼女のことを好きになったりはしていない。昨日僕はそいつの所に行って依頼人のことを聞きに行った少々残酷だが、名前だって怪しかった。」
「元々そこは気になった。隣の席というだけで好きになるのかな。」
「つまり好きだったのは彼女の方で取られたくないからイジメということにした。更にだ。彼女は今もイジメられていると思い込んでいる。1年C組の何人かに聞いたがイジメなどないと言っていた。」
私はまだ信じられるわけもなく疑っていた。
「そんな事があるのか。」
「今がその時さ。これも恋の病ってやつかね。では本当のことを知るため依頼人を呼んでくる。」
言い残して星野は部室を出て行った。




