殲滅編-15.レオ、結婚お祝いをもらう
このお話で殲滅編は完結です。明日はネタバレ集を投稿します。
「やあ!レオ!結婚おめでとう!せっかくだから祝いに来たぞ〜!」
結婚式で誓いの口づけをした直後、オレとネボラ以外の時間が止まった。
異世界の神の襲撃と感じたオレは警戒していると···、出てきたのはこの世界の神のエレだった!
「···なんで顕現したんだよ?暇なのか?」
「ちょっとレオ!?ひどいじゃないか!?オレだってレオの結婚のお祝いしたかったんだよ!」
「だからって時間停止までして来るか!?襲撃だと思ったじゃねえかよ!?」
「ははは!ごめんごめん!忙しくてそこまで気が回らなかったし、結婚に気づいたのがさっきだったからな〜!準備するために某スタ◯ドのように時を止めてみたのさ。これ、やってみたかったんだ〜!」
「はぁ~。スタ◯ドってどういう意味だ?」
「お、おい?レオ?まさかこの人が···?」
「ああ。この世界の神だよ」
「やあ!ネボラさん。うちのレオがお世話になってるね。神をやってるエレだ。よろしく」
すると、ネボラは片ひざついて頭を下げた!
「あっと!?いや、そこまでしなくていいよ!ってか、オレにそこまで礼を尽くしてくれるなんて初めてだわ〜。神やっててちょっと感動したわ〜」
「し、しかし···」
「あ〜、ネボラ。普通で構わねえよ。こいつが言った通り、礼を尽くしてるヤツいねえからさ」
「···レオにそう言われるとオレ、傷つくわぁ〜」
「はい、はい。で?あんまり時間止められねえんだろ?」
「おっと!?そうだった!ちょっとGPに余裕があるからって言ってもムダ遣いできないからね!まずは結婚おめでとう!ネボラさん?レオにはとても重たい使命があるんだけど、特に精神面で支えてやってほしいんだ」
「はい。言われるまでもありません」
「ありがとう。あと、お子さんはできるから安心してほしい。ただ、神狼族はレオだけなので、産まれてくるお子さんは全員が神狼族になってしまうんだ。それでもいいかい?」
「はい。産まれてくる子どもたちには過酷だが、レオの使命の助けになるよう、母として鍛えるつもりだ」
「おいおい···、お前そこまで考えてたのかよ?」
「戦力は多いに越したことはない」
「いやぁ~、レオ!いい奥さんだな!これも運命なんだろうなぁ〜!」
「エレが運命を操作したんじゃねえのかよ?」
「さすがにそれはできないよ。そうそう!結婚お祝い持ってきてるんだ!ネボラさん!これ、使ってくれ!」
「え!?こ、これは···!?」
「ああ。『神剣ムラマサ』だ。剣っていうか刀なんだけどね。ネボラさんは魔力が少ないって聞いてたから気合入れて作ってみたのさ。オレが住んでた国に伝わる名刀をイメージして創ったんだぞ!これからレオの使命に付き合ってくれるんだ。神の代行者の仕事を手伝ってくれるんだから、武器ぐらい支給しないとね!」
「あ、ありがとうございます!とても美しい剣だ···。なんでも斬れそうに思える覇気を感じるな」
「気に入ってもらえたら嬉しいなぁ〜!神剣だから切れ味バツグン!頑丈で修復機能もついてるぞ〜!それでレオを助けてやってくれ!」
「はい!わかりました!」
「そんじゃあ用事は済んだから帰るよ!おっと!?忘れてた!レオ!この無限収納バッグはティールさんに渡しといて〜!それではいい新婚生活を〜!」
「おい!?オレには!?」
「ははは!『そして時は動き出す』···。これも言ってみたかったんだよなぁ〜」
「おい!?」
次の瞬間、時間が動き出してエレの姿はなかった···。あいつ···、オレへのプレゼント考えてなかったな!?
「ん?どうした?レオ?」
おっちゃんから声をかけられた。口づけの後で動いてはいるが気づかれてはないようだった。
「い、いや···。なんでもねえよ」
「そうか。これで式典は終わりだ。このあとは宴会だ!」
「はい、はい。いつもの日輪亭ね」
ここ最近、宴会が多いなぁ〜。まぁ、それだけこの国が今は平和だって事だな。そういい方に考える事にしたんだ。
今回も酒をたらふく飲まされた···。オレ、酒弱いのに···。まぁ、今日はいいとするか。
そして、家に戻ってきた。今日はフラフラじゃないぜ?宴会の最中にティールから『回復魔法で酔いは収まるぞ!でも、この酔いが気持ちいいからやるやつは少ないな!でも、宴会中にやると顰蹙買うぞ!』って言ってたんだ。帰り道で試したら確かに意識がはっきりしてきたんだ!いいこと聞いたぜ!
「ふふふ···。レオ。これで私たちは夫婦に正式になったな」
「ん?まぁそうだな。改めてどうしたんだよ?」
「これからは夫婦として、共に頑張っていこう」
「ああ。よろしく頼むぜ」
「うむ。ではさっそくだが、子作りを始めようか!」
「···はぁ!?お前、何言ってんの?」
「さっき神より言われただろ?子どもは神狼族になると」
「あ、ああ···」
「結婚したのだ。作るなら早い方がいいだろ?」
「ちょ!?ちょっと待て!作るったってどうやりゃいいんだよ!?」
「なんだ···。神はそこまでレオには教えてないのか?」
「教えてもらってねえよ」
「そうか···。なら、私がしっかり教えるとしよう!」
「へ···?どういうことだよ!?」
「なに、剣術と同じだ。実戦に勝るものはない!」
そう言ってネボラはオレに足払いをかけてベッドにはっ倒してきた!そしてオレの上に跨がってきやがったんだ!
「ちょ!?なんで服脱がそうとするんだよ!?やめろ!」
「脱いだほうがいいに決まってるからだ!」
「いや!?ちょ!?お前まで脱ぐのかよ!?」
「恥ずかしがるな!もう私たちは夫婦なのだからな!それっ!」
「やかましい!夫婦だからって、なにしてもいいわけないだろうが!?おい!?パンツ返せよ!!」
「ははは!準備完了だな?それでは始めよう。まずは···」
···ここから先は言わねえぞ。コイツ、思ってた以上に野蛮だったって事だけ言っておくぞ。でも···、結構良かったってのはあったな···。
そして翌朝にティールから『きのうはさっそくおたのしみだったな!』って言われて、オレは顔が真っ赤になったんだ!まさか外まで聞こえてたなんて···。
ここからは毎日夜はこれが続いたんだ···。
そして8か月後···。
「「おぎゃー!おぎゃー!」」
双子が産まれた···。男の子と女の子だった。オレの金髪を受け継いだ男の子とネボラの銀髪を受け継いだ女の子だったな。
「ふぅ~···。無事産まれてくれて良かったわ」
「お疲れ···。まさかここまで長いなんてなぁ···。オレがへばっちまったわ···」
「そういうものだ。さて···、さっそくこの子たちに名前をつけてやらないとな。決めていたのだろう?」
「双子ってのは魔力反応でわかってたからな」
そう、おなかにいる間でもおなかに手を当てると魔力を感じたんだ。おっちゃんによると、産まれる前に魔力を感じられることはほとんどないらしく、『強い子が産まれそうだな!』って言ってたな。
そして···、いよいよオレたちの子どもの名前を発表だ!
男の子はレグス、女の子はフェアだ!
実はこのあとも子作りをやってさらに1年後にまた双子が産まれたんだ!短期間でこんなに産まれるものなのか···?この時は知らなかったんだけどな。
今度の双子は2人とも男の子だな。金髪と銀髪が混じってとてもきれいに見えたんだ。
この子たちはアル、ルエルと名付けた。
こうしてオレには4人の子どもたちに恵まれた。
オレたち家族6人は、これからさらなる激戦に赴いていくんだ···。
レオの追憶 殲滅編 完
殲滅編と名付けていますが、これはテーパーを滅ぼした異世界の神に対する言葉なんですね。どちらかといえばレオくんが完全に怒ってしまっていたためにこの表現になっています。
そしてネボラさんがレオくんと結婚する理由でもありました。1国の女王様がなんでレオくんと結婚できたか?という回答も込みでした。
結婚、そして4人お子さんの誕生ということで、次の章はそのお子さんの成長をお伝えする章としました。かなり時間的にジャンプしてしまいますからね。
ちなみにエレくんがネボラさんに与えた神剣ムラマサですが、実はレオくんがこのお話をしている500年後でも切れ味は変わっていません。使おうと思えば使える状態なんです。
そして、アキくんの時代から1000年後でも使われています!実はライくんの物語で名前だけ登場する『斬鉄剣』はこの剣なんですね。銘は変わってしまってますが、もともと銘が彫られていないので勝手にそう呼んでるだけなんです。
まぁ、お話にはまったく関係ありませんけどね。重要でないですし、1000年後はアキくんもレオくんもいませんから。
さて次回はネタバレ集です。こちらもお楽しみに~!




