殲滅編-13.大宴会開催!そして家に帰ると···?
人形兵器の猛攻をなんとかしのぎ切る事ができた···。犠牲者を出すことなく勝つことができた。
これは···、ネボラとティールがいてくれたおかげだった。それに新たな力である『共有』が切り札となったんだ。
オレは破壊した人形の前にやって来た。操縦室と思われる部分に魔力剣を突き刺してこじ開けると、神と名乗る少年がいた。
どうやらここはなかなかに頑丈なようだ。オレが放ったネボラの奥技を受けても多少壊れた程度で済んでいたんだ。
「ぐっ···。まさか···、ぼくのマスターノイドスが破られるなんて···」
「お遊びはここまでだ。···本来ならここでテーパーの人々の仇を取りたいんだが、あいにくオレには神を殺すことができねえ。だから2度とこの世界に来れないようにして送還してやる。お前の世界の連中はほかにもいるのか?」
「冗談じゃない!あんな世界、戻ってもどうにもならないのに!ぼくしかもういないのに···」
「知るか。そういう世界したのもお前だろうが?オレたちの世界を乗っ取る理由にならねえよ。とりあえずお前だけ送還すればいいのは手間が省けたな」
「こんなはずじゃ···。あの野郎に騙されたぼくがバカだった···」
「『あの野郎』···?もしかして!?裏で手を引いた神がいるのか!?」
「答えるわけないだろうが···?ははは!ぼくを倒していい気になるなよ?まだまだ···、祭りは続くんだからな!」
「クソッタレ!!···まぁいい。今はお前を送還する。後のことはその時に考えればいいからな。そんじゃあ···、あばよ」
オレは無限収納リュックから取り出したデポルトアミを神にかぶせた。そして次の瞬間に姿を消した。元の世界への送還がこれで完了したんだ···。
オレは壊れた人形兵器の上に立ち、ネボラとティールに向けて親指を立てた!
「終わったぜ!オレたちの勝利だ!!」
「レオ···。ありがとう。これで···、テーパーの民の無念が晴れたよ···」
「ははは!やはりレオはすごいな!俺様が見込んだだけのことはあったな!」
「おい、ティール?そんな事、最初に言わなかっただろうが?」
「いいではないか!この雰囲気に合ったセリフを言いたかっただけだからな!」
「「ははは!!」」
「ったく···。さあ!帰るぞ!こんだけ動いたんだ腹減ったぞ〜!」
こうして人形兵器たちの騒動は終結した。
場所は変わり、ここはエーレタニアではない世界···。
『ん?人形がやられたか』
『そのようだな。まぁ、向こうの戦力を調査する目的で送り込んだようなものだからな。こういう結果になったということは、あれ以上の戦力があるということだな』
『まったく···。あのバカ神の世界を復讐で侵略してやろうと思っていたのに、リフォームに来た神というのはかなりできるようだな』
『異世界からスカウトした新人らしいな。データがないからなかなか対策できんな···』
『現状判明しているのは空飛ぶ移動要塞と生物兵器か···』
『要塞はかなり強固で墜《お》とすのは容易ではないな···。まともにやり合うのは得策ではなさそうだ』
『ならば陽動で釘付けにしておけばよかろう。ほかにそそのかした頭の悪い神を当ててやるか』
『それがいい。バカにはバカなりの使い方があるな。その間に···』
『ああ。我々がいただくとしようか···。『万能物質インゴット』を!そしてこのすべての神の頂点に!!』
この後、エーレタニアに最大の危機が訪れようとしているとは、この時のレオたちは知る由もなかったのだった···。
そして物語は再びエーレタニア、レオのところに戻り···、
人形どもを倒したオレたちは、片付けは後回しにしてネイレに戻ったんだ。国にも被害はなかった。
門に戻ると、おっちゃんがやって来た。
「おおっ!よく無事で戻ったな!ここからレオたちの戦いを見ていたぞ。すさまじい戦いだったな」
「おっちゃん。なんとか無事で戻れたぜ。とりあえずメシ食いたいんだけど?」
「そうかそうか!だったら今日はこのあと日輪亭で大宴会するぞ!部下に予約を入れるようにすでに手配しているからな!」
「相変わらず宴会大好き人間だらけだな···。王様に報告しなくてもいいのかよ?」
「それも部下に任せてすでに城に向かってるぞ」
「なんでおっちゃんが行かねえんだよ?将軍だろ?」
「この門の責任者だからな。不測の事態に備えておっただけだ」
「そう言って、オレたちと一緒に飲みに行こう!って魂胆だろ?バレバレだっての」
「ははは!だいぶレオもワシの事が分かってるじゃないか!それじゃあこの足でそのまま向かうとするか!」
「へいへい。ネボラもティールも行くか?」
「ああ!勝利の宴だ。お言葉に甘えよう」
「ははは!勝利の美酒というのは最高の味なのだぞ!参加するに決まっておろう?」
「んじゃ行くか!」
この後、日輪亭は貸切となって大宴会が行われたんだ。そして、人形兵器を撃退したという情報を聞いたテーパーの人たちが日輪亭の周りにやって来たんだ。貸切だから中には入れず、周辺に集まってたので、ここでネボラが店の外に出たんだ。
そしてタルの上に上がると、1人の人が叫んだんだ。
「ネボラ様ー!仇は取ってくれたんですね!?」
テーパーの人々はまずそれをネボラに聞いた。そしてネボラはこう答えた。
「みんな!聞いてくれ!私たちが住んでいたテーパーを滅ぼした憎き人形どもは···」
そう途中まで言って発言を止めた。···ん?どうしたんだ?
そんな事を思っていたら、ネボラがタルから降りてオレの手を引っ張った!
「お!?おいおい!?何しやがるんだよ!?」
「いいから私について来い!」
そう言ってオレまでタルの上に上がらされたんだ!タルの上はかなり狭いから、ネボラはオレの肩に手を回して自分に寄せてきたんだ!
「待たせたな!人形どもはこのレオが倒してくれた!そして!今回の侵略を企んだ神をも討ち滅ぼしたのだ!」
「ちょ!?」
「「「「おおーーー!!」」」」
こいつ!?自分の手柄にすりゃいいのに、オレのおかげって言いやがったわ!いや、合ってるけどテーパーの人たちに言わなくてもいいじゃんか!?
「レオ···。本当にありがとう!お前は···、もう滅んでしまったがテーパーの誇りだ!」
「「「「わーーーー!!」」」」
「ったく···。まぁ、感謝されるのは悪い気分じゃねえけど」
「ははは!相変わらず素直ではないな」
「もういいだろ?オレはそろそろ戻るぞ」
そう言ってオレはタルから降りようとした時だった!タルの端っこにつまづいてバランスを崩してしまったんだ!酔ってたってのもあったんだけどな···。
「あっ···?」
「うおっ!?レ、レオ!?」
ドシーーーーン!!んちゅーーー!?
···これ、今思い出しても恥ずかしい場面だったと思うな。オレがタルから落ちた時に肩を持っていたネボラも一緒にタルから落っこちたんだ。2人仲良くな。
そして···、オレのくちびるとネボラのくちびるが落ちたあとにく···、くっついてしまったんだ。ちなみにオレが下でネボラが上だ。
「お、おおっ!?ネボラ様が押し倒した!?」
「だ、大胆だわ!!英雄さんを押し倒すなんて!」
「ホッホッホ!剣聖様も恋をしたんじゃなぁ〜」
「剣聖様がこんな姿を見せるなんて、やっと平和になったって実感するわ〜!」
「「「「ははは!!」」」」
「ちょ!?こ、これは違うのだ!レオが落ちようとしたから!···で、でもこれはありだったかもな」
「「「「おおーーー!!」」」」
オレが倒れてるってのに勝手になんか盛り上がってたんだよ···。事故だっての!
この後はオレもネボラも思いっきり酒を飲んだ!2人してベロンベロンになって泥酔しちまったわ···。
そして深夜まで続いた宴会が終わり、オレとネボラはフラフラな状態で家に戻ってきた。ティールがオレたちの腕を持って支えてくれてたってのも助かったぜ。
そして家の中に入った。もう何もする気が起きねえ···。
そんな中、ネボラがオレの前に立った。あれだけフラフラだったのに、今はちゃんと立ってる。どうしたんだ?
「レオ···。本当にありがとう。レオのおかげで私たちは救われた···」
「おいおい···。もういいだろ?何度目だよ?」
「さっきまではテーパーの元王としての礼だ。そして今は···、私個人からの礼だ」
「気にすんな···。オレの使命を果たしただけだ」
「···これで、私も王としてのすべての使命を終えることができた」
「···ん?何言ってんだよ···?」
「レオ。今ならこれをお前に言える。だいぶ前に話した建前と本音をな。覚えてるか?」
「あ〜、ここに避難してきた時の事か?本音って···?」
「···レオ。私は今から1人の女となった。だから···、告白させてもらおう。私を···、レオの妻にしてくれないか···?」
「···は?···はぁーーー!?」
そう。こいつ、告白してきやがったんだ!!
レオくんの物語の大ボスがちょっとだけ登場しましたね。そしてどうしてエーエタニアを狙うのか?も明らかになりました。
でも、本作をお読みになった方からしたら『ん?おかしくね?』って思われるでしょうね。確かにおかしな話なんですよ。それが明らかになるのはほぼ最終話に近いあたりかと思います。そこまでまだ書けてませんのでね(笑)!
そして祝勝会を終えてネボラさんは一連の騒動にケリがついたということでレオくんに告白してしまいました!ということでお待たせいたしました!次回はレオくんがネボラさんの求婚に対して返事をしますけど、どういった返事の仕方になるのでしょうか!?
それではお楽しみに~!




