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【番外編3開始!】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編3 レオの追憶 降臨編

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降臨編-1.レオ、お休みをもらう

 お待たせいたしました!

 本日より番外編3、レオくんの物語が始まります!

 全5章構成の予定で最初の章は『降臨編』です。全28話とめっちゃ長いですが、お楽しみいただければ幸いです。

『アキ?ちょっと相談したいことがあるんだが···』


「どうしたの、レオ?何か困ったことでも起こったの?」


『いや、そういうわけじゃないんだが···。ちょっと休みをもらおうかな?って思ってな』


「休み?別に問題ないよ。コピーに任せておけばいいと思うし」


『いや···、アイツはロクな事しないけど···。悪いな』


「でも、初めてじゃない?休みを取るって。なにかあるの?」


『いや、こうしてボディもらってエーレタニアに顕現できるようになっただろ?···ちょっと墓参りに行こうかな?って考えてさ』


「なんだ~!そんな事なら気にせずに行っておいで!でも、お墓って事は500年前の戦いでの···?」


『···ああ。オレの師匠と戦友だな。まぁ、あれから500年以上経ってるんだ。形も残ってねえかもしれねえけどな』


「あ~、それは厳しいかもしれないよね。場所は近いの?」


『ちょっと遠いな。だがさっと行って帰るなら、1週間ぐらいあれば大丈夫だと思うぜ』


「だったらリオに乗せてもらったらいいよ!高速飛行魔法ならすぐにたどり着けるよ」


『あ~···、だったらお願いするとしようかな?』


「そうしようか!ボクも一緒に行ってもいいかな?」


『いいぜ!···そうだ!もしよかったらフユやナツたちも連れていくか?神狼族ゆかりの地でもあるしな!』


「いいね~!じゃあ予定を今から確認するね!」



  グロー歴522年6月22日 雨


 この日の早朝、ボクの家にフユとモンドくん、ナツとフーちゃんがやって来た。ちなみにヨウくんはお留守番なんだってさ。ナツの休み調整が難しかったみたいだよ?大人気店だしね。


 これからレオがお墓参りに行くので、ボクとハル、リオにナナ、そしてうちの家族全員も一緒に行くんだ。神狼族ゆかりの地かぁ~。どんなところなんだろうね?



「みんな、悪いな。オレの墓参りに付き合ってもらっちまってな」


「いえ!レオさんの戦友のお話はすごかったですから!英雄のお墓に参れるなんて嬉しいです!」


「ははは!そんな事言うのはフユぐらいだぞ!あとリオ、道中よろしく頼むぜ!」


「おう!久々の遠出だからなー。気合い入れて飛ぶぞー!」


「ありがとな!そんじゃあさっそく行くか!」


「「「「おーーー!!」」」」



 こうしてボクたち9人でレオの墓参りに向かったんだ。



 レオがリオに飛ぶ方角を指示して飛び立った。目的地はどうやら南の方にあるらしいね。ちなみにどういった場所なのかは聞いてないんだよ。



「レオ?場所ってどのあたりなの?」


「今でいうエイテ帝国のさらに南だ。ボルタニア大陸の南端になるな」


「そこって、今はどうなってるのかな?」


「さあな~。昔はそこに国があったんだ。『人族の最後の拠点』って言われていたんだよ」


「そうなんだ···。でも、今はエイテ帝国の南に国ってなかったような気がするけど···」


「···ああ。どうやらオレが死んじまってから結局は滅んじまったらしいんだよ。なんとか持ちこたえてはいたんだろうがな」


「そうなんだ···」


「アキ?気にすることじゃねえぞ?もう終わっちまった話だからな。それに···、今はこんなに平和な世界になったんだ。オレが守っていた国は滅びてしまったけど、やってきたことは決してムダにはなってねえんだ。オレたちが頑張って侵略者たちを追い返したり魔獣どもを倒したからこそ、今があるんだからな」


「···うん。ゴメンね!ちょっと感傷的になっちゃったよ」


「アキは優しすぎるな~!」


「「ははは!!」」



 エイテ帝国上空を通り過ぎ、それからさらに2時間半ほどでボルタニア大陸の南端にたどりついたんだ。


 レオが指定した場所にリオとナナはゆっくりと着陸した。降り立った場所は···、ちょっと小高い丘で木があんまりなくて見晴らしがいい場所だったんだ。そこには屋根のないボロボロの石の柱が立っていたんだ。



「············」


「···レオ?ここは?」


「···ここが、王城があった場所だな。···ははは。さすがに廃墟になっちまってるよなぁ~。一から作ってるところは見てたんだ。そんなに大きなものじゃなかったけど、あんなに立派な造りしてたのによ···」


「レオ···」


「墓はこの王城跡の裏にあるんだ。こっちだぜ」



 レオについていって、しばらくしたらちょっと大きな石が立っていた。···もしかして、これがお墓?



「こいつは立派に残ってたな···。まぁ、オレが死ぬ前に魔法で処理しておいた石だからな。フリードのおっちゃん、ティール、ボルケ。本当に久しぶりに会いに来れたぜ···。って、あの世でちょっとだけ話したんだけどな···。まさかこうしてここに来れる日がやってくるなんて思いもしなかったぜ」


「···レオ?あの世で会ったの?」


「ああ。フリードのおっちゃんはこの国の将軍だった。ティールは白銀竜、ボルケは赤竜のドラゴン族だ」


「レオよりも先に···、亡くなったんだね?」


「ああ。ここで激しい戦闘があってな···。ティールとボルケは戦死だったな···。あいつらの犠牲があったからこそ、オレは生き残れたんだ···。今でも···、あの時の自分の力不足が悔しいぜ···」


「レオ···」


「こいつらはな?オレが死んだ時に迎えに来たんだよ···。その時にちょっとだけな。あの世で会うことは可能なんだが、そんなに多く会えるわけでもねえんだよ。死んだ人は一定期間あの世に魂が滞在し、その後に転生して新しい人生を一から始めるのがほとんどで、あの世に留まれるのはほんのわずかなんだよ···。でないとあの世がいっぱいになっちまうしな。特別な滞在許可がないのに長く留まれば、魂が消耗しすぎて転生すらできずに消滅しちまうってのに···。あいつら、オレを迎えるためにムリして残ってやがったんだよ···。ははは!ホント···、バカな連中だぜ···」


「レオ···」


「···だが、それはこいつらが望んだことだ。それに、オレも···、一言お礼を言いたかったからな。それを言えて良かったってのはある」


「···せっかくだし、ボクたちもあいさつしておくよ。そして···、あとでボクたちにもこの人たちのことを話してくれない?」


「そうだな···。どうやらオレが戦っていた事は多少脚色されて神話扱いにはなってるようだが、オレもこいつらも名前はまったく出てなかったしな。まぁ、神狼族討滅時にエレが消したってのもあるけど」



 レオは結構戦友たちに毒を吐いていた。でも、その毒は決して負の感情がこもったものじゃなかったよ···。戦友を慈(いつく)しみ、そして思いやりのある温かな感情があふれるような気がしたね。


 レオはしばらくお墓の前でいろんな話をし始めた。ほとんどがボクの神様の業務(スマホゲーム)のナビになったこと、そして人形に入ってこのエーレタニアの世界に顕現できたことだったよ。


 まぁ、死んだ人が生き返るなんてないからね。ボクの究極能力である『旅行保険』は別だけどね。あの時はボク、死んでもあの世見てないし。



「···さて!墓参りはもう1箇所あるんだが、ここから近い場所がオレがこのエーレタニアに初めて顕現したんだよ。ちょっと行ってみるか?」


「「「「はい!!」」」」


「ははは!まぁ、なんにもない場所なんだけどな」



 お墓から歩いて30分でレオが初めて顕現したっていう場所に来た。



「···だいぶ景色が変わっちまってるが、確かにここだここだ!懐かしいなぁ~!」



 たどり着いた場所は、国の跡を出て川のすぐそばだったよ。背が低い草原が近くにある河原だったね。


 そしてしばらくしてからまた国の跡に戻った。建物があった跡があるだけで、草や木が生い茂っていたんだ。でも、その町の中で唯一木が生えていない場所があったんだ。



「···懐かしいな。ここの周辺だけ木が生えてねえだろ?ここは、オレたちが住んでた家があった場所なんだよ」


「レオはここに住んでたんだね?」


「ああ、激戦が終わるまでな。そのあと集落を作ってそっちに引っ越すんだけどな。ここの家はオレが建てたんだ。今のアキの家よりもひと回り小さいかな?ここに家を建てる時に、思いっきり魔法で整地したんでな。頑丈過ぎて木が根付かないんだろうなぁ〜」


「じゃあ、今日はここをキャンプ地としようか!」


「いや、もう1箇所の墓でキャンプしようか。ここからちょっと北に戻ったところにあるんだ」



 短い滞在を終えて、ボクたちはまたリオたちの背中に乗せてもらって飛び立った。


 そしてたどり着いたのは···、何もなかった場所だったんだけど、実はレオが魔法で隠していたんだ。


 レオが魔法を使うと景色が変わったんだ!そして出てきたのは国の跡だったんだ···。だけど、その跡地に少し新しめの建物もあったんだ。今は朽ちてるけど···。



「レオ?ここは?」


「ここは···、神狼族の最大の集落だ。元は軍事国家だったんだが、異世界人の襲撃で滅亡しちまってな。その跡地にオレたちが集落を作ったんだ。わけあってこうやって魔法で隠してたのさ。もしかしたらハルもここで生まれたのかもな。

 行きたい墓は城の跡地にあるんだ。こっちだぜ」



 そうして崩れ去った城門をくぐって広い庭にやって来た。


 そこの中央にも大きな墓石が建っていたんだ···。墓石にはレオとほかにもいくつか名前が彫られており、その墓石の前にはきれいな剣···、というか刀が突き刺さっていた。



「そっか···。オレも子どもたちも···、家族全員この墓に一緒に入ってたんだな···。ははは。さすがに自分が入ってる墓なんてわかんねえし、オレが埋葬された墓参りをこうやってオレがするなんて思いもしなかったぜ···。

 ネボラ···。久しぶりだな。まさかこうやって墓参りに来れるなんて思ってもいなかったぜ」


「レオ?この人は···?」


「オレの妻であり、師匠だ。この剣は神剣でな···。オレが抜けないように封印しておいたんだ」


「ということは、剣を使ってたんだね」


「ああ。···今考えてもとんでもねえ女だったな。コイツもオレが死んだ時に迎えに来たんだ。まったくどいつもコイツも···」


「レオ···。もう夕方になってきたし、ここでキャンプでいい?」


「そうだな···。そうするか!」



 というわけで今日はここでキャンプをすることにしたんだ。旅行以外でキャンプなんて久しぶりだなぁ〜。



 そして軽い夕食を終えて、焚き火を囲みつつ、レオは思い出話をしてくれたんだ。



「ちょうどいいか!みんなにオレの話とあいつらの活躍の話をしようか」

 このお話はレオくんの物語をおおまかに示したものでしたので、執筆中にどんどん内容が変わっていきました。投稿する本日でも内容を変更しました(笑)!

 そのため、ある程度書けないと投稿ができなかったんですね。投稿した後に内容が修正以上にどんどん変わっていったら、読んでいただいた読者様も作者も大混乱しちゃいますからね。


 激戦だったので本作では初の戦死者が登場します。そもそも一方だけが被害ないっていうのがチート過ぎますからね。星の力である龍脈を使いこなせるレオくん一家が立ち向かってもそれだけの被害が出てしまう大戦争がレオくんの物語のラストになります。って、まだ書いてない構想段階ですが(笑)。

 そして奥さんの名前も登場して愛用の武器も登場しました!この降臨編の中盤から登場しますので、もうしばらくお待ちくださいね!レオくんが言う通り、ネボラさんはとんでもない人ですよ(笑)!

 そして子どもたちも家族編以降で登場します。番外編で4人生まれたと言ってましたのでね。


 さて次回予告ですが、当時神様だったエレくんが少ないGPを使ってレオくんを創造したところからです。

 エーレタニアに降臨したレオくんはさっそく魔獣退治に勤しみ、そして近くで襲撃を受けている国があったので助けに向かいますよ〜!


 明日以降も投稿はいつも通り原則毎日21時過ぎを予定しておりますが、夜勤や旅行などで投稿時間が変更になることがあります。

 それではお楽しみに〜!

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