後編-24.アクセプタ王国攻城戦! その3
フーがドッペルの鏡を壊そうとしたら、鏡が勝手に動き出してフーのマスタードッペルを作り出しちゃったんだよ〜!
も〜〜!鏡を早く壊してモンドくんに合流したいのに〜!
そんな事を考えていたら、マスタードッペルのフーがトランス状態になっちゃった!だったらフーは真のトランス状態で相手する!手加減なんてできないもん!
「はぁあああーーー!!いくよ!!」
「···暗殺技、乱れ魔力手裏剣」
マスタードッペルのフーは魔力手裏剣で攻撃してきた!でも、今のフーには効かないよ!フーに当たってもダメージにはなんないのだ!
でも困ったよ〜!これはマスタードッペルだから、倒しちゃうとフーが死んじゃうんだよ〜!だから倒せない!
鏡を壊すしかないんだけど、マスタードッペルが鏡を完全に守ってるから、ある程度ダメージを与えないと鏡が壊せないんだよ!
でも、どうやらマスタードッペルは真のトランスにはなれないみたいだね。単純な戦闘力ならフーの方が上なのだ!
ちょっと加減が難しいんだけど、この技をぶつけてうごけなくしてやる!これはコピーできないもんね!フーの奥の手、ここで出しちゃいます!早くしないとモンドくんがピンチになっちゃうから、出し惜しみはしないよ〜!
「暗殺奥技、闇衣」
フーは魔力で作られた布を作り出した。って目には見えないんだよね〜。フーだけにしか見えないのだ!
じーじが話してくれたお話で、『賢い人にしか見えない服』を着た王様がいたけど、実際には王様が騙されてたってのがあったんだよね〜。それを魔力で作ってみたの〜!
ちなみに夏の暑い日に上半身裸でトレーニングしていたパパに『フーが魔力で作った布のエプロンだよ〜!』って渡したら、パパは大喜びで上半身裸の状態で着てくれたんだ〜。『汚れねえし洗濯いらねえな!』って喜んでくれたんだよ〜。
でも、実際は上半身が裸の状態でお店に出ようとしたから、ママに無言でフライパンで顔面を叩かれちゃったね〜。あの時は悪いことしちゃったなぁ〜。パパはすぐに許してくれたけどね。
ではでは〜、この布、どうやって使うかと言うと、こうやるのだ!
フーは闇衣をマフラー状にしてマスタードッペルに投げつけた!
投げつけた闇衣はマスタードッペルの足に巻き付いたよ!それを思いっきり引っ張った!
「ぐあっ!?な、なに!?」
マスタードッペルは急に足元を引っ張られて倒されてしまったんだ〜。このままで終わると思っちゃダメだよ〜!
お次は布をグルングルン回してやった〜!
「ぐぁああーー!?なにがどうなってるーー!?お前の仕業かーー!?」
「そのとーり!そ〜れ!」
じーじが言うには『じゃいあんとすいんぐ?』って技らしいね〜。本当は両足を持ってぶん投げる大技らしいね〜。
マスタードッペルは壁を突き抜けて外に出た!よ〜し!今がドッペルの鏡を壊すチャーンス!!
「貫けーー!!リナおねえさん直伝!ドラゴンキャノンーー!!」
『そ、そんな!?ばかな!?たかが人の分際が神の力だと···!?』
ズドーーーーン!!
···あ〜、部屋まるごと吹っ飛ばしちゃった。でも、仕方ないよね〜。
一方のモンドは、大苦戦を強いられていた!
「あ、あっぶね〜!今のはよくかわせたぜ···」
「フンッ!いかに強くなったとはいえ、未だに我ら2人相手に勝てるとでも思っているのか?」
「ただのガキにしてはなかなかやるじゃない。元の世界でもこれほどの使い手はいなかったわよ」
「褒めるのか見下すのかどっちなんだよ!?褒めてもらえるのは普通なら嬉しいけど、お前らに褒められても嬉しくなんかねえよ!」
やっべー!こいつら、普通に強い!
こいつら、元々が神だから強いんだな。この世界に来る時に力を放棄して、こっちでドッペルに入って力を戻したって事だろうな。
しかも倒しちゃいけねえ。って、それはさすがにムリがある!なんとか時間を稼いでフーが鏡を壊してくれるまでの時間稼ぎがおれの目的だ!
そうは言っても簡単じゃねえんだよなぁ〜。時間稼ぐって言っても、避けてばかりじゃいつかはやられちまう!
まぁ、泣き言言ったって状況は変わらねえ!おれが持ってる手札から何が一番いいかを考えるんだ!
「どうした?もう攻撃は終わりか?なら今度こそ仕留めてやる!」
「お遊びはもう終わりよ!」
来る!ほぼ同時攻撃だ!これまでもやってきたけど、かわすので精一杯だったんだよ!とにかくひたすら攻撃して、防御一辺倒にしてきたんだけど、それも結構キツかったんだよ!
···やっぱ攻撃だ!防御してもいずれ突破されるなら攻撃しかねえな!それも大ダメージ与えるようなものがいいな!
「槍技、無月!」
槍技のカウンター技の無月!もうこれしかねえ!あとはおれがどう動けるかってとこだな!
ティオが真正面から突っ込んできた!そしてティカが火魔法を撃ってきた!この魔法の方が少し速い!
なら魔法をカウンターで迎撃!って思ったら軌道が変わった!?そしておれの後方に回り込んで逃げ道を塞ぎやがった!!
そこにティオが攻撃を仕掛けてきた!持っている武器は禍々しい剣だ。まともに斬られたらろくでもねえ事になりそうって思えるぜ!じーちゃんも昔に大魔王にやられたって言ってたしな!
さあ!カウンターでティオを迎撃だ!と思ったら後方の炎の壁の外側に気配が!?
ティカが回り込んでやがるのかよ!?···だったらこれしかねえな!まだ試してねえ技があるけど、これならいけるか!
「「死ねぇーーー!!」」
「···いや、おれは死なねえ!無月!如月!!いけぇーーーー!!」
おれが叫ぶと、双頭槍の両側の刃が前後方向に一気に伸びた!
カウンター技だから、お互いの距離が近い状況だった!だから伸びた刃がティオとティカを同時に貫いた!!
「ぐはっ!?」
「うぐぅ!?」
「今だ!槍技!旋風刃!どぉりゃぁああーーー!!」
刃が突き刺さったまま、おれはその場で思いっきり回転した!魔力の刃がドッペルを真っ二つにしてやったぜ!
···ちょっとやり過ぎたか?でも、手加減なんてできる相手じゃねえからどうしようもねえよ!?
「お、おのれーーー!!」
「やったわね!?」
とりあえず上半身と下半身が分離してるのにまだやる気のようだ。だったら元になってる人には影響なさそうだな···。
しかし···、これ以上やったらマジで破壊しかねんぞ?フーはまだかかりそうか?
そう思ったその時だった!!
ドォーーーーン!!
足元から腹に響くほどの重低音の爆発音と振動がやってきた!フーが何か攻撃をぶっ放したんだな!そして···、
「ぐぁああああーーーー!!」
「ぎゃぁあああーーーー!?」
ティオとティカが苦しみ出した!フーがドッペルの鏡の破壊に成功したんだな!!
フーちゃんオリジナルの奥技が登場しました~!フーちゃんしか見えないので、相手は対処しようもなくあっという間にやられちゃいましたね。どんな技がいいかあれこれ考えた時に、某ゲームプレー動画を見た時に思いついてしまいましたが、結構お気に入りの技ですね。
そしてモンドくんは悪神2人に対して善戦していました。もうギリギリいっぱいいっぱいな状況でしたが、わずかな勝機をものにしましたね。
あっさりとしてしまったラストバトルですが、これで勘弁してください(笑)。以前のライくんの物語で17話連続ラストバトルやって疲れ切っちゃいましたからね···。
さて次回予告ですが、残り2話はエピローグです!
ドッペルの鏡の破壊に成功し、悪神2人は力を失います。そこに神界捜査官のグローくんが捕縛に現れます。これにてめでたしめでたし!···と言いたいところなんですが、そうならない状況が発生してしまったのです。何があったのでしょうか?
それではお楽しみに~!




