投稿2週年記念SS集-2.コピーアキ、ゲームで撃沈される
「みんな!今日はパパと二人っきりでデート···、ゲフンゲフン!魔獣退治に行ってくるわ!留守番よろしくね~」
「もうリナ〜!今『デート』って言いかけたでしょ?お仕事だからね!」
「わかってるわよコル!もうみんな大きくなって留守番できるようになったんだし、たまにはね〜!」
「ははは。じゃあ行こうか!」
今日はリナちゃんとコルくんはデートに向かったんやって。魔獣退治をデートって言い切るリナちゃんはすごいなぁ〜。
さて、親が仲良く出かけて行ったので、リナちゃんのお子さんたちはいい子に留守番···、せんかった!
「なあなあ!スウ兄!今日はアキじーちゃんのとこにコピーさんいるんだろ〜?」
「うん。確かアキじーちゃんが研究発表会?ってので王都に長期出張って聞いてるね」
「だったらさ!げえむしに行こー!」
「おっ!?セイ、げえむって、おれたちが旅行行ってるときにやったってやつか!?」
「そうだよカーク兄!すっごく面白いんだ!」
「おれもやってみたかったんだよなぁ〜!スウ!みんなで行こうぜ!」
「え〜〜!?カーク!留守番どうすんのさ!?今日何かあったような気もするけど···」
「どうせ悪質な訪問販売ってやつだろ?先日脅しておいたけどさ。ドラゴン族の家なんて襲ったら命ないなんてみんな知ってるから大丈夫だって!行こうぜ〜!」
「あ〜、もう〜〜!!ママに怒られても知らないよ!」
そうしてリナちゃんのお子さん7人がうちに来よった!!
「おはよーーー!!あそぼーーー!!」
今の声は···、セイくんか?人数多いみたいやけど、まさか···?
玄関を開けると、今回は7人全員来とった!!
「おはよーーー!コピーさん!げえむした〜〜い!!」
「ちょ!?今日は全員かいな!?ママとパパはどないしたんや!」
「ママとパパは魔獣退治デートに行っちゃって···。夕方まで帰ってこないんです」
「スウくん···。魔獣退治が両親のデートっちゅーのもすごいけど、キミたちは両親が帰ってくるまでの留守番をほったらかしてうちに来たっちゅー事か?」
「うん!だからあそぼーーー!!」
「帰れーーー!!留守番ほったらかしたら怒られるでーー!!」
「いやーー!!遊ぶんだもんーーー!!」
···はぁ~、玄関前で大騒ぎしとったら近所迷惑やな。どうも雰囲気からしてセイくんが言い出しっぺやな?しゃーないか。適当に遊ばせてとっとと帰ってもらお。
さて···、ゲームねぇ~。前回はコントローラーの使い方を実演するために格ゲーやらせたらどハマりしよったからなぁ〜。
今回はどないしよ?大人数で格ゲーやと『場外大乱闘!スマッシュドラゴンズ!』が4人プレーやけど、これはやらしたら帰らんやろうなぁ〜。
せや!だったらこれはどないやろ!?
「よーし!今日はこのレースゲームやろか!」
「「「「れえすげえむ?」」」」
今回やるゲームは某配管工キャラが出ているレースゲーム···、に似たゲームや。···似たゲームも著作権的にアカンねんけどな。だからって作品名出せへんのは読者のみんなもわかっとるやろ?相手は裁判起こされたらまず勝てへん、京都市の十条にある世界的に有名なあの某花札屋の大会社やで?
これやったら8人全員でプレーできるからな。これやったら大丈夫やろ。
「まずはボクのプレー見てもらおか!」
まずはシングルプレーでいろんなコースを走りまくった。もちろんアイテムの使い方も教えるで〜。一部除くけど。
そして一巡りを終えると···、
「「「「おもしろそ〜!」」」」
よし!つかみはOKやな!そんじゃあ練習がてら、8人全員でやろか!
しかし···!
「ちょっと!?ネリヤ!なんでリンゴ姫取るのよ!?ヴィーが使いたい〜!」
「···特殊能力が気に入ったから」
「おい!スウ!おれカルビが使いたかったのに〜!」
「ちょっとカーク!そんな事言い出したら始まらないじゃん!早いもの勝ちだって!」
キャラ選定でケンカ始めよったわ···。これはゲームやる以前の問題やな。
「コラコラ!ケンカはアカンで?まだ全キャラプレーしとらんのやから、最初は適当に選びや。もしかしたらほかのキャラが相性ええかもしれんで?ゲームは楽しむもんやねんで」
「「「「···は〜い」」」」
って、何度かプレーしてて相性いいキャラがかぶるとそれはそれで揉めるんやけどな。
さて!キャラも決まったので、レース開始や!ちなみにボクはハタハタやで。···亀やのうて魚やけどな。秋田県の能代より北で有名やな~。あそこ景色いいし、もうちょい北へ行くとめっちゃレアな温泉もあるで~。
よくよく考えたら、魚がどうやってカートのハンドル握ったりアクセルやブレーキペダル踏んでるんやろな?細かいことは気にしたらあかんけどな!
「それじゃあ始めるで!3、2、1、ゴー!!」
ビューーーン!!
「「「「あーーー!?」」」」
「コピーさん!?なんですか!それ!」
「ははは!スウくん!スタートのちょっと前からアクセル踏んだら一気に加速する裏技やで〜!」
「···ズルい!」
「ネリヤちゃん!これが勝負っちゅーもんやで!世間は厳しいんやで!」
「怒った!」
「ははは!クーちゃん!勝てるもんならかかってこいやーー!」
見せてない裏技のロケットスタートで全員から引き離してぶっちぎりのトップに立ってやったで!勝負の世界は厳しいっちゅー事をちびっこたちに教えてやるでー!これも大事な情操教育や!
···えっ?『卑怯やし大人気ない!』やって?···前回格ゲーでボコボコにされたんやで!?最初から本気でやらんとこっちが負けてまうわ!
レースは3周したら終了や。すでに1周終わったで!加速アイテム使うてどんどん引き離すで〜!
その時やった!
「くらえ!天の怒り!!」
全員しびれさせて行動不能なアイテム使われた!でも、こんだけ引き離してるから問題ないわーー!!
「くそー!ヴィーのアイテムで足止めできなかったわ!」
「でもだいぶ詰めれたぜ!どんどん攻撃だ!おれの一撃を受けろーー!」
セイくんは『ホーミング金ダライ』を打ち出した!しかも青色に光っとるのはしびれさせて行動不能にするヤツやんけ!
でもな?甘いで!ボクは設置型爆弾をカートの後方に置いた。
ドカーーーン!!
「えーー!?爆風で金ダライを吹っ飛ばしたーー!?」
「はははは!効かぬ効かぬぅー!さあ、最終ラップやで〜!」
「くそーー!!もうどうにもなんねえのかよ!?」
「カーク!大丈夫!ぼくにいい考えがあるよ!」
ほう?スウくんは何か策があるんやな?でも残念やったな!こっちは障害物はほぼ無効化できるアイテム持っとるんやで!もう勝ち確なんやで!
そしてゴールまであと少し!手前にあるブースターでぶっちぎってフィニッシュやでーー!!
「ははは!勝った!!これが大人の力やでーー!!」
ボクはブースターに乗った!そして一気に加速したその直後!
ガンッ!!
···へ?···なにが、···起こったんや?
ボクのカートの前には大きな『お地蔵さん』の障害物があった。しかもゴール直前のポイントに···。
この『お地蔵さん』は障害物無効が唯一無効なんや···。しかもぶつかったら問答無用で最下位になるまで動けんという設置型トラップなんや···。
呆けているボクのキャラの真横をどんどんカートが追い抜いていった···。
「いえ〜い!大勝利〜!!」
「···スウくん?なんで教えとらんワナを知っとったんや···?」
「アキじーちゃんから聞いた話で、お地蔵さんっていい事したら救ってくれて、悪い事したら天罰を与えるってのがあったんです。だから、このお地蔵さんも同じかな〜?って思って!」
···なるほどな。日本の昔話をオリジナルがしとったというわけか。
「大人って卑怯」
「でもでも~、卑怯な手を使っても負けちゃったね~!やっぱり勝負事は正々堂々とやらないとね~!ねえねえ!今どんな気持ち~?どんな気持ち~?」
「···因果応報」
クーちゃん。ヴィーちゃん、ネリヤちゃんにボロカス言われてもうたわ···。正論やから言い返せんわ!
その後はボクも正々堂々とやることにしたんやけど···、最初にズルしたせいで集中砲火を浴びて万年最下位にさせられてもうたわ。みんなチームワークええな。
結局は夕方まで昼食休憩以外はずーーっとやりっぱなしやったんや。終わったのは突然やった。
ジリリリリン!ジリリリリン!
「ん?スマホに電話···?げっ!?リナちゃん!?」
「「「「えっ!?ママ!?」」」」
うわぁ···。なんか出たくないなぁ~。これ、怒られるやつやろうなぁ~。電話に出んわ!!ってそんなわけにいくかい!(ビシィッ!)
「も、もしもし···?」
『コピーさん!?うちの子たち、そっちにいる!?』
「···え、ええ。···おるで。全員···」
『···わかったわ(ガチャッ!!)』
···うわぁ~。声が低かったから、めっちゃ怒っとるやんけ!
「おい、ちびっこたち。激おこなママがこっちに来よるで。怒られる覚悟しときや」
「「「「············」」」」
ちびっこたち全員一斉に顔が青ざめよったわ。そして5分後!扉をバァアアアーーン!と思いっきり開けてリナちゃんが押し入ってきた!!
「あんたたちーーー!!留守番お願いしたでしょうが!?なんでこっちに来てるのよーーー!!」
「「「「ご、ごめんなさーい!!」」」」
どうも今日は家の修理の業者さんが来る予定やったらしい。ちゃんと対応できるかを見るために、あえて今日言わずにコルくんとデートに行ったらしいで。前日までにヒントは出してたみたいやけどな。
結局は留守だったので、ポストに『また来ます』ってメモが入っとったらしく、リナちゃんはそれはそれはたいそう激おこやったんや···。ボクも思わずちびっこたちと一緒に土下座してもうたわ···。
その怒りでリナちゃんは、それはそれはもう鬼のように頭の左右にツノが生えておったで。って!?ドラゴン族やから元からツノあるやんけ!?(ビシィッ!)
激おこぷんぷん丸状態のリナちゃんが全員を器用に引きづって帰ったわ。旦那のコルくんがボクに『子どもたちがご迷惑をおかけしました』って頭下げとったで。ええ夫婦コンビネーションやな。
この日、ちびっこたちは晩飯抜きの刑に処されてしもうたらしいで。みんなもちゃんと留守番するんやで!
新年会では親戚が集まってゲーム大会やってるんですよ〜。ですので、その体験を書いてみました。
ちょっとコピーアキくんが大人気ないですけど、これはこれでスウくんたち7人兄弟姉妹が力を合わせてコピーアキくんをギッタンギッタンにのしてやりましたね。結果的にはコピーアキくんは悪役を演じたのと同様の結果でした。いや、演じておらずにガチでしたけどね(笑)。
オチのリナちゃん登場は作者の子ども時代の思い出からですね(笑)。ファミコン世代ですからね~。
さて次回予告ですが、どったんばったん大騒ぎの毎日だったコピーアキくんは癒しを求めて町へ繰り出しました。温泉を楽しみますよ〜!
それではお楽しみに〜!




