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【加筆修正完全版】アキの異世界旅行記 ~旅先でなぜか変なフラグ立ってトラブルに巻き込まれて···ホント困ってます~  作者: ぷちきゅう
番外編2 モンドとフーの武者修行?編

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武者修行編-25.セミダクター大陸に到着!

 アイム島を出発してから6時間。おれたちはまだ海の上を高速飛行していた。


 周囲は何にもねえ。ただただ大海原が広がってる。ものすごい速さで飛んでるってのにまだ陸地が見えねえな。この世界は本当に広いって改めて思うぜ。


 アイム島を出たのがお昼前だった。今は夜になっていた。ウェーバー大陸に行った時もそうだったけど、これが時差ってやつなんだな。


 雲の上の高さだから、夜空にたくさんの星が輝いていた。地上からだとこんなにきれいには見えねえんだ。空の上だからだろうな。



『モンドくん!左左〜!』


『ん?何かあんのか?』


『光のカーテンが見えてる〜!』


『光のカーテン···?えっ!?なんだありゃ!?』



 フーが言った左を見ると、薄い緑色の光の巨大なカーテンがゆらゆらと動いていた!


 とてもキレイだったけど···、なんだか不気味だなぁ〜。今のところは危険はなさそうだけど、じーちゃんはもしかしたら知ってるのかもな。あとで聞いてみるとしよう。


 そしてそれから30分ほどで、陸地がうっすらと見えてきた!ようやくセミダクター大陸到着だな!


 そうして20分後、おれたちはセミダクター大陸に着陸した。着陸した場所は砂浜のある海岸だった。陸側にはうっそうとした森があったぞ。


 ここでは深夜のようだな。スマホで時間を確認すると···、昨日の(・・・)の午後9時だった!


 ということは···、おれたちがアイム島を飛び立ったのが午前9時間だった。そこから7時間飛んできたからアイム島の時間だと午後4時って事だ。19時間差ができてるな···。


 じーちゃんと前回ウェーバー大陸に向かった時に時差を教えてもらったんだ。今回は『日付変更線』ってやつを越えたんだ。だから時間が巻き戻ったようになってやがるんだな。



「モンドく〜ん。今日はここでテント張ろっか。フー、疲れちゃった〜!」


「そうだな。飲まず食わずでずっと飛んでたし、軽く食って寝るか。時差ボケ対策もしとかないとな」


「お〜!疲れたから、今日はママの料理を出すよ〜!」


「おっ!?いいじゃんか!」


「疲れた時はママの料理が一番だもんね〜」



 フーの無限収納ポシェットにはナツママの料理がたくさん入ってた。本当なら武者修行中だからすべて現地調達が基本なんだけどな。ちょっとぐらいはいいだろ?ここまで飛んだご褒美って事でな!



「おいしいね〜!」


「ホント、ナツママは料理がうまいよなぁ〜。フーがうらやましいぜ」


「でもお店は忙しいよ〜?分身を駆使しないとやってられないからね〜」


「あ〜、さすがにおれはフーほど分身は使えないからなぁ〜」



 一応分身は使えるんだけど、分身に別行動をさせるのができねえんだよ。同じ行動はできるんだけどな。



「さてと···。まだアイム島では夕方の時間だけど、もう寝るか」


「そだね〜。じゃあ今日も一緒に寝ようね〜!」


「···勝手にしろ」


「えへへ〜」



 本当ならこんな早くに寝れねえんだけど、長時間飛んでたせいか疲れてたので、すぐに寝ちまったんだよ···。



 翌日···。



「おはよ〜!モンドくん!」


「···ん〜〜?もう朝かぁ···」


「ものすごく長く寝ちゃったね〜。でも疲れは取れたよ〜」


「あ〜、そうだな···。思ってた以上に時差ボケ対策できたなぁ〜」



 ぐっすり寝れたな。テントだとベッドじゃねえから快適とは言えねえんだがな。よっぽど疲れてたんだな···。


 予想外に時差ボケ対策ができてしまったぜ。今日も朝からいつも通りの鍛錬をフーと行う。


 そしてゆっくりと朝食をいただいた。



 明るくなってきたので周囲の様子が明らかになった。ここは無人の海岸だった。周囲に人影も町も見当たらなかった。


 道っぽいのもねえから、どうもこの周辺には人が住んでなさそうだ。環境としてはいいから、ここまで来る道が険しいのか?



「こりゃ飛んで探したほうが早そうだな」


「そだね〜。でも、フーたちが飛んでるのを見たらビックリするよね〜」


「そりゃなぁ〜。町が見えたら手前で降りて歩いて行くってのが良さそうだな」


「そうしよ〜!」


「そんじゃあさっさと行くぞ。···なんだか天気が悪くなりそうだしな」


「ホントだね〜。真っ黒な雲がこっちへ来てるよ〜」



 そう。海の方から真っ黒な雲がこっちに向かってきてたんだ。次第に風も強くなりだしてる。こりゃ、嵐が来そうな予感がするなぁ〜。


 嵐の中だとまともに飛べやしねえ。動くなら今のうちだな!


 おれたちはまた真のトランス状態になって、高速飛行魔法を展開した!そうして飛び立とうとしたところ···、



 ブシャーーーー!!



「うおっ!?」


「ちょっとモンドくん!」



 ジェットエンジンを吹かす向きが悪くて砂浜の砂が思いっきり舞い上がっちまった!



「ぺっ!ぺっ!くそっ!ここじゃ飛び立ちにくいぜ!」


「モンドくん!あっちは岩が多いよ!あっちでやろう!」


「そうだな!」



 高速飛行魔法はジェットエンジン魔法で後方に吹かした反動で飛ぶんだ。だから後方にはとんでもない暴風が吹き荒れる!


 だからある程度は場所を選んじまうんだよ。ここの砂はどうやら細かいみたいだな···。


 そうしておれたちは岩場にやって来た。ここからなら大丈夫だろう!



「そんじゃあ行くぜ〜!」


「お〜!」



 今度は無事に飛び立てた。黒い雲は思ってる以上に速くこっちにやって来てた。しかし、逃げようにも東側にある山が近すぎるので、高度を上げるには南北方向にしか飛べない。今は北へ飛んでいる。


 そして、雨が降り出した。


 おれたちには雨除けの魔法をじーちゃんから教えてもらってるんだよ。バリア魔法の応用なんだってさ。だから濡れずに済んでいる。


 さらにこのバリア魔法には温度調整機能までついてる。『ひーとぽんぷ?』って言う熱を別の場所へ移すものをイメージしたらできたんだ。じーちゃんは本当に物知りだなぁ〜!


 ただ、雨で濡れはしないんだけど、見通しがどんどん悪くなっていった。こればっかりはどうにもならないんだよ。



『モンドくん!前見えてる〜!?』


『見えねえから『れーだー』で見てる!左から雷雲が来てる!マグネティックフィールド!』



 れーだーは前が見えなくても探査魔法で周囲の状況を確認できるんだ。高速飛行魔法はいくつもの魔法をひとまとめにしたセット魔法なんだ。だから習得が非常に難しい。


 次は高速飛行魔法とは別だ!おれの周囲に磁力バリアも展開した!これは雷対策だ。


 じーちゃんによると、雷は意図的に曲げれるらしい。このマグネティックフィールドは直撃する雷を逸らすための魔法だ!


 多重に魔法を使うと制御が相当にキツイ!ちょっとでも気を抜くと魔法が途切れちまう!真のトランス状態でも限界ってもんがあるんだよ!


 その時だった!



 ビューーー!!



「ぬおっ!?」


『モンドくん!?』



 上昇するように飛んでいるのに一気に急降下した!確か『だうんばーすと』ってヤツか!?



「ぐぅうううっ!!」


『モンドくん!だいじょ···、きゃっ!?』


『フー!?どうしたんだ!?』



 ビューーー!!



「うわぁーーー!?」



 大荒れの天候で飛んじゃダメってじーちゃんには言われてた。まだ大丈夫!って思って飛んだら、思いのほか天候が荒れに荒れてた···。


 あらゆる方向から荒れ狂った暴風が吹きすさぶ!おれの高速飛行魔法は天気には勝てなかった···。いくら最強と言っても、自然にはかなわないって事だな···。いい勉強になったぜ···。


 ここでおれの意識は途絶えてしまった···。



 モンドとフーの武者修行?編   完

 飛行機は極端な悪天候だと飛ぶことができません。

 というのも、飛行機は翼の上下に流れる空気の流れの差で揚力を得て飛び立てるため、空気の流れが乱れると飛行姿勢が安定しないんですよね。

 そのため、航路上に積乱雲などの気流が悪いポイントがあれば迂回しますし、ある程度収まるまで待機したりするんですね。

 作者は一度小さなエアポケットに入ってお尻が浮きかけたフライトに乗ったことありますが、なかなか怖かったですね。『無料でアトラクション乗ってる!』って強引に考えて心を落ち着けてました(笑)。

 今回のモンドくんたちも回避しようとしましたが間に合わなかったんです。というのも、西から面の状態で押し寄せてるところに、その面に対してほぼ平行に逃げざるを得なかったので間に合わなかったんですね。この場合は離陸せずに待機が正解でした。


 次はネタバレ集を投稿します。お楽しみに〜!

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