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もう一人の異世界転生者

これからは少し自分の小説の小ネタでも前書きに行っていこうかなって思います。

 俺はマグに言われて、王様に会いに行っていた。


「おぉ!タケローよ!よく来た!一週間も目を覚ましていなかったから心配をしたぞ」


 王様は所々に包帯を巻いていて、少し痛々しい姿になっていた。


「王様こそ、大丈夫なんですか?いてて」


 俺は少しでも大きい動きをすると身体中が痛む。


「そっちの方が大丈夫なのか・・・?」


 王様は心配そうな顔で俺に声をかけてくれる。


「痛いけど、動けるから大丈夫です!それで俺に話しがあるって聞いたんですけど?」

「そのことか、今回の件といい竜の一族の件といいタケローにはしっかりとした褒美をやらなければと思ってな」


 褒美か・・・


「可能なかぎりなら褒美をやろう・・・王の座は無しだぞ?」

「いや、さすがにそれは言いませんって!いてて」


 王様のジョークに俺は少し呆れる・・・


「そうだな・・・でも、俺はあんまり欲しいものとか思いつかなくて・・・」

「それでは、こっちの気が収まらん。可能な限りならなんでもいいんだぞ」


 俺はしばらく考えこみ、王様と話し込み自分の褒美の話をした。


「本当に、それでいいのか?」

「はい、ではカガミの牢獄に行ってきます」

「・・・わかった。ボルクが案内をしてくれるだろう」


 そして俺は牢獄に向かおうとするとボルクさんがいた。


「話しは聞いているぜ、カガミのところまで案内してやるよ。」

「あっはい、いてて」


 俺はボルクさんの言葉を聞いてどっから話しを聞いたんだど思いこみながらもカガミが捕まっている、牢獄に向かっていった。結構奥に入って行く。


「かなり奥のほうに行くんですね」

「まぁな、極悪人だったり死刑判決が決まっている奴は奥の方の牢獄に捕まることにきまっているんだ。」


 俺が捕まったときはそんな奥には行かなかったな・・・。カガミは極悪人だったから死刑判決も決まっているって王様が言ってたな・・・。


「よし、ここだ!着いたぞ」


 なんかすっごい頑丈そうな扉だなこの先にカガミはいるのか・・・


「じゃあな、俺は少しあの馬鹿息子に(かつ)を入れないと行けないからな」


 そう言ってボルクさんはこの場を去って行った、帰り道はわかるから大丈夫だろう・・・そして俺はこの凄く頑丈そうな扉を開いた。


 ガガガガ


 重い扉を開くとそこにはいた。包帯でそこら中ケガをしていて両腕と両足を頑丈な鎖で縛られているカガミの姿があった。


「よっ」


 俺はとりあえず軽くを挨拶した。


「・・・何をしに来たんだ・・・笑いに来たのか?それともなんだ!説教でもしにきたのか?」


 俺の方を向かないカガミ、俺のことはそうとう嫌いなようだ、まぁでも俺の事を殺そうと思っていたくらいだしな。


「・・・同じ転生者だから、ちゃんと話しをしてみたいって思ってな」

「ふざけるな!そんな理由でここに来たのか!僕は死刑を受けるんだ!そのことを知っているのか!?僕は重罪を犯した!城をボロボロにして皆を痛みつけ!そしてお前を殺そうとしていた!」


 カガミは大声を荒げる。


「落ち着けって。」

「落ち着いていられるか!僕は何故二回も死ななければならないんだ!」


 カガミは涙を流している、やはり死ぬってのは怖いことだよな。


「大丈夫、お前は死なないよ」

「・・・は?」

「俺は王様に頼んだんだ、あいつの死刑を見逃してくれないかってだからお前は絶対に死なない。」


 俺は自分の褒美をカガミの死刑を取り消すことを褒美にした。褒美をこのこと使ったら王様はびっくりしていたな。


「なんの意味があってそんな事をしたんだ?」


 カガミは俺のことを不思議そうに問い詰めてきた。


「もしかしたら、俺もお前の様になっていたのかも知れない。俺はたまたま、馬鹿力だけを神に授かってそして何でか裸でいて。そこから色々な奴らと出会いが会って。そして今俺はここにいる。だからもし俺が魔法とか使えたらと考えたら・・・」

「・・・それは、違うかもね」


 俺の言葉をカガミは否定してきた。


「どういうことだ?」


 俺がカガミにそう聞くと、カガミは息を整えて喋り出してきた。


「僕の死刑を取り消したから話してあげるよ、僕がコノ異世界に来る前の僕の話を・・・」


 俺はこの話にしっかりと耳を傾けた、ちゃんと聞かなければならないと直感した。


「僕は、この世界に来る前から信頼できる人なんていなかった。親からは成績が悪ければ僕の事を罵倒してくる、酷いときには手をだしてきたもんだ。学校には友達がいたけど、僕が虐めの対象になったとたん、僕の友達は僕のことを裏切った、友達だと思っていた奴は僕を虐める側に回っていたよ・・・だから僕は復習するために学校で死んでやったよ。」


 そんな過去があったのか・・・


「だから僕は、コノ世界でも人のことは信用できなかった。だがこの神から貰った力を見せつけるとどんな奴でも僕の言うことを聞いてくれたよ。その時僕は思ったんだよ。力さえあれば人間は僕の言うことを聞いてくれるってことにね。」


 俺はこれを聞いてどうすればいい、簡単な言葉をだしてもダメな気がする。でも俺の口は開いていた。


「よし、わかった!俺と友達になろうカガミ。」

「・・・は?意味がわからない」


 俺は自分でも何を言っているかわからなかったが、とっさにこの言葉が出た。


「俺がカガミの友達になってやる!俺の事は信用してほしい!というかしろ!せっかく転生をしてきた者同士だ!俺達は仲良くなれる絶対にだ。」

「・・・キミは本当に意味のわからない奴だ、僕は人の事を信用・・・」


 俺は、このカガミをなんとかしてやりたいという気持ちがあった、ありがた迷惑かも知れないが、だが多分俺にしかこのカガミの問題は解決できない!だって俺はコノ世界の主人公なんだ!


「・・・そうだな」

「なんだ・・・?」


 俺は少し考え込み、自分の話をすることにした。


「俺も話すよ、俺がまだコノ世界の主人公じゃないときの話しを」


読んでいただきありがとうございます。いつでも感想は待ってます。

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