ピザ
遅くなりました。まだまだ書きたいと思っていますので!
そしてベジル村にも平和は訪れて、主人公の俺は暇になっており、ホワイト城ではなくホワイト城の城下町にいる。やっと罪人では無く、ちゃんと庶民として扱ってくれるようだ・・・。ここまで長かったな様な・・・。
俺はそんなことを思いながら、町のド真ん中に大きい噴水がありにそこに向かった、黒竜を退治した掲示板の記事を見ていた。
凄い、白黒の写真でちゃんと写っている。この世界でもちゃんと写真もあるんだなって関心した。で肝心の俺の事が書いてある記事は・・・
「めちゃくちゃ小さく書いてあるじゃん・・・」
隅っこの方に俺の事が書いてあった。ちなみに大きくとデカデカと書かれていたのは、あの炎の大魔道士マグだった。
「これが名誉ってことなのか・・・なんだかな」
こんなに小さいなら書かれてないのと一緒じゃないのか?そんな事を思いながら、自分の記事をマジマジと見ていると。
「あれ?その上半身裸は・・・もしや変態さんじゃないっすか?」
聞いた事がある少年の声だ。
「おい、俺にはタケローって名前がちゃんとあるんだが・・・ってお前は商人の子供か」
「商人の子供じゃないっす!ショウって名前で呼んでくださいっす!」
「じゃあ俺のこともタケローって呼べよ!」
俺はショウと言い争っていると。
ぐぅうううう~
もの凄い何か鳴り響くような音が自分の身体から聞こえてくるようだった、一体これは!
「いや!ただ自分の腹が鳴っただけじゃないっすか!お腹減ってるんっすか?」
「・・・そういや、この世界に来てから何にも口にしていないかも知れない・・・」
今思い返すと異世界に来て興奮しすぎて、なにも食べていなかった。ベジル村で宿屋に泊まった時も結局すぐ寝たしな・・・
ぐぅうううううううう
さっきより音が響く、少し恥ずかしくなってきた。
「・・・ったくしょうがないっすね~!俺についてくるっす!」
「・・・飯を奢ってくれるのか!?」
「そんなに腹を鳴らさせらると、見てるこっちまで腹が減ってくるっす!」
これは助かる。異世界に来たのはいいが、俺にはちゃんとした仲間がいない。黒竜を一緒に倒した奴らはいるけど、ラバルは城にいるけど、別にあいつに会いたい訳でも無いし、マグは気がついた時にはもういなかったし・・・。今はこのショウという奴を頼りにするしかない。どこがどの店っていうのもゲームや漫画の知識でしかないしな。ヒロインの女の子じゃないのが気に食わないが
そう考えながらショウが入る店に俺も入ると、その店はピザの匂いがした・・・
「ここのピザはうまいっすよ!」
「あぁ、良いチーズの匂いもする・・・」
「これとこれとこれをお願いするっす!」
適当にショウが注文する。やばい待ちきれない。よだれがでる
「はい、おまちどうさん」
店員が三枚ピザを持ってきた、1つはチーズが溢れているピザ、もう一つはなんか赤い液体の辛そうなピザ、最後は、なんかデカイトカゲが焼かれたピザだった・・・
「なぁ・・・これ全部ちゃんと食べれるのか?」
少し不安になり俺はショウに聞いた。
「当たり前っすよ!さぁさぁ食べた食べた」
俺に勧めてくるショウ。よし・・・まずはこのチーズで溢れすぎて、本当にピザなのかわからない存在の奴から・・・
ハムッ・・・ンッ 噛みきれないほどこいつは伸びる!!
っていうかチーズが少し焦げてて上手い!とにかく伸びる伸びる!
「うまっ・・・」
俺は一枚ぺろっと食べてしまった。
「さぁさぁこっちも食べてくださいっすよ~」
次のピザは赤い液体のピザ・・・、こいつは激辛だと思うのだが・・・、しかし俺はまだまだ腹が減っている!だから食べる!
ハムッ!ムグ・・・辛いだがなんだろこの謎の中毒性!辛いけどすぐ食べたくなる辛み!そしてこのコショウが効いたベーコンの肉厚ある食感。
「ふー」
気がついたら一枚まるまる無くなっていた。
「さぁおつぎはこいつっすよー」
「待て待て、俺はまだまだ食べれるけど、お前は食べて無くないか?」
「まぁまぁ!俺のことは良いっすから」
こいつこんなにもお人好しだったのか?そう疑問に思いつつ、この不気味に思っているデカイトカゲの入ったピザ・・・。俺は勇気を持って口に運んだ。
ムググ・・・これは・・・いける! トガケは完全に最高に美味い肉となっていた。頭と腹は弾力が強いがそこから出る肉汁が噛めば噛むほど肉汁がどんどんましていく。そしてその肉汁からほんのりワインの味がする。このトカゲはワイン漬けにしていたっぽい。そしてトドメの尻尾がまた美味い、凄い濃厚な肉の味がするのに柔らかすぎる!気がついたら、もう全部なくなっていた・・・これピザの意味あるのか・・・まぁ美味いからならなんでもいいや。
「いやぁここのピザは美味くて最高だった!」
「ふっふっふ」
なんだ?ショウが不適に笑い出した。
「全部食べてしまったようですな。タケローの旦那」
「・・・あぁそりゃ俺腹が減っていたからな」
「ここの金、誰が出すのかおわかりっすか?」
「それは、お前・・・だろ?奢ってくれるって確か・・・」
「誰も奢るなんて言ってないっすよ?」
はっはめらたのか!?俺は!?
「・・・っち、なにをするつもりなんだお前は?」
「お前じゃないっすショウっすよ!ちょっと出て欲しい大会があってすね?」
大会だと・・・?
ちゃんと最後まで書くつもりでいます!