↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『元SSS級暗殺者の道具屋生活。依頼ついでに冒険者をしていたら、なぜか伝説になっていました』  作者: ねむい人
第2章 弟子達、集結する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/20

第二十話 開いてはいけない扉

いつも読んでいただきありがとうございます!


第二十話です。


ついに「世界の外側」のさらに先にいる存在が姿を見せました。


そしてレオンが初めて何かを思い出します。

辺境。


 夜明けの道具店。


「腹減ったな」


 レオンが言った。


 世界が震えている最中だった。


 全員が頭を抱える。


「今それかよ!!」


 アークが叫ぶ。


「昼だしな」


 レオンは真面目だった。


 困る。


 その時。


 ドォォォォォン!!


 地面が揺れた。


 王都方向。


 とてつもない魔力反応。


 続いて。


 北。


 東。


 西。


 南。


 世界各地から同時に発生する。


 ノクスの顔色が変わった。


「封印が壊れ始めた」


 ルナも頷く。


「全部じゃない」


「でも近い」


 フェンが空を見上げる。


「最悪です」


 神獣がそう言う時点で最悪だった。


⸻


 一方。


 王都地下。


 王家最深部。


 誰も入れない禁域。


 巨大な扉があった。


 高さ三十メートル。


 全面に刻まれた無数の鎖。


 そして中央。


 古代文字。


【十三番兵器に関する記録】


 その文字を見た国王アレクシスが青ざめる。


「開いたのか」


「はい」


 宮廷魔導士が震える。


「五百年間、一度も反応しなかった封印です」


「それが今」


 ギギギギギ……


 扉が開いていく。


 誰も触っていない。


 勝手に。


 そして。


 中から現れた。


 一冊の本。


 古びた黒い本だった。


 ただし。


 誰も近寄れない。


 本から放たれる圧力だけで膝が震える。


「読めるか」


 国王が聞く。


 宮廷魔導士は恐る恐る開く。


 そして。


 一行目を見た瞬間。


 絶叫した。


「いやああああああ!!」


 本を投げ捨てる。


 全員が固まる。


「何が書いてあった!?」


 騎士団長が叫ぶ。


 魔導士は震えていた。


「十三番兵器」


「レオン・アークライト」


 全員沈黙。


 そして。


 次の言葉で凍った。


「危険度」


「測定不能」


 静寂。


 誰も喋れない。


 王が天を仰ぐ。


「知ってた」


 薄々気付いていた。


 みんな知っていた。


 でも。


 公式記録に書かれると重みが違う。


⸻


 その頃。


 辺境。


「肉焼けたぞ」


 レオンが言った。


 平和だった。


 世界だけが平和じゃない。


 その時だった。


 カイが立ち上がる。


「来る」


 全員が反応する。


 次の瞬間。


 空が割れた。


 バキィィィィン!!


 今までとは違う。


 巨大な裂け目。


 その向こうに見えるのは闇ではない。


 扉だった。


 とてつもなく巨大な扉。


 世界より大きい。


 星々より巨大。


 見るだけで理解できる。


 絶対に開いてはいけない。


 そんな扉だった。


 ゼクトの顔色が消える。


「嘘だろ」


 初めてだった。


 この男が本気で怯えたのは。


「まさか」


 扉が少し開く。


 ほんの少し。


 だが。


 それだけで。


 海が逆流した。


 山が崩れた。


 世界そのものが悲鳴を上げる。


 弟子達も青ざめる。


「師匠」


 ノクスが呟く。


「これはまずい」


「そうか」


 レオンは肉を食べていた。


「かなりまずい」


 ルナも言う。


「そうか」


 まだ食べていた。


 そして。


 扉の隙間から。


 一つの瞳が覗いた。


 世界より巨大な瞳。


 それが。


 レオンを見た。


 沈黙。


 数秒。


 そして。


 声が響く。


『――――見つけた』


 全世界に。


 絶望が走る。


 ゼクトが膝をつく。


 古龍が固まる。


 魔王が凍る。


 神獣が震える。


 誰も逆らえない。


 そんな存在。


 その時。


 レオンが立ち上がった。


 初めてだった。


 今までずっと平然としていた男が。


 空を見上げる。


 そして。


 一言だけ。


「……ああ」


 思い出したように呟く。


「お前か」


 全員が凍った。


 知ってるのか。


 あれを。


 すると。


 世界の外の存在は。


 初めて。


 笑った。


『久しいな』


 そして。


 レオンも少しだけ笑う。


「確かに久しぶりだ」


 その瞬間。


 弟子達は理解した。


 世界最大の敵。


 世界最大の災厄。


 世界最大の怪物。


 それら全てより。


 目の前の師匠の方がヤバい。


 そう確信した。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


今日はここまでです!


第二章もいよいよ核心へ近づいてきました。


次回からはレオンの過去と、十三番兵器誕生の謎に少しずつ触れていく予定です。


また次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。