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居候始めました!

「・・・で・・・一通り家の紹介は終わったけど、なんかいい場所あった・・・?」

『え・・・えっと・・・』

結衣は困惑した様子で視線を泳がせる。

無理もない。俺の家は確かに一軒家だが、決して広いわけではない。

俺の部屋以外は姉の部屋と両親の寝室、リビングやダイニング。

そしてあとは倉庫と・・・あとは。

一つだけ気になる部屋、俺は開かずの部屋と呼んでいる。

姉の部屋の正面にあり、常に鍵がかけられている。

一体、なんの部屋なのだろう。


とにかく問題は成瀬の居場所だ。

成瀬はいまだにもじもじしている。無理もない。この中で選ぶなんて不可能だ。

急に何かを思いついたように手を合わせた。

『うーん・・・・私ベランダで・・・いい?』

「え・・・」

『い、いや、しょ、所詮私は幽霊だし!!風邪とかひかないだろうし・・!ほら、寒くも暑くないもないから!!』

確かに成瀬の言うところは最もだが、それはどこか許せない気持ちがある。

相手は幽霊であって、俺以外の人間は彼女に干渉できない。

しかし・・・それでも・・・いや、そうだ!!忘れていた!!もう一つだけ、部屋があった!!

「いいこと思いついた!!まだ紹介していない部屋があった!!ひとつだけ!!」

俺は自分の部屋の天井を指差した。

「ここからはしごが下ろせるようになっている。ようするに屋根裏部屋!だけど、普通の屋根裏部屋じゃないぞ?たたみニ畳分はあるし、高さも1メートルちょっとある!!」

俺は姉に自分の趣味を悟られないように、漫画やゲームの中でやばそうな内容の物は全てここに収納している。もちろん、成瀬にも絶対見せられない。

「ちょっと、ここの整理するから・・!!少しだけ部屋の外で待っていて!!」

俺は成瀬に部屋を出るように促した。

『うん!!本当、ありがとう!!・・・お、同じ部屋・・・私ったら・・』

彼女は何かぶつぶつ唱えながら、音をたてずに部屋の外に出る。


ひとまず、ここからが正念場だ。現在時刻はまだ昼前。姉が家にいない今こそがチャンスなのだ。


屋根裏部屋は頻繁に使う上、大切なものだらけなので掃除はちゃんとやっている。だから、今の問題は、その宝物をどうやって隠すか、と言うことだ。

この部屋に訪れるのは姉。

姉は妙に律儀なところがあるので勝手に厳重にしまってあるものには手を出さない。

だからこそ、ダンボールに詰め込んでクローゼットの奥の下のほうに入れておけば、まず安全だ。

おそらく、俺は彼女がいる間、欲望を必死でこらえるのが日課になりそうだ。しかし、背に腹は変えられない。

俺は全ての宝物を部屋の床に移動した。改めてみるとすごい量だ。

多数の漫画、ポスター、そしてゲーム。フィギュアは買っていないものの、全てが二次元一色。

認めたくはないが、他人が見れば立派なオタクなのだろう。

俺は断固として認めない!!まあ、この趣味を知っているのは木村と斎藤だけ。

アキバも以前斎藤と数回行った。言うならば、それだけだ。

整理している最中、大変なものを見つけてしまった。

俺は震える手でその本を持った。カバーで表紙は見えないが、うっすら二次元キャラのきわどい水着姿が見える・・・

そう、男子高校生が必ず一冊は持っている(推定)特別な本・・・

忘れられない。半年前、俺は興味本位で二次元のこの本を買ってしまった。

俺だって健全な男子高校生だ。斎藤だってそっち系のゲーム持ってるし、木村だって確認はしてないけど持ってるはず。

・・・って今はそんな場合じゃない!!

俺はそれをスーパー袋に入れてダンボールの底に置いた。

と、とにかく・・・他のも全部このダンボールに入れてっと・・・


『あ、関口君!!その、掃除とかなら私も手伝うから!!だから・・・お構い・・・なく・・・・』


何ぃ!?嘘だろ?ドアは開いてないぞ!?


俺は後ろから聞こえた声で全身をびくつかせた。そしておそるおそる振り返る。彼女の上半身はドアを通り抜けていたのだ。


嘘だ、うそだ、嘘だ!!物を触ることができるのに、何で通り抜けられるんだよ!?こんな設定むちゃくちゃだ!!おい、とっとと作者を出せ!!抗議してやる!!・・・ってそんな場合じゃねぇ!!


彼女は一歩前に出て俺の背後から宝に視線を移す。

彼女は俺の目の前に立ったままだ。そして口をわなわな震わせている。

終わった。そうだ。終わったんだ。彼女が幻滅して、部屋を出て行く。

そして俺が二次元一色の世界で佇む。俺は変態の烙印を押される・・・


『関口君!!!』

「は、はぃ!!」

大声で呼ばれ、声が裏返ってしまう。


『もしかしてそれ、アルマーニⅣの初回限定版!?』

え・・・?

いや、確かにこれはかなりレアで俺も相当並んで買ったゲームではあるが・・・って、そうじゃなくて!!

『すっごい!!それって1000個限定で発売されていたやつでしょ!?確か自分でシナリオ作って、キャラクターを使って物語を作れるやつでしょ??私、それ、すっごくやりたかったの!!』

予想外の反応に俺は目を丸くさせてしまう。

「も・・・もしかして・・・成瀬って・・・こういう系・・・好きなの?」

『・・・あ・・・』

成瀬は思い出したように両手で口を多い、顔を真っ赤にさせた。


俺は思わず吹き出した。それにつられて笑う彼女。

不本意だが、部活以外に彼女との大きな共通点ができた。



『あ!!これって最新刊でしょ??読んでもいい??』

「あ、ああ・・・いいよ!」

『やったー!!ふっふっふーん♪』


人に秘密の一つや二つはつきものだ。俺だって二次元に関しての趣味はほぼ秘密にしていた。

成瀬も俺と一緒なのだ。ただ周りからの自分のイメージと大きくかけ離れている趣味を秘密にしていたのだ。

唯一違うのは、成瀬はその秘密を誰にも話すことができなかったと言うことだ。

また少し胸が痛んだ。


成瀬は漫画やポスターも天井裏のままでいいと言った。正直成瀬がそういう系が好きということは意外だった。

まあ、最悪の事態が発生しなかったことは良かった。

厳重にしまっていた例のアレも幸い見られていないことだし・・・

だが、これでこれの保管場所も変えなければ・・・



『えぇー!!何で!?どうして告白しないの!?』

「おいおい・・・そこで告白したら、完結しちまうだろ?」

『で、でも!!せっかくのチャンスなのに・・・4巻でもせっかくのデートで逃げちゃって・・・』

成瀬も結構知識は豊富のようだ。楽しそうに漫画を読んでいる姿は、確かに普段の様子からは想像できない。しかし、それでも・・・

綺麗な、笑顔だ。

俺はどこか安心して、成瀬の横顔を見ていた。


『私ね。漫画とかは買うと捨てられちゃってたから。おじいちゃんが結構厳しくてね。こういうの古本屋で立ち読みするくらいしかできなくて・・だから、ずっと新しいの気になってたんだよね。』

「そ、そうなのか・・・大変だったんだな・・・」

『確かにね・・・でも、それが普通だったから。』


気がつけばもう3時。俺たちは漫画を読み、その漫画について話をしたりして、すっかり時間を忘れていたのだ。

「そろそろ姉ちゃんが帰ってくるかもしれないから、片付けていいか?まあ、お前は壁を通り抜けられるなら、いつでも読めるだろ?」

『うん、手伝うよ!!』


あらかた片付け終わった、そのときだった。

成瀬は小さな声で言った。


『・・・楽しかったな・・・』

「え・・・?」

『私、自分の本当の趣味のことで、こんなに人と話したのって、初めて・・・なんだか、すごく楽しくて・・・』

楽しい、と口で言っているがどこか寂しそうな表情で言っていた。

『・・・私・・・どうして、生きている間に、こんなに楽しいこと・・・経験できなかったのかな・・・』

この流れはまずい・・・


あくまで俺の知識だ(アニメがほとんど)。こんなことを言った後、女子は100パーセント泣くだろう。

だが、俺は泣かれたときの対処法がわからない。

所詮、俺はアニメの主人公みたいに泣いている女子に対して慰めの言葉なんてかけられない。だから、泣かれたら駄目だ。泣かせないように、どうにかするしかない!


「・・・今、楽しめば、いいじゃん」

成瀬は驚いたように俺を見た。その目はやはり透明感を帯びていた。

「お、俺でいいなら、また話そう!これから何回も。確かに、その趣味のことを、話せる人は、他にはいないけど・・・運よく、俺と同じ趣味なわけだしっ!お、俺も、楽しかったよ・・・」

うぅ・・・なんかおかしいかな・・・ちゃんと文章を考えないと、おかしいことになっちまうし・・・


俺の健闘むなしく成瀬は泣いてしまった。

俺はどうしていいかわからず、動転してしまった。

とりあえずティッシュを渡そうと思ったが、成瀬の涙は落ちていく途中の空中で消えていく。

俺はただ目をそらしてその場に座っていることしかできなかった。

最低だ。アニメの主人公なら優しい言葉をかけたするのだろう・・・でも、俺にそんな真似できない。


『・・・そういってもらえて・・・嬉しいよ・・・ありがと、関口君』

俺は目を見開いて、彼女の顔を見る。彼女は確かに泣いていたが、微笑みながら泣いていたのだ。嬉し泣き、というやつだろうか。

どうやら俺は、いいことを言えたようだ。ホッとして、俺は「いいよ、まあ・・・お前の未練が、晴れるまで、付き合うよ・・・」と言った。


『ありがとう!!じゃあ、私も、関口君のお手伝いするね。お互い協力しよう』

彼女が右手を差し出した。

「ああ」

俺は差し出された手を優しく握った。

温かかった。この感覚はきっと本物だ。


俺はこのとき胸のうちで決心した。

成瀬の未練を晴らしてあげたい。

その協力をしてあげたい。

今までほとんど見ているだけだった成瀬。見ているだけでもわかった。

成瀬はいい人なのだ。いい人は、不幸になってはいけない。

幸せになるべきなのだ。


・・・やはり、成瀬を不幸にさせたのは・・・


どこまでも成瀬はいい人だった。ただ家に泊めてもらうだけなのは悪いと思ったらしい。その代わりとして、俺の手伝いをしてくれるらしい。

勉強のサポートをしてくれると聞いたときは素直にうれしかった。まあ、どうせテスト本番は協力してはくれないだろうけど。



「ただいま・・・!!たかくん!!」

玄関から声が聞こえたとき、俺と成瀬は部屋の掃除を行っていた。

階段を勢いよく駆け上がってくる音が聞こえた。そして勢いよく開かれる扉。

「たかくん・・・大丈夫?」

「え、あ、うん・・・」

「クラスメイトの子が亡くなったって聞いて・・・でも、たかくんは悪くないから・・!だから、自分を責めないでね・・・」

成瀬の前で、このやり取りはきつい。一瞬だけ姉の後ろの方で座っている成瀬をみる。やはり、首をかしげていた。

「だ、大丈夫だよ・・・今回も、きっと、偶然だと思う・・・」

笑顔を心掛けて言った。姉はなおも浮かない顔をしているが、一回強く瞬きした後はいつもの調子に戻っていた。

「今日は、私がご飯担当ね!オムライスでもいい?」

「うん!大丈夫!!じゃあ、部屋の片づけ終わったら俺もキッチンに行くから!」

「わかった!じゃあね~」


『どういうことなの・・・?偶然って・・・』

「いや・・・気にしないでいいよ・・・なんでもないから。」

成瀬はそれ以上言及することはなかった。

「じゃあ、部屋の片付け、再開するか・・・!」

『うん!』



「どう?たかくん、おいしい?」

「うん!!すっげぇ、おいしいよ!!姉ちゃん、ここ最近、また料理の腕あげたんだね!」

キッチンで思いっきりガッツポーズをする姉。その大きな笑顔が俺の顔を笑顔にする。自分も姉と交互に料理を作るので料理の大変さは知っている。その中で、どんどんと成長していく姉は素直に尊敬できる。

成瀬も俺の席の横で目をパチクリさせている。

幽霊なのに料理は食べれるらしい。まったく、どういう設定だ・・・

成瀬も料理は上手そうだ。



『ほんとに・・・君のお姉さんって・・・すごいんだね・・・』

「ああ・・・こつこつタイプで、最終的には何でも物にしちまう、いわゆる天才だよ・・・俺も、その遺伝子は受け継いでいるはずなんだけどな・・・」

成績もスポーツもいまいちぱっとしない俺と比べて、姉は色々な面で輝いている。美人でもあるし、面倒見が良い・・・さぞ、大学のキャンパスではモテモテなのだろう。弟の俺にとっては鼻が高い。それでも、罪悪感を感じるのは、両親がいないことにより色々と忙しく、姉はあまり自由ではない。確か、彼氏も今まで作ったことがないはずだ。もちろん、俺も高校生。姉に何回も「自分のやりたいこと、ちゃんとやれよ?恋とかも、きっと楽しいよ?」と言ったことがある。しかし姉は少し怒ったように頬を膨らませ、「やりたいことやってるよ!!恋だって・・・というよりいい人あんまりいないし!」

そうは言ってくれるものの、どこか姉に無理をさせてしまっている。申し訳がない。


頭の上に温かい手が乗っけられる。気がつけば、エプロン姿の姉は俺の横に立っていたのだ。

「たかくん・・・今少し、つらそうな顔してた・・・」

「え・・・そ、そうかな・・・」

姉は俺の背後に回りこみ、座っている俺の頭を優しく抱いた。

「大丈夫よ・・・どんなに辛いことがあっても、お姉ちゃんがたかくんのことを守るから・・・大丈夫・・・」

俺の頭の中が爆発した。今、俺の横には成瀬がいるのだ。こんな姿、恥ずかしすぎる。

「だ、大丈夫だって!!そんな子供扱いするなよ・・!!ご、ごちそうさま・・!!」

姉の腕からすっぽりと抜けだし、皿をキッチンに置くと、足早に階段を駆け上る。

成瀬は姉を見ていた。姉は寂しそうな顔をして、エプロンの裾を握り締めていた。

成瀬はただ首を傾げることしかできない。



「いつまで姉ちゃんは・・・俺を子ども扱いするんだ・・・俺はもう、高2だぞ・・・」

部屋の床に横たわり、毒づく俺。

『お姉さん、関口君のこと、心配しているんだよ。たぶん、私が死んだ件で、さ・・・』

また扉を通りぬけて俺の部屋に入ってくる成瀬。そして俺の足元に近づく。

「まあ・・・親が二人とも海外で、心配はするだろうけど・・・」

『私は、一人っ子だったから姉とかうらやましいな・・・』



寝る前の俺はノートとペンを取り出した。

「とりあえず、今わかってることを整理しないと、な・・・」

今日は色々なことがあった。成瀬は幽霊になってしまった。まだ多くの謎に包まれている。


幽霊になってしまった原因は「自分が望んだから」ということだが、なぜなってしまったのか不明。

死因についても火事で死んだとのことだが、実際のところよくわかっていない。

幽霊としての能力の多くがいまだに謎だ。

今のところ、俺以外で彼女の存在に気付いている者はいない。

そして俺以外が彼女に触れようとすると(もっとも見えていないのだからこの表現はおかしい)体を通り抜ける。ようするに彼女に触れられない。

俺が彼女の体に触れたとき、空気に触れているような、しかしちゃんと物体に触っている感覚を覚える。

彼女は自分の意思で物をさわり、動かすことは可能。壁を通り抜けたりすることも可能。

基本的なことは普通の人間と同じ。もちろん浮くこともできない。ただ重量は軽いらしいから、浮くこと以外は縦横無尽、ジャンプも俺なんかよりも高く飛べる。

食べることは可能みたいだが、だがお腹は空かないらしく、必要はないみたいだ。死んでいるなら当然か。


『何しているの?』

「うわぁ!!」

急に天井から成瀬が飛び降り、俺の横に現れた。物音はまったくしない。つまり高いところから飛び降りてもまったく大丈夫のようだ。

「い、いや・・・ちょっと頭の整理を・・・み、見るなよ・・・!」

成瀬は俺の遮りをかわし、ノートを覗き込む。

『・・・優しいね、関口君。ここまで丁寧な男の子だったなんて、知らなかったな~』

や、優しい!?まさか褒められるとは・・・てっきり変態とまで言われるかと思った。なんにせよ、嫌われると言うバッドエンドは避けられたようだ。


笑顔の成瀬が急に寂しそうな顔をした。

『・・・どうして、そこまで・・・私のことを・・・考えてくれるの?だって・・・私と君はそこまでかかわりがあったわけじゃないし・・・そもそも、私は・・・所詮・・・幽霊なのに・・・』

・・・どうしてか。確かに俺が成瀬を助ける義理もない。たとえ主観的にはいいことでも客観的にはただの無駄な行為かもしれない。そもそも他人には俺が人助けをしても、見えていないのだから。

『ねぇ・・・どうして・・・?』

俺はなんと答えるべきかな・・・かわいそうだったからとか言ったら、「同情なんかいらない!」とか言われちまうのかな・・・でも、やっぱ伝えたい。本当のことは伝えたい。


「呪われた清隆」として避けられるようになってから、初めて俺に話しかけてくれたクラスメイトは成瀬だった。

お前が、周りから無視されていた俺に話しかけてくれたとき、本当はすごく嬉しかった。

だから、お返しって言ったら、あれだけど、そんな優しいお前が孤独なのは嫌だった。俺の呪いとやらで死なせてしまったなら、責任だって取らなきゃいけない。

「なぜって・・・その理由は、教室の隅で一人だった俺にお前が話しかけた理由と一緒だよ」

優しい性格のお前のことだ。お前の目には俺が寂しそうに、かわいそうに見えたんだろう。それがただ、逆になっただけだよ。


「え・・・えぇぇぇえええ!?う、嘘ぉぉ!?」


・・・はい?何ですか、この反応。

成瀬は両手で口を押さえて真っ赤になっている。

「そ、それって・・・つ、つまり・・・その・・・えっと・・・」

ものすごく動揺している成瀬。あれ、俺はまずいことでも言ったのか?

俺も混乱してしまう。無言のやり取りは一瞬だった。

「あ、ああ!!あ、もう12時だぁ!!明日も学校だよ!!早寝早起き!!お、おやすみぃ!!!」

成瀬は床から俺の机に、そしてそこから本棚へ、そして天井へとジャンプし、俺の視界から消えた。


・・・俺は、どこかで何かを誤解していたのだろうか・・・


天井裏で物音が聞こえる。何かが倒れた音だろう。何かを考える前に俺は夢の中に迷い込んでいた。


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