表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したけど説明すんのめどいからググれ  作者: 上上手取
それは夢見たお話の世界で
4/31

冒険者カード

 あの後、錬金術畑は解体しました。俺しか管理できないしね。

 後うちの食卓に常備使われるようになった味噌と醤油なんだが……両親や上の兄貴の頼みで3人にも作れるように教えるのに苦労した。

 俺が出てったあとでも作れるように、ちゃんとした畑で育つ大豆に似た植物を取り寄せたり、作製法を試行錯誤したり。


 で、なんだかんだで12才。冒険者学校に入学ですよー。


 というわけで必要最低限の荷物を持って冒険者学校のある生まれ育った村とはぜんぜん違う大都市に来ています。

 どんなとこかって?城壁とかもある立派な都市だよ。詳しくはググれ。

 ググっていただいた方にはわかっていただけるだろうが定番の獣人とか奴隷とかいます。テンプレだね。


 村では見ることのできなかった人混みにちょっと興奮しながら冒険者学校の門をくぐる。

 受付が済んだら定番の冒険者カードの発行ですよー。この世界ではカードの色でランク分けされてる。冒険者カードが何とかどんな色があるのとかはググれ。

 作製法もまぁググっとけ。だいたいそんな感じだ。で、出てきたのは若葉色のカード。ちなみに冒険者学校を出てない冒険者は最初深い藍色のカードでゴロツキと変わらない扱いである。信頼って大事だねー。


 ウキウキしながらカードをチェック。コレが楽しみでステータス閲覧は購入しなかったんだよねー。どれどれ……


名前 シジ・ペントトリー


LV 23

MAXHP 元気

MAXMP 満タン


ATK 働

DEF き

INT た

AGL く

DEX な

LUK い


ギフト

世界検索

世界通販

精霊貨獲得


 お い 働 け よ !

 思わずカウンターをドンと叩いてしまう。

 受付のおねーさんは笑いながら「ちょっと見せてねー」と行ってきたのでカードを渡す。

 ちょっと文句行ってやろうと口を開こうとすると、


「へーこの年でランク23ってのはすごいね~。それにギフトが3つっていうのもすごいね~」

 ……いやそうではなく……俺がなにか言いたそうにしているのを感じたのか「これ、読めないでしょ?」と言ってきた。へ?


「何でも古代文字で発行されてるらしくてねー。普通の人には何が書いてあるのかさっぱり分からないの。私達でも名前とランク、あとギフトがいくつあるかくらいしかわからないの」


 「これを解読できるギフトの持ち主とかもいるらしいけどねー」なんて言いながらカードを返してもらう。うん、日本語だコレ。この世界の文字とは違うな。というーか読める奴がいるってことは転生者がいる、もしくはいたってことか?


 「どんなギフトがあるのかわかれば優遇とか出来るんだけどねー」なんて言いながら「シジくんは読めたりする?」とか聞いてきたので、


「さっぱりわからん。理解できない模様が出てきたから思わずカウンターを叩いてしまった。申し訳ない。」


 と謝っておいた。転生者だってことを匂わす必要はないよねー。読めると言ってもこんな抽象的な表記じゃギフトの内容はわからないし。ここは目立たないに越したことはないだろう。


 どうやらカードに表記されるレベルは個人ランクと呼ばれていて色分けされてるギルドランクとはまた別の評価を受けるみたいだ。ググっとけばよかった。


 肩透かしを食らったイベントも終わり。入寮である。

 最初の一年は学校で持ってくれるがそれ以降はお金を払って寮にとどまるか寮を出て活動拠点となる寝床を探すかである。

 まぁ寮は学校の施設だけあって値段が高いからねーそれにしても環境を天国(きれいな寮生活)から地獄(街の宿屋。値段によりピンキリ)に落とすこの学校の運営方針はどうなんだろう?なんて考えてたら俺は資金追加でいい寮に入ってるの忘れてました。


 やっぱ買い物に資金は大事でしょということで順調に伸ばしてた「獲得資金アップ」のスキルも今は倍数が32倍(村を出るときにちょうど取れる金額がピッタリ溜まっていたので購入した。ここは迷宮もあるからすぐに取替えせる……ハズ)である。

 このスキルの御蔭で魔物の剥ぎ取りでもレア部位に当たりまくりなんですよ。

 レア部位ってのは結晶部位とか呼ばれているやつだ。

 これは魔素が固まって結晶化した部分で普通の素材より高値で取引される。魔素っていうのは魔物の原動力になるあれだ。詳しくはググれ。

 そういうのが取れる魔物は大概強いんだが(魔物が武具を装備したような感じ)転生チートで鍛えた俺の敵ではなかった。


 まぁそんなレア部位を狩り続けた俺は現実でも結構なお金持ちだ。両親は売ったお金全部持たせるつもりだったようだが、半分はおいてきた。育ててくれた恩返しとかいうやつだ。自己満足かもしれんが。


 まぁお金があるわけでわざわざ狭い共同部屋に住むのも馬鹿らしい。

 というわけで家具の揃った一人部屋にしたわけだ。

 おうおう、さすが高いお金を払っただけあって家具も高級そうだ。ベッドもふかふかだし。

 とりあえず荷物置いてシャワー浴びて布団の上で明日からのことでも考えるべー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ