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記憶の欠片
「何でも願いが叶うといいのになぁ」
「あぁ、叶うよ」
「えぇ? 本当?」
「本当だとも」
「お父さん、どうやったらいいの?」
「簡単さ。ーーが願いと等しい代償を払えばいい」
「えぇ〜! そんなの、願いを叶えるわけじゃないよ!」
「どうしてだい?」
「だって……、だって、私も苦労しなくちゃいけないんだもん……」
「ははは、当たり前だよ。何かを得るには、必ず等しい代償というものがいる。それがこの世界のルールだからな」
「そっかぁ……」
「だから、駄目だぞ。何でもかんでも願ったら。願いの対価を払うのは、この世界の暗黙のルールだから」




