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寄生命体つのばやし 改訂版  作者: GoodSunGGgaming


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深井の過去 1 2

彼は全てが退屈だった。


これは、深井の経営コンサルタントになるまえの伝説級RTA走者だった頃のはなし。


『あーたいくつだ。なにがって、全部試してリトライして改善してやりなおせるところがつまんねぇ!』


よし、またクリアだ。


そういってゼルダの伝説 時のオカリナのタイムアタック100%バグ縛りを世界記録したときのことだった。


なんだ?なんかもぞもぞしてんな。


腕に絡み付く虫。


みたこともないおぞましいそれは、おさえようとしてもぬめぬめしていてするりと体内にはいっていってしまった。


『またでたらしいぞ!』


『今度は時オカか!』


ネット界隈ではHukaiMのニックネームで活動している深井はHMとよばれ有名となっていた。


こいつはえっちですけべですねぇなどと揶揄されていたが事実であった。


今度は何をするかそうなやんでいたときだった。


『くそ、きもちわりぃ。また精神安定剤のみすぎたか』


みたくもない幻覚をみたと思い深井は寝込んだ。


よく朝である。


(おきろ)


『あたまいてぇなぁ....』


なんかきこえるぞ、ゲームつけっぱなしだったっけ?


(おい!)


『時岡のやりすぎてナビィのこえがきこえるようになっちまったよ!』


(人間きょうぞんさせてもらうぞ)


このつのばやしの個体は知性が高かったため宿り主と対話ができた。


『おれもついにおわったか。脳内でなんか聞こえるようになっちまった。そうか夢だ寝よう』


うでがバキッと反対方向におれた。


『ひぃいいいいい!』


づきづきする灼熱の痛みだけが鈍くリアルに現実と理解させてくれた。


ほこりの被ったカーテンを開けると日光を浴びて背伸びをする。


『あんまりいたくねえな』


不自然に曲がった腕は徐々になおりつつあった。


『ゆうき・・・・・・なにしてっかな?』


6年間会ってなかった深井はおいのことがきにかかっていた。


『そうだなぁ、そろそろあいにいくか!でっかくなったころだろう!おれのマニアの知識をうえつけてやるぜ!』


そう思うとやる気が自然とわいてきた。


鬱屈としたゲーム漬けの日々とおさらばするときがきたのかもしれない。


経営学をまなんで大学を卒業した深井はそれをいかしたキャリアのみちでトライアンドエラーのすえ業務改善をするサポートをするRTA走者のような仕事を選んだ。


それが経営コンサルタントだった。


Dotei.comで転職童貞卒業しようとちかったひであった。



経営コンサルタントとして業績をのばしつづけていた、彼も新業種のてこいれでてまどりスランプに陥っていた。


新システムの導入による弊害で致命的な不具合が発覚し人為的エラーではあるがその責任を深井がおうこととなったのだ。


『くそっ!だからあれほどコンプライアンスをまもれといったんだ。経営理念もなく方針も定まっていない企業にアドバイスしても頑固な個人事業主なら社長という見栄が邪魔して素直にきいてくれないんだ!仕事としてやってるのにメンタルすりへるぜまじで』


『深井くんおちこんでるみたいだね』


そっとコーヒーを差し出してくれたのはYouTuberで芸術家の高値無音さんだった。


勤めているのところは作業ブースにドリンクバーがあり自由にソファーやゲームができて快適に過ごせるGoogleのようなゆめのような革新的なリクリエーションのできる企業だった。


『えぇ、まぁこの案件の社長が頭が固くて。たのまれてるのに提案するとおこるんだ。どうすればなっとくいくかかんがえても、資金提供さきを斡旋しろという風にとおまわしにいってくるから始末に終えない』


『そりやぁたいへんだね。うちもネットではさんざんたたかれて炎上していろんなひとと関係もってるからわかるけどしんどいものはしんどいよね』


『ありがとうございます。無音さんみたいなクリエイティブで聡明なかたが上司でよかった』


深井はこころからそうおもっていた。


『ゆうきというおいがいるんですが、かれも配信をみてるらしくてでも、いわゆるアンチになってるらしく批判的なコメントしかしないようでもうしわけありません』


『いや、いいんだよ』


そう一拍おくと無音は恥ずかしそうにいった。


『そういうアンチから熱心にコメントされて改善したりもりあがってプラスのほうこうにアプローチできるからアンチもファンと変わらず大事なんだ。ぼくにとってはね』


『勉強になります』


ぱしっとてをあわせると、コーヒーのブラックをふたりでずずっとのんだ。


『やっぱりコーヒーはセブンとかコンビニのがうまいですねぇ』


『たしかにね、有名どころはてぬかりがないうえにパフォーマンスもいいよね』


『たばこはやらないのかい?』


『甥がいやがるのでやめました』


『そんなに大事かい?』


『ええ、もう自分の子供のようにね』


なら、といいかけていちどくちをつぐんだ。


『無音さんいいようにしてやってください』


『あぁきみのたのみならね!ゆうきくんをこっちに招待してみるよ』


『あざっす!』


コーヒーをくいっとのみきると、二人は自然とおたがいのパソコンにむかいしごとをはじめた。


ゆうきをライブに招待するきっかけのひとつであった。


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