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寄生命体つのばやし 改訂版  作者: GoodSunGGgaming


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時を操る婦人像 奪取編 V VI

実験が繰り返されて一週間が過ぎた頃、ロマンチック忍者はゆうきが帰ってこないことに不安を感じていた。


藤堂にきくと怪しい闇バイトに応募して消えたらしい。


『情報を辿っていくで候』


『ゆうきはどこにいっちゃったの!?』


ヒステリックに陥るアイリ。


『いゃぁぁあ。これ以上失いたくないわ!』


過去の記憶がフラッシュバックする。


ツノバヤシによって二重人格になってしまい、それでおこした大量殺人の記憶。


『いやぁぁあああ!』


『おぇっぷっ』


ロマンチック忍者の横で嗚咽するアイリの心境は陰惨なものだった。


『あぁぁぁぁ!!』


脳ミソを結晶化させて吸いたい欲求にかられる。


同時に自分に嫌悪感を抱く。


意味のない葛藤が延々と続く。


『おかしくなっちゃいそう』


(なりなさいよ・・・!)


『やめて!お願い消えて!』


(解放するのよ・・・!)


『いやっ!!』


視界がくもっていくなか霧がかかったようにみえなくなっていくが、ゆうきの笑顔がそれを雲散霧消させた。


晴れ渡った視界にみえたものは、ロマンチック忍者の尻だった。


ブビビっと放屁するとロマンチック忍者はアイリの顔を両手で包んで言った。


『そなたはゆうきの事がすきなのであろう!?ならば助けて・・・!探して見せろ!気を確かにもつのだ!』


『あぁ・・・!そうね』


私らしくないわね、と言うと頬をパチッと自分で叩いた。


『さがしだしてみせるわ!』


『そのいきでござる』


一日がたって、軍人ホスト会の人員を使って情報を集めたロマンチック忍者はアイリに報告する。


『いたぞ。埼玉の北部に地下室があるらしい。おおまかないちしかわからないが、そこをしらみ潰しに探すしかない。軍人ホスト会も協力してくれるそうだ』


『ありがとぅ・・・!』


涙目になるアイリ。


『おっとっと。泪はためておくで候う。あったときにながすのですよ!そなたは笑顔が似合う』


そういうとアイリの頬にエーデルワイスの花を添えた。


『エーデルワイスの花言葉をしってるかい?』


『なに・・・?』


『勇気だよ』


『へへぇ・・・』


ちょっぴりロマンチックな気分になったアイリはロマンチック忍者の胸元を笑顔で軽く叩いた。


『ありがとっ!』


軍人ホスト会の情報によって地域をわりだせた二人だったが、魔人のガワンバとレオンにたよるしなかったのでとりあえず肉を用意しておいた。彼らの嗅覚は犬よりもするどい。


『ここらへんのばずなんだけど』


『臭いますね』


『人間ドモメユルサレナイゾ』


レオンは百獣の王だ。狩りは♀がするものだといって渋ったが、魔力測定器と鑑定のルーペと肉をゆずるというと不承不承といった感じで了承した。


『微かにかおるぞ、ゆうきとあのトリぃうるさい鳥風情がわずかに痕跡をのこしておる』


『早クオワラセマショウ』


『そうせくな。たまには下々の営みに触れねば民の気持ちが理解できぬではないか』


『流石ハ百獣ノ王』


ここだ、と若干地面に違和感がある場所を示すとレオンは慟哭(ハウリング)という魔法使いをつかった。


地面の砂が震え下の鉄板がみえてくる。


『ここよ!きっとそう!ゆうきの魔力をかんじるもの!でも・・・なにか違う・・・』


『どいてなさい』


近くにあった標識を斜めに切り裂くと先の方を地面の割れ目に突き刺しテコの原理で開けるための準備をした。


『ソイヤッ』


上空10mほどまでとぶと落下に身を任せ標識の丸い部分を踵で蹴りおとした。 


すると鈍いおとがして僅かに地面が開いた。


『やるじゃない!ゆうきにほれるだけはあるわ!』


『それほどでもない』


一行は地下室へつづく階段にはいろうとしたが、レオンがいった。


『わしはこれ以上近付かないことにしておく』


『ワタシモ同ジク』


『どうして?まぁいいわ戦闘は頼んでないものね!』


徐々におりていくと鼻を突く血の匂いがしてきた。


だんだんとそれは濃くなっていき、二人は扉をロマンチック忍者の蛍火で爆破した。


そこに広がっていた光景は凄惨なものだった。


研究員らしき頭のもがれた白衣の死体が数体ころがっており、血潮がしぶいた跡が散見された。


『どういうことだ、新しいぞ転がってる奴ら』


『ゆ、ゆうき・・・!?』


『‥‥‥』


そこに佇んでいたのはゴリゴリマッチョになったゆうきらしき白髪の男だった。


無言でたっていた男はなにもいわずに、ロマンチック忍者めがけて超高速の見えないストレートパンチを放った。


ロマンチック忍者の頭は幻影にかわりクリスタルのホログラムがかさなっているかのようにみえる現象、空蝉の術をつかって寸前で回避した。


『ゆうきだ。我々のことを認識できていないようだが、間違いなく彼だ』


『ゆうき・・・!きいて!きこえないの!?わたしたちよ!』


『ウルザいッッ!!』


ゆうきの筋肉が不規則にむくむくとうごきつづけていた。



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