第4回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(4) 相良 凌
1 美園 謎の依頼(4)
使用人らしき女性は、西園寺の前で、立ち止まり、
「秋本真琴様、主人の有栖川小夜子がお待ちしております。こちらへ・・・」
と、言った後、おもむろに歩き出す。
西園寺は彼女の後について歩みを進める。
広い庭を歩きながら、
「凄い豪邸ですね・・・」
西園寺が息を呑んだ。
使用人が応じる。
「有栖川家は、旧宮家で、この建物を建てた、初代の有栖川明仁は、天皇家から、かなりの財産を下賜されたらしいです・・・」
「天皇家とご親戚・・・」
「はい・・・」
使用人の女性は、洋館の前に着くと、西園寺を、洋館の邸内に招じ入れた。
二人は、玄関から邸内に入り、気品のある、洋風の廊下に出る。
花の形をしたランプ、気品のある小さめのシャンデリアが、西園寺たちの行く、洋館内の廊下を照らす。
西園寺が息を呑む。
「すごいですね・・・この廊下・・・」
「初めて来るお客様は、けっこうおっしゃいます。私どもは、すでに見慣れておりますから・・・」
しばらく歩く二人。すると、西園寺を案内している、使用人の女性が、木のドアの前で、立ち止まり、
「こちらです」
と、言ってドアを開けた。
「失礼します」
と、言って、部屋の中に入る西園寺。
貴賓室にでも置いてあるような、高価そうな応接ソファー。その前で立ち上がり、
「秋本真琴さんですね?」
と、西園寺に訊いた、40代位のロングヘアーの女性。
西園寺が、応じる。
「はい。そうですが・・・あなたが、有栖川小夜子さんですか?」
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




