第2回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(2) 相良 凌
1 美園 謎の依頼(2)
路地裏にある、秋本探偵事務所。
窓があり、日差しが入るものの、やはり薄暗い。
二階にある、その狭い探偵事務所の所長席に、秋本真琴こと、西園寺美園が座っていた。
彼女は、秋本真琴名義で、一般的な探偵業務を受け付けない、闇探偵を稼業にしている。
「何の手紙だろう?」
との、思いが口を突いて出た、西園寺。
彼女は、はさみで、三反田ビルから持ち帰った、封筒を開けた。
中に入っていた手紙には、次のように記されていた。
拝啓、秋本真琴様
私は、油壺にある、旧宮家、有栖川家の有栖川小夜子です。
今回お手紙を出させて頂きましたのは、依頼したい件があり、多忙とは、存じますが、どうか、この依頼を、引き受けていただきますよう、お願い致します。
依頼内容は、消えた有栖川家の遺産を探して欲しいということです。
当主である主人が急死し、主人の遺言書が見つからず、大規模な遺産の行方が分かりません。
成功報酬は、遺産の30パーセントで、どうでしょうか。
せめて、私に会って頂けませんでしょうか。
よろしくお願いします。
有栖川小夜子
以上の内容の手紙を読み終えた、西園寺は、
「話だけでも聞きに、行ってみようかな・・・」
と、一人こぼし、封筒の差出人欄にある、油壺の住所に行く事に決めた。
☆
翌日午前、西園寺は、晴天の三浦半島にいた。白地に赤い色のバスに乗り、油壺を目指す。
前作の 闇探偵 西園寺美園 第1シリーズをお読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園 第1シリーズ第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。
探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




