表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Anniversary~アニバーサリー~  作者: chie
Act1.探検に行こう!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/75

1

chie

 ピッ!

 実に機械的な音とともに画面の表示が消える。家庭学習用のプログラムがちょうど終わったのだ。

「あーあ、つかれたー!」

手足をうんと伸ばす。

 今日は土曜日。学校はお休み。なのにどうしてお勉強を、それもわざわざうちでしているかというと、あたしが真面目だから!……という訳ではなく、単に成績が悪いので、特別の課題を出されてしまったからなのだ。

「まったく、母星史学なんて、何の役に立つのか」

 ディスクを片付けながらぶつぶつ独り言。

 母星史学っていうのは、地球史、つまり地球の歴史のことよ。

 今は西暦二四五六年。宇宙暦四八七年。六月七日。あと一ヶ月ちょっとで後学期が終わる。学校は二期制だから、もうすぐ学年終了ってわけ。おかげで単位をとるためにとっても苦労してるのよ!

「マリノー、お茶の準備ができたわよ。降りてらっしゃい」

 室内用インターフォンでママがのんびりと言った。

「はーい」

 ぴょんとイスからはねおきて、ダイニングキッチンへと向かった。


   ★


 あたしは早瀬毬乃。十六才。火星生まれの火星育ち。

 おじいちゃんの代に火星に引っ越してきたから、あたし、母星(地球)を知らない。

 教材用のホログラフとかでは見たことがあるけど。

 空を見たところでドームに映る人工の星しか見たことがない。

 そういえば、二、三年前地球を映したことがあったっけ。

『地球は青い』って有名な言葉があるけど、あたし、金星のほうがよっぽど青くてきれいだと思う(暑いけど)。『私は今ビーナス(金星、美の女神)に抱かれた』っていうのが、金星に降りた人の最初の言葉よね。すっかり都市に発展した金星に、今度旅行する予定なんだ。


   ★


 キッチンには、焼きたてのワッフルとアップルティーの香りが漂ってた。

旅行先は最初木星の衛星のつもりでしたが、金星に変更。

このあたりからSF(サイエンスフィクションじゃなくてSF(少し不思議)のほうだねと察していただければ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ