陸奥モノローグ
後藤三世の茶々や合いの手が入るのでモノローグにはなっていませんが――
今日は、陸奥六郎が思いを語った。「勘違いしないように、補足すると。昔の安保の時に、反戦でも参戦でも無い人が、周りが活発だったからという理由でその活動に参加したように、本人の意思とは、無関係にスタンスを要求する社会の流れの話です。しかも、反体制は昔から票、今で言う視聴率やクリックが取れる、引き付け率の高いトピックだから―― また、空中浮遊が見えない、というと修行が足りないから、と学力の高い連中がいとも簡単に、殺人組織にリクルートされた、つい最近の組織煽動を見ても、人が感化されるのは、非常に容易い、、、生き難い時代やその瞬間なら、尚更です。大体、宗教勧誘が上手くいく時は、相手が凹んでる時と、相場が決まってるので――」
一旦間を空けて陸奥六郎が続けた。「まあ、趣味で時間がある場合は、自分の時間を楽しむ分には、何ら問題はありませんけど。要するに、『自分の時間を・・・』といっていた後藤三世さんが、個人の価値観によるんですけど、無駄なモノに時間を割いてる、パラドックスに、かなり矛盾を感じてたものだから。自分も、この暇期間に、随分無駄なモノに時間を割きましたよ。ただ、長い人生、無駄も活用したり、休息と考えれば、トータルでは無駄になり得ない場合も、当然あるんでしょうけど――」
おとなしく聞いていた後藤三世がやっと返事をした。「お疲れ様です。今日は、惑星池袋でダークなマター士業クライアントと打合せ、惑星新宿で実の妹と打合せ、衛星白山の吉田東洋大学にて実の甥の観劇という流れ、実の娘が退院したばかりなのに、遊び歩いていると怒られましたが。そういえば、釣り情報の見解ですが。私の答えは、こんな感じです」後藤三世が、いつもの後藤三世節を続けながら答えた。
「いつの世も一般ピープルは、自分で深く考えることをせずに、世間の時流に単に乗っかるだけ、そして、多数決を完全に誤解して理解しているため、多数の意見だけが正義と妄信し、その時に悪いと定義付けされたものを散々に叩きますね。しかも、直接的な争いを行っているのはごく一部の者で、一般ピープルのほとんどは遠巻きに石を投げつけて、罵声を浴びせ、対象が屈すると、手を叩いて喜んでいます。これを卑怯だとは思わないでしょうかね。一時は、王様だ、将軍様だ、上様だと従属していた一般ピープルが、旗色が変わった瞬間に、鞍替えし、今まで王様に忠義を貫いていた者をテロリスト呼ばわりしたことと、そっくりそのままですね。これ程までに、たちが悪いと感じられるものはありません。大体にして、多数の一般ピープルが太陽が惑星アステロイドの周りを回っていると言ったら、『その通りだ』と妄信する連中が多数の上に多数です。妄信する理由は、多数の人がそう言っているから。しかし、それは多数の一般ピープルが支持したからと言って、それは真実ではないのです。なぜなら、『真実は多数決で決まるわけではない』からです。」
「最近、メール視認頻度が下がっているのか、自分の単なる注意散漫なのか、まあ、リラックスのし過ぎですね。メールの入りも見逃す有様です。精神衛生には良いかもしれませんが、生存競争化では良くないです。」
陸奥六郎がリラックスしているのか正直な物言いで続けた。「まあ、言っている事はだいたいわかりますが。最近、自分としては仕事リハビリみたいなイメージで、ホント、しょうもないサイトに時間を割いてるのですが・・・SNSも実は、そんな類でしたね。それで、諺なのか、慣用句的に、『昨日の友は、今日の敵(仇)、またその逆もあり』この言葉が示しているように、人の心は変化し、うつろいやすく、あてにならないという表現をしているので、この言葉が真意かどうか知りませんが、そういうシーンも良くあるのでしょう。先に釣り情報の部分に関しては、戦っている人もいるが、残りの少数派にターゲットを絞って、その集団を釣っている人も当然いるので、集団意見と反対だから安全とか信用におけるとかは、私にとってはなんら根拠的なモノは感じないです。そういう意味では、小さな例では、エレキで西と東のS社が今落ち目なのを、ここぞとばかりにネットで叩いている人は何なのかと、ふと思う時がある訳です。まあ、競合なら、ザマアの一言ぐらい言いたくなるし、海外勢ならさもありなん。他、在日思考なのかとか―― そんな釣りに乗る、釣られる自分ははたして、どうなのか。『昨日の友は・・』に戻ると以前のメールで、後藤三世さんは過去に戻れるなら公務員になりたかった系の事を言われてましたけど―― 自分の人生の安定性を語るなら当然の心理かも知れませんが。それこそ、その立場になったら今まで否定していた人を肯定しないといけない事になる可能性もあるし、増税なんて真っ先に賛成アンド選挙で、奴ら組織に投票、自分が行かなくても、結果は同じかもしれないけど、云々する訳で、王様、上様、将軍様の話が、自分にブーメランのように帰ってこないのかなって、感じに読めたりもしますけど―― 最近、時間があるのに進まないのですが。残りの人生、自分は何をすれば満足出来るのか。最初に後藤三世さんと会ったダークマターと氷河が広がる辺境惑星の携帯電話製造工場で、『そもそも・・・』という引用をしていましたが、その時のことを考える事が多いです。そもそも、そこ考える必要があるのか―― ハハハッ 永遠に終わらないですね」




