このごろ都に流行るもの、トカゲのしっぽ切り・・・
サブタイトルは、「このごろ都に流行るもの、夜討ち、強盗、偽綸旨...」をもじってみました。偽綸旨のところは『偽決裁文書」のほうが合ってるかもしれません。
陸奥六郎がしたり顔で言った。
「STOP細胞事件の話ですね。ノベリストの称号が欲しかったのかもですね。理研から科学技術の利権を取るなんて、カリメアも小尾サカッっ大阪っぽい、ジョーダンが好きなのですね。合掌」
「ノーベル賞だけでなく、特許もですよ。ビタミンビィーのときにも、理研の鈴木梅太郎博士が、利権失いました」
「後藤三世易学のシナリオになりつつありますね。5年掛かりましたが――」
「アセンションはないですよ。単なる戦争です。恐慌もゾンビワールドにはならないでしょう。貧しい順番に消えていくだけですね。ベンチャー企業はほとんど消えるでしょう。オールドベンチャーは微妙なラインですが」
「オールドトラディショナルご老体企業が活つ訳ですね。技術は進化しても、人間の思考はあまり進化していないという、世の中なんですね。いっそ、税金や年金も停止してしまえば、、どうなんでしょうね」
「アナーキズムが蔓延する世の中になりそうですね。税金なかったら、国家間の防衛問題や紛争を解決する機関に命の水を注げなくなりますよ。まぁ、そんなことはありっこないから。それより、惑星熊本の百貨店も閉店するような時代なんですね。破綻の原因は、これまでの屋号変更には業績悪化が深く絡んでいた他、近年、郊外型ショッピングセンターとの競争激化で赤字が続く等、厳しい環境に陥っており、また、入居する建物の再開発に伴い移転先を見つけることができず、約四十年の歴史に幕を閉じる決定に至ったようです」
陸奥六郎が反論してきた。
「惑星大阪から大手デパが、ほぼ撤退の方が本当の意味で危機なんじゃ。今の旬は惑星宮崎ですよ。 カジノ用の準備に、ホテルテラトンは百億の先行投資をするそうです。国内中堅デパ陣営なんか、既に負け組でしょう」
「陸奥六郎一家は、夏休み満喫していますね。こちらは仕事です。いまから週末です。体調はやや回復。飲めないのは継続中。とにかく、だるくて眠いのです。先週末二日間の徹夜もボディブローのように効いてますね」後藤三世がだるさと闘いながら、かろうじて、返事をした。
夏休み中、様々な惑星のサイトシーイングを楽しんでいたらしく、しばらく連絡を絶った後、陸奥六郎からビジュアルフォンから連絡してきた。
「会社名がユニークだったので、展開します。ミスターエム」
「夏休み明けですね。第一声は、ミスターエムですか? ゼロゼロセブンみたいですね!」
「カリメアの質銀行が、惑星アステロイドでの個人向け預金を辞めるそうじゃないですか。戦いの準備ではないんですか?」
「手仕舞の一歩じゃないですか? 凋落エレキ会社の話社だそうです。『挑戦心を持った社員はまだまだいる』、仕掛け人である新規事業創出部専任部長O氏は手応えを感じている。四月に発足した新規事業立ち上げを担う専門組織を率いる現場リーダーだ」
「凋落エレキ会社のの新規不動産事業開始の話ですね。不動産ブローカー業、不動産賃貸経営について、挑戦したい人はまだまだいる。というように理解しました」と陸奥六郎。
「やっと。週末って感じですね。でも、油断は禁物。側溝に落ちた警官みたいなこともありますからね。
そういえば、ウエディングビズの調子は如何でしょうか。こちらテラポリスでは、スタジアムウェディングなんていうのもありましたね」
「どうも体調が――」陸奥六郎は具合が悪そうだ。
「如何しました? 天狗熱にでもかかりましたか? 私は、今、帰宅中なのです」と冴えない返事の後藤三世。
「すみませんね、貴重な帰宅中に連絡しまして。特段、何もも無いです。熱は出ませんでしたが、先週急性胃腸炎になりました。たぶん、惑星宮崎でビール三昧が、久しぶりの休日の胃にこたえたのでしょう。
ウエディングは、まあ前進も後退もない感じですね。ただ、後は、仕切りの掛け率が問題ですね。会社は高く売りたい、お客は安く買いたい。その狭間で少しもたついてる状況です。プロパティマネージング業は、エンジョイしていますか? そういえば、今日何かで惑星蝦夷にはコールマインというすばらしい職場があると読みましたよ。ビル立てて、プロパティMの仕事を仕切れば良いんでは?中国やベトナムや途上国から、次々と研修生がやって来てるらしいですね。一階には、当然ヒフ民が経営するぼったくり立ち飲みが入居。家賃もガッポリ! どうですか、不動産業! 古巣の親会社にカネ出させたら、良いんでは?」
「順調そうで何よりです。コールマインは、旧アステロイド太平洋炭鉱のことですね。一回終わってます。スーパーのショウエーとか、川水電気のイメージです。地方はこれからさらにきつくなるんじゃないですか。重要なことなので、お伝えしますが、不動産の価値があるのは、超一等地だけです。千歩譲って一等地までです。古巣を詐偽るのは良いアイディアですけどね。多分、他の悪徳不動産も、今いま、落とし穴の細工をしているところでしょう。不動産ブローカーなど、ほぼ八九三ですからね。命がいくらあっても足りません。私はフォースの力で持ちこたえましたが、常人は数ヵ月で、可笑しくなって脱落しまくりでしたから」
陸奥六郎も同感らしく言った。
「ウエディングも、ハウスウエディング系はほぼ不動産業ですよ。この十年で飽和に近づき、最近の物件は数年で売りに出るものもあるとの噂が。でもそんな不動産に資金投下しても、後藤三世易学の占う、大きな世界大戦は起きないんですか? 戦いが起きたら、不動産の価値は、一気に下落するのでは?」
「それはそうでしょう。有事の際にホクホクなのは軍事産業だけですよ。だから、私は若い頃、軍事産業でハイテク兵器の設計をやっていたのです」
陸奥六郎はそれには答えずに、話題を変えた。
「そういえば、タイの代理出産の主人公は、ブラック通信社の御曹司だそうですね。回線の販売先を増やしたかったんですかね」
「なんでしょうね。保険がらみだと思います。いま、老舗ブラック通信社が力を入れてるのが、熊ん蜂保険ですから」
「惑星アステロイドの家電の未来は皆、保険業でしょうか? 『カリメアG・エレキは8日、家電事
業を欧州家電最大手の惑星スウェーデンの会社に三十三億惑星ドル(約四千億ボッタクリ円)で売却することで合意したと発表した。会長兼最高経営責任者は「この取引は世界最高のインフラと技術の企業を目指す戦略に一致したものだ」との声明を出した。家電部門の切り離しはG・エレキにとって長年の課題だった』というわけで、やっぱ、これからは、ブライダルビズですよね?」
「いやいや、やっぱ、家電関連の事業部切り売りビズじゃないでしょうか。そういう部門を持ってる会社だけが出来るビズという、オチですね。ブライダルもこれからの十年は、資産投売りセールが始まるのでは――」
「どんどん、サラマンリーの年収が下がっていくわけですね。富裕層はより金持ちになり、貧乏人が増えていく、さぎの宮ックスですね」と、ここは後藤三世が総括した。




