平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第7回「女優・小川真奈実登場!」
<ここで、本日のスペシャルゲストに登場頂きたいと思います。女優の小川真奈実さんです!>
{こんばんは、小川真奈実です。今日は宜しくお願いします}
「こちらこそ宜しくお願いします」
{ラジオは初めてなので、凄い緊張してます!}
「大丈夫ですよ。いつもグダグダなんで」
{今日はお土産を持ってきました。私、実家が岐阜なんで。ミカさんには、100%飛騨リンゴジュース}
<うわ、ありがとうございます! おいしそう!>
「あー、いいなー」
{実は、アミカナさんにもお土産がありまして}
「ほんとですか?! 私、アンドロイドなんで、食べたり飲んだりできないんですけど、大丈夫ですか?」
{あの、ハイパーカミオカンデってご存じですか?}
<何か、宇宙から飛んでくる物体をキャッチする施設ですよね?>
{そうです、そうです。その施設に、純度99.999999%の純水が使われてるんですけど、それをお持ちしました。水が燃料とお聞きしたので}
「え?! 凄い!」
<入手経路が気になりますが>
{ちょっとご縁がありまして……}
「早速飲んでもいいですか?」
{どうぞどうぞ}
「見た目は普通の水ですが……」
<どう、純水の味は?>
「……ああ……」
<おいしくないそうです>
「いやいや! あの……まじりっけのない、正真正銘の水ですね!」
{ちょっと何か混じってた方がおいしいって聞きますよね}
<小川さん! 分かっててお土産にしましたね!>
{いえいえ。燃料としてはその方がいいかな、と思って}
「でも助かります。不純物があると、定期的にフィルタを掃除しないといけないので」
<え? フィルタ掃除ってどうやるの?>
{私も気になる!}
「それは……放送では言えません。みんなドン引きするんで」
<え~! 余計気になる!>
「だから!……これを……こうやって……で、こうする……みたいな」
<{ええっ?!}>
<ひ~、では、小川さんもドン引きしたところで曲に参りましょう!>
* * *
<では、改めまして、今日のゲストは、女優の小川真奈実さんです!>
{よろしくお願いします!}
<えー、ご存じの方も多いかと思いますが、小川さんは、子役でデビューされまして、ドラマ「月の娘」で一躍有名になられました。これはいつのドラマですか?>
{え~と、23年前ですかね}
「当時、私達2歳ですね。なので、ごめんなさい。全く知らなくて」
{いえ、全然。古い作品ですから}
<で、その当時の写真があるのですが……>
「かわいい!」
{いや、お恥ずかしい!}
<これは人気になりますね!>
「世の中の夢見る中高生男子にね」
<で、それから現在に至るまで、様々なドラマ・映画に出演されまして>
{はい}
<神の手作品の「悪夢を見なくなった夜」「星のイミテーション」にも出演されているということで、今回、スタジオにお越し頂きました>
{呼んで下さってありがとうございます。私、お二人にずっとお会いしたくて}
「本当ですか?!」
{「彼も彼女も二人いる世界で」を見せて頂いて、すっかりファンになってしまいまして}
<恐縮です。ありがとうございます>
{いいえ}
<で、今日は色々とお話を伺っていきたいのですが、まずは神の手作品に出演頂くようになったきっかけについて教えて頂けますか?>
{はい。刹那……じゃない! 神の手さんですね?!}
<そうですね。一応、伏字でお願いできたらと>
「まあ、もうみんな分かってますけどね」
{その、神の手さんから直接連絡を頂きまして。何か、私が演じた「真島かすみ」の大ファンだったらしくて}
<あ~、夢見る中高生男子だったわけですね>
「でも、これは惚れるわ!」
{ありがとうございます。で、もうアラフォーなので、OL役はどうかと思ったんですが、神の手さんに説得されまして}
<いやいや、お若くてビックリです>
{またまた}
「いや、本当に」
{そうですか。ありがとうございます}
<で、名誉ある――なのかどうか、神の手ファミリーの一員になられた訳ですが、今回、このラジオへの出演は、実は小川さんの方から依頼いただきまして>
「えっ?! そうなんですか?!」
{はい。なので、今日は本当に嬉しいです}
<でも、私達、ほんとぺーぺーで>
{そんなことないですよ。ちょっといいですか。あの、劇場版の最後の方で、アミカナさんがミカさんに訴えるじゃないですか}
<はい>
{あそこで……私……}
「……」
<……小川さん?……>
{……あ……ごめんなさい……}
「え?! え?! 大丈夫ですか?! ティッシュ、ティッシュ!」
<あの、今、小川さんが思い出し泣きをされてまして……>
{……凄く……凄く切なくて……}
<……小川さん……>
「あー、すいません、ミカももらい泣き入っちゃいました」
{あ~、ダメだ。今日、アミカナさんに会った時から、凄いうるうるしてて……ごめんなさい。年取ると涙もろくなっちゃって……}
「いえ……何か……ありがとうございます……」
<……>
「あー、えーとですね、今、ミカが話せないくらい泣いているので、私の方で進めますね」
{はい。ミカさん、ごめんね}
「えーと、それで、まずは「悪夢を見なくなった夜」についてお話を伺っていきたいと思いますが」
{はい}
「これ、何が怖いって、殺しに来るのが自分自身ってところなんですよね」
<……そうね……>
「いいよ。もっと落ち着いてからで」
{大丈夫? ごめんなさいね}
「大丈夫ですよ。ちょっと予期せず入っちゃっただけなんで。ね? はい、頷いております」
{あの、これについては、私も思うところがあって。自分大好きって人、そんなにはいないじゃないですか。『自分のここが嫌い』『ここが気に入らない』って、多分、誰でも一つや二つは持ってると思うんです。でも、それって、自分を全否定してるわけじゃないんですよね。なのに、自分自身が刺しに来るっていう設定が、本当に怖くて……。『お前が望んだんだろ』って感じで}
「そうですよね……私も、いつも自分自身に追い立てられているので……」
<……それは、アミカナの進行の手際が悪いからでしょ?>
「うわっ、もう一人の自分が来た!」
{はは。お二人は本当に面白いですね}
「じゃあ、交代ね」
<……では、「星のイミテーション」についてはどうですか?>
{あれは、メルヘンですね}
「そーですよね。全然神の手らしくない」
<私、さっきの小川さんにお願いした経緯をお聞きして思ったんですけど……>
{はい}
<何て言うんでしたっけ? 当て書き? 小川さんだからこその物語、もっと言うと、「真島かすみ」だからこその物語になっているような気がして>
「あー! なるほどね! 夢見る中高生男子の夢、的な?」
{そう……なんですかね?}
「素直に『キモいぞ、クソ神』って言っていいですよ」
{いえいえ! 当て書きして頂けたのなら、嬉しいです}
<では、ここで曲に参りましょう。これは……小川さんの歌ですか?>
{え?}
<「真島かすみ」の「大好き」、とありますが?>
{え?! え?! 待って待って! 聞いてない!}
「え、小川さんの歌じゃないの?」
{あ、いや、23年前に歌うことは歌いましたけど。嘘?! かけるの?! ほんとに?!}
<曲紹介、お願いしてもいいですか?>
{ええ……マジか……それでは聞いて下さい。「真島かすみ」で「大好き」}
* * *
<「真島かすみ」の「大好き」を聞いていただきましたが……>
「小川さん、ずっと耳塞いでましたね」
{これね、凄く嫌だったんですよ}
<え、歌声、凄くかわいらしかったですよ>
{いやいやいやいや! まあ、当時はね、すぐに歌を出す流れでしたからね……}
<さあ! それでは、そろそろお別れの時間ですが……>
{え~、もう終わっちゃうの?!}
「楽しんで頂けました?」
{はい! それはもう! ずっとお二人にお会いしたかったので}
<ありがとうございます。最後に、何か告知はありますか?>
{いえ、ありません}
「え? ないんですか? じゃあ、ほんとに出演だけ?」
{はい}
<それはもう、本当にありがとうございます!>
「ありがとうございます!」
{今度、一緒にお芝居やりたいですね!}
<いやぁ、芸歴20年を超えられる方とは、なかなか、ね?>
「私なんか、製造されてまだ1年も経ってないので」
{時間じゃないです。心ですよ! 劇場版、凄く良かったから……}
<……>
「どうしたの、ミカ? また入っちゃった?」
{大丈夫? ミカさん?}
「あ、以上、本日のゲスト、小川真奈実さんでした!」
{ありがとうございました!……ミカさん、大丈……}
平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」をお聞きいただきましてありがとうございます。ちなみに、「小川真奈実」「月の娘」「真島かすみ」は全てフィクションですので、ネット検索されませんように(笑)。今回はかなり遊んでしまいましたが、おかげ様でスッキリしました。また、シリアスな作品の執筆も頑張りたいと思います。引き続き、宜しくお願いします。




