第13話・傍観者
「ルーク。今日は終わりにしないか?飯にしようぜ。」
「ルーク?こっちはダメだった。いつになったら契約元にたどり着くんだ?」
シュウナンとナツハが現れ、さらに違う方向からため息を吐きながらセーナが来た。
「ああっ!おいら、あいつも知ってるだ!」
ココットが指差した方向にいたのはシュウナン。
「あいつ、人間の生粋の呪いを受けた人間だ!すげー!おいら、初めて見ただよ!」
「スィル、なんだ、それ?」
おそらく帰ってきた皆が思ったであろうことをシュウナンは代表し、ゆっくりと口を開いた。
「あ、悪魔のココット・・・・・・。」
それからココットの成り行きを話し、ココットが少なくとも私、ルーク、シュウナンの契約主である悪魔を知っていることを話した。
「信じられないな。」
シュウナンが息を吐き出しながらココットを見た。
「めんどくせえだ、何度おいらは同じ事を言わなければならねぇだ?」
ココットはそっぽを向いた。
「まあ、いいんじゃないかな。これでやっとスィル、ルーク、シュウナンの契約主である悪魔がわかったんだ。スィルのお手柄じゃないか。」
ナツハは笑って手をたたいた。
「ありがとう・・・・・・」
その瞬間に目の前が一瞬フラッシュバックを起こした。
燃え盛る建物、同じ顔の人間が二人、呪いの・・・・・・三つ子・・・・・・?
ガサッと思わず後ずさり、みんなの瞳がこちらを見ていることに気付いて我に返った。
「過去でも見た?」
ナツハが私に手を差し伸べてくれた。
「わ・・・・・・かんない。」
これでも記憶は以前より取り戻した。
でも、まだわからないことだらけだ。
「なんだ?あんた、記憶がないのけぇ?」
「そうだけど?」
「やっぱり悪魔が特徴的だと契約者も特別なのけぇ?」
「わ、私に聞かないでよ。わかんないんだから。でも最近わかったのは私が物忘れをよくするって事かな。」
「ふーん。まあいいだよ、おいら、あんたの傍観だけでも十分けぇ。」
「そう言えば、今は結界の中だよな。おまえ、悪魔じゃないのか?」
ルークが少し驚いた顔でココットを指差した。
「おいら、傍観者だからな!結界とか関係ないだ。ただ、結界内ではこの体になるだ。だから殺そうと思えばいつでも殺せるけぇ。ただ、この体はこの世界の体けぇ、それは悪魔の世界で呪い、こっちの世界で危害を与えないものという意味を持つだ。」
するとしぶしぶみんなココットを受け入れた。
ココットはシュウナンの悪魔についてペラペラ話しはじめた。
あいつは嫌いだとか、堅物だとか、たくさん。
シュウナンに「うるさい奴。」と言われてもココットはしゃべり続けた。
そんなココットを次第にみんな心を許したが、一人だけココットをずっと監視し続ける人がいた。
ココットがある夜、仲間の中から抜け出した。
それを起きて追い掛ける人が一人。
ココットは悪魔の姿に戻ると空へと浮かんだ。
「君は僕達を裏切るのか?」




