第3回
SmileyAzazel&九条 蓮十朗 の二人がお送りする、テーマとジャンルを決めて一ヶ月で完結を目指すリレー小説。
【ジャンル】恋愛【テーマ】四季
今回は【九条 蓮十朗】がお送りします。
「さて 今回のゲームについてだが、ご存知コミュケに参加するわけで恋愛ゲームを制作しようと思う!」
その後夏丘の話もとい説明は続き僕が自分の部屋に戻った時はもう夕方だった。
ぐったりとした気持ちと優雅なる休日ライフが半分終わった気持ちでため息が出た後自分のベットにダイブした。
仰向けになり天井を見上げる僕
目をつぶると今日夏丘が言ったゲーム制作の話を思い出す
「つまりだ 諸君! コミュケにくる客層を考え恋愛というテーマにした!」
大きく熱弁する夏丘に僕達はポカンとしていた
どうやら後から来た二人の女性も話は今回の話は知らなかったらしい
「何か質問はあるかい?」
キメ顔でこっちを向く (―少々腹が立つ…)
「ちょっと待ってよ!」
声を上げたのは深山さんだったかな?という女性
少々顔が赤いのは興奮してるからだろう
人差し指を大きく夏丘に突き立てる
「大事な話があるってそれだけ!?」
「うん」
グビグビとコーヒーで飲んでいる夏丘
先ほどの説明で喉が乾いていたのだろう結構飲んでいる
「ったくアンタってやつは!こんなの知らないわよ!」
深山さんはさらに興奮している
「ちなみにコミュケのキャンセル料ってしってる?」
「キャンセル料?」
空になったガラスのコップをテーブルに置く夏丘
ニッコリと
「15万位するんだよ」
ここぞとばかりに笑顔をしている
ここでしばらくの間があったが当然僕達、いや深山さんを中心としての絶叫は言うまでも無い
その後深山さんと夏丘は言い合っている 当然僕も言いたかったがふっと深山さんの隣に座っている遠野さん?だったと思う女性を見た
うつむいて両手でジュースを飲んでいる 恥ずかしいのだろうと簡単に推測できる
深山さんと夏丘の言い争いは続いている
結局決着つかずで一旦解散という事でまた夏丘から連絡するとの事で僕は近くにあったコンビニで飲み物を買ったあとつい先ほど帰宅した。
とてつもなく疲労感がある きっと遠野さんも一緒だろうと思う
そのまま僕はゆっくりと目を閉じ寝てしまった
3月11日
次の日の朝
目覚ましで起きる僕
昨日の夏丘の話は寝て起きたら夢オチでしたなんて淡い期待を一通のメールが粉々に破壊した。
「今日放課後 またいつもの喫茶店に集合ナ!d(>m<)b」
(――あぁ今日もグッスリ眠れそうだ)
放課後
一足早く喫茶店に着いた僕 店内は時間帯のせいだろうかあんまり客はいなかった。
まだ夏丘の姿は見えない日直で遅れるとか言ってたけど というかこのまま無しになってくれないだろうか?とも思ってしまう。
「しかたない 適当に時間つぶすか」
ポツリと言った店員にアイスコーヒーを注文した直後だった。
店のドアベルが美しく店内に鳴る
長い髪で制服姿の女子生徒 あの服装って確かお嬢様学園の奴だったけ?
たしかクラスにそんな話をしていたのを僕は思い出した。
女子生徒が僕の僕の方きた 足音が近づくたび緊張する。
「―あっ あのう…」
か細い声が聞こえた ふっと顔をみてみる
「…えっと 遠野さんだよね?」
コクリと首を縦にふる
そのまま僕の向かいの席に座ってもらう
落ち着いた所で彼女も店員にアップルジュースを注文した
…やや気まずい時間が流れる
お互い昨日初対面で会話を一切していない
それプラス僕はあまり女子と話をする事が少ない。
授業とか流れで喋る事はあっても自分から離す事は考えられない、そう思い彼女の方を見てみる。
鼻筋はスラリと整っており目は少し青がかかっていて雑誌で見たモデルのようにパッチリとしていた。 いわいゆる美人顔というやつだろうか? 長い時間は照れて直視できない
しかし僕が視線を上げた途端 うつむいてしまい赤くなる
どうやら僕以上に人馴れしてないようだ。
こっそりとスマホの画面で時間を確認
ちなみに店の時計はついておらず店長の方針でついていない
(ゆったりとした空間と時間を提供する店だそうだ)
「…えっと、秋垣さん…」
ふいに彼女から話しかけられた そんな僕の第一声は
「…ひゃい?」
「――情けなすぎる」と自分の心の中で突っ込んでみる。
「わたし、その…」
戸惑っている様子だ
無理も無い、夏丘のいきなりの提案に動揺するのは僕だって一緒だし、なにより遠野さんのイメージ(初対面だけど)でゲームを制作しかもテーマが「恋愛」…似合わないというか想像できない。
「大丈夫だよ、僕も一緒だったから」
ぎこちない感じの笑顔を作ってみる僕
その瞬間彼女はパッと僕をみて目を真ん丸くする
「…えっ!? じゃあ、秋垣さんも?」
コクリと縦に首をふる すると安心したのか先ほどまで緊張していた顔から少し柔らかい笑顔をしていた。 よほど心配だったのだろう そう思っていた瞬間だった。
「えっと …じゃあ、これ見てもらえます?」
彼女は学生鞄から一冊のノートをとりだし僕に渡す
「…制作ノート?」
ノートの表紙に描かれた意味深なタイトルが目に飛び込む
まさかと思いノートをあけると
そこにはゲームにでてきそうな少女いや美少女が描かれていた。 それも一体だけでなくページをめくるたびに様々なキャラが上手く描かれている。 なかにはアニメや漫画で見たことのあるキャラやオリジナルキャラだろうというものまで
店員の運んできたアイスコーヒーを一口飲み冷静に考える
…えっ? どうゆうことだ? 冷や汗だけが出てくる。 その彼女をみると顔を赤くして目をテーブルに向けている。
そこで確認のために聞く事にした いや出来れば聞きたくないな
「すごく上手いね ゲーム制作用に描いたの?」
「あっ…はい」
照れながらも柔らかい笑顔している彼女に僕の心はOTLになった。
「…わ 私その…」
目線をあげ、彼女の声が聞こえた。そして不意に彼女は自分の事を話しだした。
「私元々はイラスト描くのすごく好きで昨日の夏丘さんの話を聞く前から描いていたんです。 小さな時からずっと絵が好きで描いていたんですけど、この歳にもなってこんな絵を描いているなんて恥ずかしくなって、だからこっそり描いていたんです。 でも… 昨日の話で私嬉しくなっちゃって結局徹夜で描いちゃいました。」
とても静かな時間が流れた 目線をあげ優しく微笑んでいる彼女 そんな彼女に僕はあっけにとられていた。 不思議と彼女が輝いて見えた。 またノートを方を見てみる僕
彼女が好きな絵には何度も消した後が残っていた。 どのページにもそれは少しではあるが残っている。
ノートを彼女に返す時僕も何か変な気持ちになっていた。 フツフツと湧き上がる何か
これをやる気というならば僕はやる気にあふれていた。
そんなやり取りをした後夏丘と深山さんが来た。
夏丘はニヤニヤ顔で僕の方を見ている。 こいつには絶対に今の僕の気持ちを知られたくないと固く決意した。




