魔女と悪魔の塔2 天馬な運送者 ペガサストランスポーター
「魔女と悪魔の塔2」
クラウス・ローゼンベルグ
救いの塔1階層
「町はずれの岩山の前の一軒家」
私に割り当てられた家は中々住みよい家で
隣り合う住宅は無く
白いフェンスを越えると正面に車が2台入るガレージとその横に母屋。
裏庭は広く、家の背後にある岩山が壁のようにそり建つ。
木々とテラス席が3つと
前の住民がアトリエに使用していたらしき離れがある。
何も文句はないような住処なのだが、一つだけ。
一つだけ文句を言うとすれば…
もはや完全に
レジスタンスのアジトと化していていることであった。
魔女が記憶に残らない男から薬品を
受け取ったあと、たちまち男が消えて…
次の日にはコナーたちが知らない女(超美形)
とベレー帽の機械兵のコンビを連れて来た。それ以外にもいるが…
美しい女とベレー帽の機械人のコンビ。
魔女以外にも美女が現れたのは良い。
歓迎するし、凄く良い。
しかしベレー帽の機械人はおつむが足りていないようで
要領を得ないことを口走る。話しかけると「イブ?」
と返して来たりするので少し怖かった。
イブな訳ないだろう。
誰だ、それは…
機械人のおつむが足りてないのは良くあることだが。
それにしても大分子供っぽい。
最初美少女は最強浪人機械兵と呼んでいた。意味がわからない。
超優秀な機械人が出奔してうろついてたのを拾ったのか?
そんなわけないか…
それはそうとこのベレー帽、他の機械人とは何かが違った。
一体何だろう。違和感の正体をついつい探してしまう。
車で言えば、塔の機械人とはメーカーが違うような…
違う勢力に改造された? そういえば救いの塔のワッペンが帽子にない。
制服の胸や帽子には大体救いの塔の印があるのだが。
塔に角が2本生えていて雷が落ちていてるデザイン。
実際には光明が差しているデザインだと職員は言っていた。
それが無い。
帽子は支給されたものではない。
制服は多少は汚れている物の上等品。
ワッペンだけ付け足したようにも見える。
何となくだが、両方とも塔からの支給品ではないように思えた。
いやに幼児のように振舞うのは改造時の
トラウマなどで精神が幼児にまで退行してしまったのだろうか。
本人に聞いても名を名乗らない。
コナーはベレー帽とそいつを呼ぶ。
女は浪人機械兵初号機とか、1とか。
やたらと口にするイブという名から連想して勝手にアダムと名付けた。
私が「アダムという名なのでは?」と茶化して言うと気に入ったようで、
笑顔で頷いた。
連れの美女もそれからはアダムと呼ぶようになった。
良かったなアダム。
私がいなかったらお前はずっと最強浪人機械兵や、ベレー帽だったのだぞ。
と私はこっそり心の中で恩に着せたのだった。
美女のほうは名を名乗れる。
美しい顔立ちに赤茶色の髪、少し線の細いモデルのような美女。
イーヴィーというらしい。何となく本名のような気がしたし
イーヴィーは魔女のことをルネーと呼んでいた。
魔女は『もうルネーでいいや。』
と言っていた。名前に関して適当過ぎないか? この集団。
イーヴィーとベレー帽のアダムは魔女のレジスタンスの技術班らしく
「置物」が細工した地下室へロッカーのようなものを運び入れていた。
この時の私は何のための物なのかも分からずにぼーっと横目で見ていたが
後で塔内の違う階層を繋ぐ
人工ポータルだとコナーに教えてもらった。
因みにイーヴィーは「名付けてテレベーターです!」と言っていた。
コナーは「違う! A・ポータルだ!」と訂正していたので
正式なのかは不明。
多分二人とも気分で公式の呼び名を争っている。
魔女はどっちでもいいと言っていたし。
なにわともあれ、ベレー帽と美女の
コンビは地下でロッカーを改良。違いは主にセキュリティ面。
偽装魔法で感知されにくくなり、さらに魔力や指紋、血液などから
仲間以外使用不可に改良された。
その後は記憶に残らない男と魔女が持ってきた
女の亡骸を鞄にいれて
アダムとイーヴィーは何処かへ行ってしまった。
朝起きて裏庭で歯磨きをする。朝からむさくるしい連中の顔を見るより
庭の方遥かに良いからだ。身ぎれいにして
リビングに向かうとあの二人に続いてきた3人組。
コナーもリビングにいる。何故か新聞なんぞ見ている。
それ世界がおかしくなる前のだろ?
意味あるのだろうか。心の中で突っ込む。
チェシャ猫と置物の姿が見えない。奴らはいつも何しているのだろう。
背の低い神経質なくせにガサツなオッサンであるマリオが
大きな腹をしたハットの大男のオッサンであるジェイソンとチェスをしていた。
マリオは勝てる見込みがないのか絶望の表情。震えて苛立っている。
ジェイソンは余裕たっぷりで尊大な態度。
「ま、まった…」
「OHーNO! 待ったは無しだと言ったのに!
マリオ素直に降参すればいいんだ! 神よ、この哀れな男を許したまえ!」
「うるさい! こんなもんやめだ!
チッ、そもそも遊びでここに来てるわけじゃねぇんだからよ。」
「なんとまぁ! じゃあやらなければいいのに!」
ーやぁ、クラウス。
おはよう、調子はどうだ?
真面目そうな中年男性が話しかけてくる。
「ああ、家がどんどん賑やかになって来て嬉しいよトニー。」
ーそりゃよかった!
反対語で返したつもりだが通じなかった。
まぁいい。
それよりも妹家族と片思いしていたあの子。
世話になった人たちが見つからない…
1階層には居なそうな気がしてきた。
塔の何処かにいると思うのだが。
今日は職員から馬化して荷物の運搬を手伝うように言われている。
どうせ魔女たちの細工で手伝わなくていいと思っていたら
午前中はキッチリ働かされることに。
朝食はあえて取らずに家を出る。
運搬のために塔の外に出れるかと思ったが当てが外れる。
全て塔内。それも1,2階層のみ。
荷物を各工場や、施設に届けていると
またあの歌が聞こえて来た。
讃美歌のグループ。
今日は讃美歌じゃない、他の歌にも手を出したらしい。
仕事終わり。
家、もといアジトへと帰ると
トニーとマリオが難しい顔をしてリビングで
コソコソと話していた。
讃美歌の歌姫にパパラッチまがいの奴が纏わりついているとか
そもそもスターみたいになり始めているから
近づかないほうがいいとか。
レジスタンスは上の階層に安全に行くためのルート探しに
このグループを利用したいらしい。
マリオが頭を掻いて舌打ちしてリビングを出ていく。
歌姫とパパラッチね…
人を集めているとはいっても
単なる歌ううたいのグループにもうパパラッチなんぞ
付いているのか。人間は良く分からないことばかりするな。
私はもはや化け物馬人間なので共感できない。
パパラッチか…
それらしき男達は午前中に見たな。
午後散歩していると。
噂をすればなんとやら、
讃美歌のグループのメンバーを見かけた。
コソコソと誰かと話していた。
ん?
パパラッチが通り過ぎた。
讃美歌グループの男に目もくれない。歌姫にしか用は無いのか?
何故だろう。怪しいそぶりで路地に入っていったのにだ。
あそこは廃屋しかないはず。
空いてたとしても建物を好き勝手に使うのはここでは中々難しい。
当たり前だが職員がうるさい上に定期的に見回り番が来る。
見回り番はそれなりの数がいるし、ローテーションで地区ごとを回っているから…
塔内にはジャンキーなどはいても不良などはほぼいない。
改造対象候補にされる。
コツッ
背後で音がした。
振り返るとマリオがいた。
血走った目、低く小さな声で
ーおい、こっちこい!
路地裏に連れ込まれた。
「な、おい! 掴むんじゃない。」
シーと人差し指を口に持ってきて
これを羽織れと言われる。
迷彩のクロークだった。裾が長い。
マリオが着用するとたちまち姿が酷く周囲に溶け込んで視認しずらくなった。
と言ってもよーく見ればわかる。
早く着ろとせかされる。
「おい、こうやれよ。」
マリオがフードのジッパーを上げるとキュっと絞られて
フードからは目だけが見える状態になった。
そこから讃美歌のグループの男をつけることに。
道を横断して先ほどの廃屋しかない袋小路に続く路地へ。
入ると誰もいない。
小声でマリオがどれかの廃屋に入ったのかもと言った。
そうだな、どれだろうな。
すると突然隣の塀の上に手が現れて煙草の箱を塀の上に置いた。
すぐに手は引っ込んだ。
少し距離を取って塀をよじ登ってみると
先ほどのパパラッチの背中が見えた。
あいつ通り過ぎたんじゃ…
煙草を取ってみる。
マリオが
ーおい、今日はもういい。
ずらかるぞ。
廃屋の一つから目当ての男が出てきた所だった。
塀の上をキョロキョロした後首を傾げた。
もう一人は時間を潰していくのか一緒に歩いていかない。
「ああ、家で見てみよう。」
結果、煙草の箱には讃美歌のグループのバッジが入っていた。
これが何なのかは不明。どういう意図だ?
あれをあのキョロキョロしていた奴に渡す予定だった?
ジェイソンがバッジを調べると何か電波らしきものを出していると言った。
盗聴器か?
イーヴィー達なら何かわかるかもしれない。
今度戻ったら聞いてみよう。
マリオと共に帰宅すると
ー…はぁ、えーと。
能力者、3…監視…
賢、場所がわからない、///てほしいか。
魔女が何か呟いていた。
魔女から話しかけられた。こちらを真っすぐに向いて…
長いこと目が合う…
綺麗な青い瞳は吸い込まれそうで…
「クラウス、あなたに協力してほしい。」
「いや…」
即答で断ろうとした、いや一度断ってから詳しく話を聞こうとした所。
コナーにケツを蹴っ飛ばされ
「はいぃ! なんなりとぉ!」
つい言ってしまった!
ここからであった。私の人生の具体的な分岐点は。
魔女の馬として生きることになった瞬間であった。
まず地下室からA・ポータルを使って3階層に出る。
ロッカーの中でハンドルを握りこむと機械が起動したのが分かった。
眩暈が一瞬して意識が落ちたと思った瞬間
ガタン!
同じロッカーの中、だが1階のロッカーの扉の裏には黄色のシール。
今はそれが緑のシールに変わっていた。
初めて使った!
これが転移術…
ロッカーを出ると見知らぬ部屋。
頭がフラフラする…
殺風景な廃墟の一室。四方が壁になっているが
一か所だけ壁に穴が空いており
ベニヤ板でふさがれていた。
魔女は賢人連盟のソクラスシティという都市に行きたい。
場所は把握できてるが、ここからのルートは詳しく無い。
中々平和で栄えている場所らしい。
じゃあ救いの塔が嘘をついているの確定じゃないか。そう思ったが
魔女が嘘をついている可能性も多少はあるから、いやなさそうだな。
どうせこれから行くんだし。
「因みに私の転移魔術じゃ遠くまで行けない。
ましてや賢人連盟なんて無理。
ソクラス付近行きのテレポーションはあげちゃったし。
あれ? 誰にあげたんだっけ?」
いや、私に聞かれても…
ソクラスには転移できないとか。
え? あのロッカーが無くても
魔女は転移の術が使えるのか、やはり凄まじい能力者だった。
その力言ってしまったいいのだろうか。
分からないからほおっておく。
壁の穴から出ていく魔女についていく。
「ソクラスシティ。賢人の街。簡単には入り込めないでしょうね。
ステルス系技能を極めてる人間なら出来るかもしれないけど…」
へー、そうなんだ。他人事のように聞いていた。
それよりも何処に歩いて行っているのだろう。
「そうね、まずあの壁を調べたい。」
とのことで道なき道を往く。
舗装された道は壁に対して伸びていない。それどころか
進入禁止の立て札やサインが目につく。大丈夫か?
魔女を見るが、気にしていない。何か策があるのかも…
塔の1階内壁の近くには特殊な電流が流れる金網や
能力者でも壊すのに苦労する強靭な鉄条網。
因みに近づくことすら禁止されているが…
この内壁付近まで来て何の意味があるのだろうか。
根気よく探していると、偽装魔法のようなものを発生させていた
装置を発見。変形したラジコンのようなものが壁に張り付いていた。
それに向け魔女が腰に下げていた銃型スピーカーを
取り出して引き金を引く。
空気がぐわんぐわん振動した。
無音だが耳鳴りがしたような感覚に襲われる。
左耳の奥がぽこぽこという音がしたような。
この道具耳に対して安全なのだろうか。
少々不安になった。安全性は定かではないが幻は無効化。
幻影の壁が一瞬解かれた。
壁の向こうには空。
おお! 外だ!
「やっぱりね、完全に外と遮断されているわけじゃない。多くの穴が塔にはある。」
「穴? どういう意味で?」
「塔の外壁に出れる、通じてるっていう意味で。この塔は内壁から外壁に出れる。」
意外だった。
この塔の魔術的な力なら殆ど外界とは遮断できているのかと思い込んでいた。
ということはあの日光は奇跡を行使して持ってきたものではなく、
ここから差し込んできていた? 鏡などを使って…
魔女が言うにはこの穴から軍を侵入させたりは不可能。
一定以上の大きな魔力を持ったものが
通り抜けられないようなエネルギーが塔を丸ごと囲っている。
「網みたいなものね。大きい魚は捉えちゃうけど、小さな魚なら逃がしてくれる。
恐らく土地の魔力や徴収した魔力はこの網のようなものに多く注がれている。」
「塔自体にある程度大きな魔力の移動を感知する機能があるみたい。
私が通る為には細心の注意が必要、恐らくこれに引っかかった場合
罠が起動する。」
「罠?どんな?」
「さぁ? どんなのだろう。もう少し調べていきたいけど。取りあえず出よう。」
出れないんじゃなかったのか? と問いかける前に魔女は
内壁にスリットのように開いた幻の亀裂に踏み込んでいく。
慌ててついていくと、もう一つスリットを抜けただけで
塔の外壁に出た。
太陽が眩しい。久しぶりにこんなに日光を浴びた!
空気が旨い! 生き返る!
思わず伸びをした。
ほっとした。外界が見えたから。
日差しで肌がジリジリと焼かれる
感覚まで今はわが身が浄化されているかのように感じた。
そとは丘陵地帯とヘルが見渡せる。
もう少し外壁の縁に出ると途端、びゅうと強風に煽られた。
少しドキッとした。
結構高いな、高いところ苦手なんだよな…
あそこが縮み上がる、下腹部に氷を当てられているような感じ。
しかも期待しても仕方ないが手すりもない…
2階から出ただけなのに地上から30m以上はありそうだった。
外壁には一応人間が何人も連れだって歩けるような幅の縁ふちがあり
魔女と共にぐるりと歩いていく。
この縁は螺旋状になっていて3階、4階にも上がれるが途中で途切れている。
5階以上には地続きではいけない。
またしても魔女は何か考え込む。
此方を見てペガサスなら空から上に行ける?
私も空を飛べるから言ってみよう。
と言われた。
「ち、ちょっと待ってくれ。まだ空飛んだことないんだ!」
こ、怖い! ただでさえ高所恐怖症気味なのに!
魔女が美しいからどれだけ怖気づいているのかしっかり伝えられない!
何をかっこつけているのだ、おれは!
「大丈夫、落ちたら私がキャッチしてあげるから。」
ーアルマ…
魔女が唱えると一瞬魚の霊のようなものが見え
それが消えると同時に影になり箒になった。魔女は
流れるような自然な動作で箒に腰かけるように乗るとふわりと浮く。
「う、うん。やってみるけど。でも翼はあんまり動かしてことないからな…」
すっと近づいてきた魔女が服を掴むとこちらも簡単にふわりと浮いた。
自分が風船になったみたいだ。
魔女の力が大男などを越えているほどもあるのだろうが、それだけじゃない。
おれにも浮力のような力が通されたのだと理解できた。
「ね?」
こうやって助けるから、と安心させてくれたのか。
了解。
天馬の姿に気合いを入れて変身。
両肩、肘の外側、腰や膝から骨が突き出す。
まるで骨の竹馬を生やした化け物人馬。
首も変形し太く長く。背骨は歪み、あばらと背骨が変形し翼に。
不自然な骨の竹馬で四足歩行する化け物になって魔女を見る。
特におびえられたり、気味悪がられたりはしていないようだ。
少しホッとする。
それでも恥ずかしいので茶色いレザーのハットを深めに被りなおす。
コートはボロボロ。マフラーもだが落ちて行かないようにと
魔女が首に巻き付けてくれた。
さて初飛行だ。
魔女がガンバレ! という感じで見ている。
翼に魔力を通して動かしていく。
羽ばたくだけじゃなく、翼の角度も変えられる。
丁度強風が吹いているのだからと翼の角度を変え風を受けてみる。
「うおお!? 体重が持ってかれそうだ!」
ふわっと体が浮いて、首が背中のほうにのけぞる。
2秒ほど浮いて着地。
何度か地上数十センチから1mほどをホバーするのを繰り返して…
もうちょっとだけ高度を上げてみようと床を蹴ると
グゥゥンと一気に8mほど上昇してしまう。パニックになりかけて
あたふた手足を動かすとバランスを崩す。
ヤバい! 自分でもコントロールを失ったのが理解できた…
心臓が跳ね上がり身体が硬直、動けない。
脇腹と背に温かい手が添えられたのが分かった。
魔女が飛行してバランスを整えてくれている。
途端に安心して緩やかに降下。
魔女は器用に手放し運転で箒に乗りながら
着地に付き合ってくれた!
怖かった! 涙目で礼を言う。
魔女が天使に見える。
「あなたも塔を探りたかったんでしょ?」
「ああ、妹家族を探している。それと他にも前の都市で近しかった人達。」
「随分協力してもらってる、此方もあなたに協力するよ。」
「本当か!?」
「うん、後でコナーたちに伝えておくから。」
渡りに船だった正直
コナーたちに相談しようか迷っていた。
今日からはもう魔女たちの仲間。
もう少し練習する。
結論から言えば、成功。はじめは偶にバランスを崩したものの
私は見事に空飛ぶ馬になった。
ペガサスになったのであった。
外壁の縁の付近を飛んでいると、強風が吹きつけて来るが
別になんてことはなかった。
飛行中は自身の力で防風フィールドを張るだけだ。
ただ、ここで問題が起きる。
なんと魔女は塔の外壁を飛行出来なかったのである。
一緒に上の階に行こうとした時に魔女がいきなり転落したのを
咄嗟に助けた。
何が起こったのか、私には分からなかった。
魔女が飛ぶと魔力を宿した風が重く吹くようだった。
それが飛行魔法を阻害するのか。
「はぁ… めんどくさい。
塔の外壁にも同じようなシステムがきっとある。
私が魔力を隠しても一定以上の魔力を
秘めた存在が空から近づくことを塔は歓迎しない。
無理やりには行けないみたいだね。」
そしてそれは私が魔女を背に乗せると少しマシにはなったものの。
5階層以上になると風は更に重くなりいけなかった。
私だけだといけた。ここで少し嫌な予感がした。
これってヤバいんじゃないか?
ーさぁ、早速飛べるようになったばかりで悪いけど。
ソクラスへ行こう。あそこもここと似たような防壁があるのは分かってる。
私が直接行くんじゃなくて低能力者で移動に特化した者に運んでもらったほうがいい。
え?
で、で、でも。本当に今さっき飛べるようになったばかりだし…
それに魔防壁をすり抜ける気ってことは隠れて侵入?
A・ポータル、人口ポーたる、テレベーター。全て同じ物。
アーティフィシャル・ポータル
P・トランスポーター
天馬な運送者、侵入者
最近は強力過ぎる個人に対する厳重警戒網や
魔防壁がトレンド。
どうレーダーをすり抜けて決戦兵器を移動させるのかが
各勢力の課題となっている。多分。
そんな時にはこんな個人が大活躍!




