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ダブルサイココライド2 ―Saga Of Hermitー  作者: KJK
7章 異界衝突2 傀儡師とそれぞれの事情
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2話


この馬鹿でかい怪物。

牛鬼、こいつだけに楽はさせない。

翼竜の群れを牛鬼に誘導。当てずっぽうに溶岩弾を吐きつける牛鬼に

翼竜の群れの一部が攻撃を仕掛け始める。

巨大な怪物は地面に潜っては大地に穴を開けて出現。

顔を出して燃え盛る礫を上空に打ち出して反撃。

いつ終わるともしれない大混戦に。


地上を駆け抜け、斧槍を投擲。

化け物の翼を切り裂き、心臓を、頭を穿つ。

シャドウを操作し群れなす翼竜をミンチにし

触手槍でブレスを浴びせる。そして敵を傀儡化しては使い捨てた。

そんなことをどれだけ続けた頃か。


文字化映像か声なのかも

わからないものが脳裏に浮かび上がる。


―円卓から受領した宝物・「隠者」が魂になじみました。

ーヴィジョナリーとして個性化が進行します。

ーヴィジョン:「???」

ー新たな称号を獲得。

「傀儡達の王 マスターオブパペッツ」に発展しました。

固有技能「傀儡の軍団」獲得。

運命のアビリティ「隠者(ハーミット)」獲得。



==

ジョン・スミス【隠者】

型 霊仙

サブ 傀儡師

運命技:隠者

称号: 傀儡卿 魔狼の主 傀儡達の王new!


能力・技:8つの世界 傀儡の王の半身→傀儡の王の化身new!

三略 六韜 白蓮 霊質変化 隠形

傀儡の軍団:自走傀儡作成補正、エネルギーが供給される限り、

自勢力規模とLMPに応じた数の傀儡を操れる。

ハーミット:認識阻害、転移、幻影召喚 ・隠者の咎

==



―新しい力…

左手を見ると指の一本一本から伸びている傀儡糸が

無数に枝分かれする様に広がっていた。


途中から途切れて見えないが、この無数の糸が

傀儡の軍団の指揮棒なのだと理解した。

次々に翼竜型エイリアンを倒し傀儡化、5体

10体、15体と、どれだけ増えようが負担を感じない。

この力が一体どこから供給されているのか。考えている時間はない。

翼竜の傀儡化をノンストップで実行していく。


シャドウの散弾での攻撃からライフル弾に変更。

より傀儡化した時、負傷少ない様な攻撃に替えていく。

上空を飛ぶ翼竜型傀儡にかけた糸で宙に浮きながら戦闘。


翼竜自体はそこまで強い自我などが無いのか

殺さなくても一度意識を飛ばしてしまえば、

傀儡化に対する抵抗自体は少ない方だった。

扱いきれない数になってくると自走状態で動かす方に変える。


傀儡が400を超えたあたりで翼竜の大群が

空に飛び去り始めた。敵を倒した、撃退した。

これでもっと集中的に地上の怪物を相手にできる。


最後にはこれ以上顔面に攻撃を喰らいたくない

地上に出て来た。体のサイズは顔の2倍程度。

互いに満身創痍。

牛鬼が大きく息を吸い込んで

次の瞬間、今までよりも巨大な溶岩を散弾のように発射。

火山噴火のようにこちらに飛来する質量の塊。


隠者の転移…

周りの傀儡に念が、傀儡糸を通って届く。

届いた先の傀儡の横に瞬間転移。


飛来した溶岩はさっきまで俺がいた場所に落ちるが

牛鬼は俺がいなくなっていることに気づくのに遅れた。

隠者の認識阻害の効果。


牛鬼の背後で霊気崩壊性質のエネルギーを練り上げていく。

霊気崩壊の槍が放たれ巨体の背に穴をあけた。


巨大な怪物が悲鳴を上げて、倒れる。

背中に見えた傷の周り。円形状に肉体が朽ちたように変質していた。


煌めく傀儡糸を牛鬼の頭部に刺す。

僅かに抵抗を感じたが

「屈服しろ!」

と念じると、素直に従った。


------

大型 自走傀儡 牛鬼

獲得

------ 




丘の上にぽつんと立っている広葉樹に背を預けて腰を降ろす。



全てを思い出した。

水辺の森で目覚める前のこと…

世界がおかしくなった日。


ショッピングモール、アムスにシンディ。

呪い猿、領土獲得。マザーにハク、インフェクシャス。

ルネーと再会して……

同盟を組んで、対ネフィリム戦争。







領土領有

「傀儡の王の深域」


ANKH領 傀儡の王の深域

LMP  50万

所有傀儡

翼竜  600

牛鬼    1


丘から、洋館の周囲見渡す限りの土地が

ANKHに編入された。


そこで意識が落ちた…

目を開けると、洋館の、あの部屋。

骸骨の座っていたデスクの前に立っていた。

いつの間にか水晶が机に置かれている。


脳裏に未来の一つの姿が浮かんできた。

それは、人類が居ない未来だった。

この洋館の外に似ている。何もいない、誰もいない。静かな世界。

かと思えば、あの翼竜型エイリアンや、見たこともない。

黒い魔物が地上を覆っていたりしていた。



骸骨を見る。


「いろんなことが起き過ぎて疲れるているよ…」


喋りかけるが返事はない…

まるでただの屍の様だった…


沈黙が支配する中返答を待ち続ける。

どうやら本当に返事はないようだったので部屋の中を物色。


それなりの数のウィスキーが棚に並んでいる。

飲んでみたいが… 身体を休ませてやりたい。


骸骨の前のデスクにメモ。


==

大丈夫、君なら出来る!

==


……何が? と声に出しそうになる。

部屋には酒のほかに面白そうな本がいくつか。


「触媒と傀儡の関係」

「創造と破壊の意義」 

「何故リーダーはおかしくなった」

「順序と選択」

「悪は存在しない?」


ぱらぱらとめくっていると、地下に誰か降りて来た。

先ほど廊下で動かなくなっていた着物を着た人形だった。

正確にはもう着物を着ていない。洋服だ。

お嬢様感がある。ワイシャツに茶色いフレアスカートにアンクルブーツ。


少し、力が足りていないような足取り。

しかし瞳が輝いている。充実しているような目でやって来て。


―主様……


「主人? この骸骨のことか?」


―はい、それとあなた様もです。


「俺も主様?」


―ハイ、あなたも主様。

貴方様は全ての人形の王にございます。

ご命令を。あなたが頭で脳です。私があなたの手足、体です。


「……ここは何処だ?」


―ここは傀儡の王の屋敷の一つです。


「この世界は?」


―質問がよく、わかりません。セカイは世界です。


地上にぽっかりと開いた穴から落ちてきたことを説明する。

それとカードのことも。


―空の上の世界…

昔主様がおっしゃっていた気がします。ただ残念ながら…

私にはわかりません。ちゃんと聞いていませんでした。

カードのこともです。主様は、ここは未来の世界とおっしゃっていました。



「ちゃんと聞いておけよ、いやちょとまて。未来の世界?」


人形と話している時、ジリリリリ

と電話の音が鳴った。

 

人形と話している時、ジリリリリ

と電話の音が鳴った。


なんで2回認識した?



良くわからんが

玄関の方からだ。


この電話は? と人形に向かって問うように目を向けると

さぁ? というようなジェスチャー。



エントランスにある、黒電話の受話器を取ると


―YO! 

ようやくつながったぁー!

ちょっと待て、あたしを呼んだ奴だーれだ?


「えーと…」


答えに詰まる。


―あたしを呼んだのはぁー、マケンナぁ!

あんたマケンナの仲間か友人ね?


「ああ、そうだと思う。」


―ふぃー、居場所を何度も間違えちゃった!

アンタを探し当てるのは世界一難しかったわ!

今週何度も凄い距離引越ししなかった?

え? してたって? 道理で!


「いや、答えてないんだけど…」


―もうあんたの守護霊が代わりに答えてたっての!

気にすんな! それで、そっちの状況とかを教えて!

マケンナとの約束だからね。力になるよ!


「えー、かくかくしかじかで……」


―|HOLLY MOLLYホーリーモーリー!!


―信じられない!

あの子が死んだのは感じてたけど、大変なことになって来てるねぇ!

まぁ、このアタシ、超占術師のアシュリン様が来たからにはもう大丈夫だよ!

アハハ! 大船に乗った気持ちでドンとこーい!



何やら凄いテンションの女と電話で繋がってしまった。

謎の女、アシュリンが言うには、俺は今いくつかある「下の大地」

のうち、「深界」というところにいるらしい。なんだよ、深界って。


―深界は昔神々か何かがいたところだからね、あんまり長居しないほうがいい。

そこには人間はいないし、霊も普通に暮らしていない。


「未来の世界とかとも聞いたんだけど…」


―なぬ? ふむむむ…

ふぅむ、それが正しい可能性もあるね。

よくわかんない! けど多分状況はそんなに悪くない!

あ、でもそこからは出られるんなら早く出な。

必要があるなら世界はまたアンタをそこに送るからね。




そこまでアシュリンから聞いたところで

家の中が激しく揺れだす。地震?

大きいぞ…

どんどん揺れが強くなっていく。





***



気が付くと人が賑わう繁華街の通り。

紫がかったピンクの公衆電話ボックスの前にいた。



牛鬼

大型 自走傀儡 怪獣系


溶岩弾 小溶岩あられ 地潜り 


=====

ジョン・スミス

型  霊仙

サブ 傀儡師


称号: 傀儡卿 魔狼の主 


能力・技

8つの世界 傀儡の王の半身

三略 六韜 白蓮

霊質変化 隠形

=====

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