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入学試験で見つけた才能2

試験で見つけた才能2



 「これで一日目の筆記試験終了ニャ、お疲れ様だニャ。」

 

 冒険者の試験と数字の試験は半分くらい解けたかな……

 

 スキルの試験は全問正解なのでたぶん問題ない。


 ……と思う。

 

「このあと明日の実技試験までは自由時間だニャ、寮でゆっくりするのも良いし闘技場で体を動かしても良いニャ。学校の外に出たら即失格になるので気をつけるニャ」

 

「ミミロさ……ん」

 気づかずに出て行ってしまった……


 周りでは試験の緊張が解けて、感想を言い合ったりしている。


 たぶん孤立した……

 

 (昼寝でもしようかな)

 

 明日の試験まで暇を持て余した私(コミュ症の私)は受験票に載ってる地図を見ながら指定された寮に向かった。

 

 (ここが私の部屋か)


「ガチャ」

 

「あっ、こんにちは、わたしはハル・ヒラハシヤ」


 扉を閉める……

 

 (なんか部屋の中に美少女がいた。)


 扉を見ると受験番号が2つ書いてある。


 (2人部屋なんだ……)


「あのー?同室の方ですか?」

 扉が開き美少女が話かけてきた。


 (初対面の明るい美少女(不意打ち)は心臓に悪い……)

 笑顔が眩しい……

 

「大丈夫ですか?びっくりさせてしまってすみません。中に入ってください」

 

 少女が私の顔色を伺ってくる。

 

「だ、大丈夫、私こそ驚かせてごめん。私はクウキ」

 

 部屋の中はホテルのような作りになっていた。

 

「失礼しまーす」

 なぜか申し訳なさそうに部屋に入る。


 (とりあえず荷物の整理を……)

 

「クウキさんはどこ出身ですか?」


「ひぃえっ?」

 (急に質問しないでよ……)

 

「わっ、私は遠くからきたの、ヒラハシヤ?さんは?」

 (私の暮らして街は地図に載っていないことが多いから、てか名前あってるよね……)

 

「クウキさんはおもしろい方のようですね、わたしは王都出身ですよ、あとハルでいいです」

 

 (やっぱり笑顔がかわいいすぎる、アンナさんが言っていたことは本当だったんだ。)

 

「今から運動場で明日の実技試験の練習をしようと思うんですが、クウキさんも一緒にどうですか?」


「あっ私は筆記試験の自己採点をしよう思って」

 (私はなんか疲れたからお昼寝してるよ)


「そうですか……では」

 

 少し微笑んでからハルは運動場に向かった。

 

 ハルから特別な気配を感じる。おそらく珍しいスキルを持っている。鑑定してみたいけど……


 あと実技試験の練習ってなにをするんだろう……

 そして実技試験ってなにをするんだろう……

 


 

「クウキさん起きてください、食事の時間ですよ」

 

 目がを開けるとハルの顔が目の前にあった。


 (少し恥ずかしい)

 

「わたし達受験生は食堂の利用時間が決められているので遅れる前に行きますよー」

 

「起こしてくれて、ありがとう。ハ……ハルは優しいんだね」

 (私達は一応ライバルなんだけどね)


「クウキさんのこと、なんかほっとけなくて……」


 (ありがたい……)


 

 食堂に入るとすでにたくさんの受験生がいた。

 

 (ん?)


 鑑定するまでもなく別格の魔力を垂れ流している子がいる

 

 (もしかして、あの子も受験生?)

 

 ハルや他の受験生は気にならないのかな?

 (やばっ目があった……ん?赤い?)

 

「クウキさーん、席取れましたよー」


「ありがとう、ハル」

 

 とりあえず今はハルとのご飯が優先。

 (ハルから明日の試験について教えてもらわなきゃ!)


「美味しいですね、クウキさん」


「そうだね」


「強そうな受験生(ライバル)がたくさんいますね!」

 

「そうだね」


「クウキさんって少し変わってますよね」


「そうだ……えっ?」

 (え?そうなの?)

 恥ずかしくて下を向いてしまった。


「かわいいですねっ」

 (前が見れない)

 

 食事を終えるとハルは体を動かしてくると言って夜の運動場に消えて行った。

 

 赤い瞳は何故かハルを見ていた。

 (ハルは見られていることに気づいていたのかな……)


 いざとなったら……


 (私はお風呂入って寝ようかな)

 

 1人で部屋に戻りシャワーを浴びていると浴室の中が一瞬光った。


 (え?ほんとに?)

 

「クウキちゃーん」

 

 全裸のママが転移で侵入してきた。

 (あっ、ほんとですかぁ……)

 

「ちょっとなにしてるの!」


 浴室全体に対物理魔法結界を張る


 全裸のママ(最強の変態)を撃退するため

 浴室が戦場になった。

 

 

「ただいま戻りましたー、クウキさん」

 (ハルに見られたら終わる)

 

「今日はここまでのようね、楽しかったわクウキちゃん。そのことはナツメちゃんに伝えとくわね〜」

 浴室が一瞬光る

 ついでに食堂で見た子について報告しておいた。

 

「大丈夫ですか?クウキさん」

 (そうだよね、お風呂から疲れ切っきった顔で出てきたら心配になるよね……)

 心配かけてごめんね


 話題を変えないと……

 

「大丈夫だよ、それより明日の準備はできた?」


「はい、問題ないです。運動場で旧友に会い模擬戦を挑まれたので、思いっきりスキルをぶち込んでやりました。おかげで良い練習になりましたよ。」


「はは、それは明日が楽しみだね……」

 (スキルをぶち込む?って何?そんなことしていいの?)


「そうですね!お互い全力で頑張りましょうね!」


「そうだねー」

 

 …………

 

 そのままベッドに入り私は眠りについた。

 (別に間がもたいから逃げるわけではない)

 

「おやすみなさいクウキさん」


 なんかハルに寝顔を見られてる気がする


 (なんで?なんかした?隠蔽が破られた?見守ってくれている?)


 ハルの行動が理解できないまま寝たふりを続ける……

 

 (ハルだったら私を養ってくれるかなぁ)



「クウキさんおはようございます」


「おはよう……」

 次の日いつのまにか寝ていた私をハルが起こしてくれた。

 (やっぱりハルは優しい。世話を焼いてくれる人が好き。)


 思い切って聞いてみるか……

「実は私あまり試験について詳しくなくて……実技試験ってなにをするのかしらなくて……」


「そうだったんですか!毎年違うみたいですけど、的に向かって魔法や戦技を打ち込んだりするらしいですよ」


「へぇー」

 シンプルな試験ほど怖いものはない。

 (周りに合わせるの大変そうだなぁ)


「あとは受験生同士の模擬戦があるみたいです。」


 (本気で制御しないと死人がでそうだなぁ)


「心配だなぁ」

 

 

「大丈夫ですよ、自分を信じていきましょう」

 

「一緒に頑張ろうね……」


 (そうだね……○さないようにね……頑張ろうね……)

読んでいただきありがとうございます

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