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朝の8:00丁度に北門に行くともう既にそこにはラークらしきプレイヤーとそのパーティーメンバーらしき集団が集まっていた。
早いな……8:00集合なんだからギリギリに集合すれば良いのにな。
「オッス、シーカー! ようやく来たかっ、8時丁度とは時間通りだけど普通5分前とかに来るもんじゃね?」
今日もラークがうるさいな……時間ジャスト行動が俺のモットーなんだよ。
「よう、ラーク、まぁいいじゃねぇか。それが俺のモットーなんだからよ! それで? その人達が今日行くパーティーメンバーか?」
俺が聞くとおお、そうだそうだ! と思い出したように紹介を始める。
「俺達はテストが始まってから基本的に一緒に行動してる固定パーティーだ。 結構バランス良いんだぞ!」
ラークが胸を張って自慢げに喋る。
他の奴はあんたは全く……って感じだぞ? まぁ皆仲良さそうだな。
「んじゃまずは一番右から壁役のガッシュ!」
「後ろに攻撃は遠さねぇ……ように頑張るぞ! ドラゴニュートのレベルは32で防御特化だ。職業は重戦士! やっぱ竜は男のロマンだよな!」
黒色の髪にゴツいが優しそうな顔で筋肉質な体格をしていて、いかにも頑丈そうだ……
こういう壁役がパーティーにいるかいないかって重要だよな。
頼もしいねぇ! まぁ回避が基本の俺には必要ないのかもしれないが、魔術師からしたら頼もしい限りだろうな。
「分かるぞ! 竜ってだけでカッコいい! 今日はよろしくな」
金属の鎧に大盾を持ってるからガチガチのタンクだな……攻撃手段はシールドバッシュとかそんな感じの突進系だろう。
あ、でもブレスがあるからそういう特殊攻撃も出来るのか……
「その横がサラ! 見ての通りエルフで後衛だ! このパーティーのダメージディーラーだぞ」
とがった耳が特徴的な容姿の変更があまりできないBRLでは珍しい可愛い女の子、って感じだ……目がパッチリしてておっとりした雰囲気のこだな。このパーティーの唯一の華だな!
ラーク……グッジョブ!!
俺は心の中で親友に親指をたてる。
「よろしくねっ~♪ 昨日聞いてから楽しみにしてたんだ~! レベルは33で火と水魔法と治癒魔法を主に使ってるよ。職業は魔術師!」
明るい性格なんだろうとてもしゃべりやすい。
「可愛い人とパーティー組めるなんて嬉しいな。今日はいつもより楽しくなりそうだ! 今日はよろしくな!」
「そ、そんな可愛いなんて……その、シ、シーカー君も……」
ん? 俯いてしまって最後の方が声が小さくて聞き取れないな。
って うおっ?
不意に後ろから引っ張られ、ラークが小声でしゃべる。
「おいシーカー! 口説いてんじゃねぇよ! くそっイケメンなんて滅べばいいんだ!! 」
「いや、別にそのつもりはないぞ? ただ純粋に嬉しいだけだしな」
にやけながら言っても説得力ないか……?
「お前にそのつもりがなくても、そー見えるんだっ!」
「はいはい、次の人紹介してくれよ」
ギギギ……と歯軋りして睨んでくるのを華麗にスルーして次を促す。
「だぁ~! 分かったよ! 次は斥候のイスルだ。主に罠設置と解除、まぁ、解除は今のところないけどな……後は索敵も担当してもらってる。」
長身のひょろっとしたインテリ系の雰囲気の暗い青色の髪をした男で、凄いぞ、まさに追跡者って感じの男だ……
「よろしく! 戦闘は中距離からの投擲くらいしかないけど索敵は任せてくれ。ドワーフでレベルは30、まぁ、戦闘に余り参加しないからレベルが伸びないんだよ……職業は罠師だよ。」
そうか、このゲームはダメージ量で経験値が分配されるのか……正式版は均等分配になりそうだけどなー。
落ち着いた感じの口調で好感がもてる、というよりは仲良くなれそうだ!
「おう! こっちこそよろしくな!」
「そして最後に俺、ラグナロク! 遊撃だ! スキルは前お前に話した奴と他に少し増えたくらいだ。ドラゴニュートでレベルは33だ。ドラゴニュートを選んだ理由は分かりきってるだろ! 職業は剣士!」
こいつは赤い髪をしていてイケメンなのにモテない残念なやつだ……性格のせいでな……
「おう恥ずかしい名前だな、ラークでいいだろ」
ぷふっ! という音がラークの向こう側から聞こえてくる……やはり笑えるよな……
「いいじゃねぇか、厨二っぽくて! まぁ、ラークでいいよ……」
「そうしとけ、その方が絶対に、笑われない!」
俺がサムズアップすると同時にラークがくそぅ、と膝をつく。
あ、俺の自己紹介がまだだな。
「もう知ってるかもしれないが俺はシーカー、基本ソロだから索敵、魔術、遊撃、ダメージディーラーができる。あと槍に関してだけは鍛冶ができる。槍、あとは剣も行けるが鍛冶はそれくらいだな。まぁ、これからまた組むかもしれないし、よろしく頼む!後種族はヒューマン、レベルは49で職業は鍛冶師をやってる。」
「「「「できすぎだっ!」」」」
全員が一斉に突っ込んでくる。
「また難儀なもん選んだなー……ヒューマンなんてメリットがすくねーぞ? 有るとしたら状態異常耐性が大になってからくらいだろ。」
「ふっ、俺は上級者だからな……」
あ、あのコメントに煽られたな……
遠い目をする4人……
「まぁそれだけじゃなくて平振りもうまく使えば強いだろうと思ったからな」
「お前ならできそうなと頃が悔しいぜ……」
「まぁ、オールラウンダーの称号は伊達じゃないぜ?」
キザっぽくいってみたが反応が、ない?
あれ?はずした?
「「「「いやいや! 称号ってな(によ!?)んだよ!?」」」」
そこから称号についての説明が始まり、まだなんかあるだろ! となってユニークとスペシャル、レアのスキルの説明もさせられた……概要とか条件の説明だけで名前は教えてないけどな。俺もそんなに知らんのに……
あと、ラークには帰ってから刀を打ってやることにやった。
自分の槍も強化しようかな、あ、因みに強化は鍛冶師になると出来るようになるアーツみたいなもんで武器に魔物の素材を打ち混ぜると出来る。名前が変化したり同じ素材で強化すると+が付いたりするらしい。
でも、パーティーって結構楽しいな、ソロもいいけどソロにはない楽しさがある。
たまにはパーティープレイもしよう。
そして、それも終わっていざ出発! 暗闇の洞窟! 楽しみだ……!
「「この角曲がった先にいるな」」
俺とイスルの声が被る。
たぶんコウモリだろう、上の方に気配がある。
一瞬イスルと目が合い、イスルが皆にコウモリがいると思われることを伝える。
どうやら俺と同様の考えらしい。
そして、俺とイスルのスキルレベルは同じようだ……じゃないと声が被るなんてないだろうしな。蒼纏使ったら確実に俺の方が広い範囲索敵可能だけどそんなに困った状況でもないし必要ないだろう。
角を曲がった先にはやはり天井にコウモリがいた……10匹ほどだ。しかし俺が見たことあるようなコウモリじゃない。20~30㎝ほどある巨大なコウモリだ。
ビッグバット、まさに名は体を表す。
しかし、名前は単純だが動きは不規則で槍で突き刺すのは難しい。厄介なこと極まりない魔物だ……
救いはこの洞窟の通路が広いことだな槍を自由に振り回せる。まぁ狭かったら狭かったでコウモリも自由に飛べずに簡単に仕留めれたかもしれないが……
仕方なく気を纏い、(気功法は無くなっていたが蒼纏のスキルでも普通の気を纏うことが出来た)槍を一閃して、飛んでいたコウモリの翼を斬って落とす。
翼が破れれば落ちなくても満足に飛べないだろうから倒しやすくなるしな。
ガッシュは予想通り近付いてきたコウモリを盾で叩き落として、そこには盾を降り下ろしていた。
ラークは……なるほど、引き付けてすれ違い様に撫で切りにするのか……あれは参考になるな、これからの魔物との戦闘でも使えそうだ。
斥候のイスルは遠くに避難して、そこから俺やラークが落としたコウモリに針を投げている。投げナイフじゃなくて針か……針は針で格好いいな!
イスルが投げた針でコウモリが地面に縫い付けられていく。
それに連携もうまい。
イスルが投げた針を避けて体勢が不安定になったなったコウモリをガッシュが叩き飛ばしたり、ラークが落とした翼を斬ったコウモリにイスルが針を投げて地面に落としたりしている。
「いけっ! [ファイアーストーム]!」
そして、サラの火魔法がすべてのコウモリを包み込む。
フレンドリーファイアがなくてよかった……
逃げ遅れたら熱そうだ。
よし! 終わったな。
無事に全てのコウモリを倒して、先に進む。
コウモリだが経験値が中々美味しいらしく皆に嬉しそうな顔をしている。
トレントの方が効率良いのに……
そんなことを呟いたらはぁ……と全員に呆れられたぜ……
そして、順調にコウモリの群れを殲滅させて先に進んでいくとコウモリではない魔物が現れた。
骨戦士だ。
スケルトンは気配察知じゃ探知できないんだよな……イスルは分かったってことは魔力察知も待ってるのか……
骨でできてるからまた槍とは相性が悪そうな相手だな。
でも石突きで叩いて、骨折にでもなればスケルトンなら致命的だろう。
基本は柄と石突きの打撃で危ないときは伍之型:砕を使うか。
頑張れば桜でもいけそうだしな、平振りは伊達じゃねぇ、職業補正もあってDexは結構高いんだ精密攻撃も出来るだろう。
それにしてもコウモリもそうだが1度にエンカウントする量が多いな……
スケルトンはみた感じ8体居るし……っとちゃんと相手をしますか!
「ガッシュは守りに専念して後ろに通さないようにしてくれ! 俺とシーカーで敵を引き付けてサラが一気にやれ!」
「「オーケー!」」
ラークが的確な指示を出す。
リーダーって感じだな……よし、気合い入れて相手するか!
「了解! っらぁ!」
単純な振り下ろしを半身になって避けて襲いかかってくる3体に柄を横に薙ぐ! 石突きが当たったスケルトンは腰骨から折れて一撃で四散し、柄が当たった2体は吹っ飛んでいく。
すぐにフォローに回ろうと周りを見回すと俺が吹き飛ばしたスケルトンがガッシュに向かっていき5対1になっていた。
「ちっ! [弐之型:閃]」
すぐに走り寄り、ガッシュを切りつけようとしていたスケルトンの首を一閃する!
俺が来て余裕が出来たガッシュもスケルトンに攻撃を始める。
「食らえやっ![シールドバッシュ]!」
大盾で殴られたスケルトンがスタンする。
「みんなー!大技行くよー!」
今までファイアーバレットで牽制していたサラが大きい魔法を放つ!
「[ジャッジメントファイア!]」
オリジナル魔法なんだろう、白い炎がスケルトンを包んでいき消滅させる。
「ふぅー、終わったー! さすがに今のは大分MPを消費したよ~」
かいてない汗をぬぐうポーズをして、サラが息をはく。
「オリジナルか? 凄い威力だな」
「ううん、あれは複合魔法だよ! 火と治癒の融合魔法なんだ~! 消費魔力は凄い多いけど、スケルトンをには効果絶大だよっ! 」
なんでも、初見殺しの森でトレントを相手しているときに火魔法と水魔法を同時に使ったら水蒸気爆発みたいな魔法が出来たらしくそれから色々やってるらしい。
オリジナル魔法よりもMPを消費するらしく余り回数使えないらしい。
今回は俺がガッシュに援護し始めた後ラークが厳しくなってきていたので使ったらしい。
ナイス判断だな……
「まぁ、初めての魔物だったから苦戦したが次からは大技使わなくても凌げるだろ。ただ、コウモリとの混成部隊が出てくるとまためんどくさいな……」
「数も多いしね~」
雑談しながら進んでいくと開けた場所に出た。
「休憩部屋か……?」
俺が呟くとラークもそう思ったらしい。
「よし、それじゃぁ休憩を入れるか、シーカー以外は皆HPやMPが減ってるしな!」
そして、皆のHPやMPを回復するために少し休憩を入れることになった。
……俺達はこのとき部屋の中央にある台座の上においてある石が一瞬青く光ったのを気付かなかった……




