表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊神力を持つ落ちこぼれ巫女ですが、神様と契約してバツ弍になりました  作者: 姫野光希
 旧校舎でさ迷う恋心、新校舎で歪み続ける想い。
50/50

新校舎の幽鬼(ホラー要素あり)

今日もまた、俺は旧校舎の“ずぶ濡れの女の子”に会いに行った。

俺を好きだと纏わり付く女を順番に連れて。

俺は、あいつの言うことに逆らえない。あいつの言う通りに、あいつの生命エネルギー(存在するちから)になる生きた人間を連れて行くのが俺の役目。






◇◆◇

あのずぶ濡れの、顔にへばりついた髪で隠れた瞳の奥を、俺は気が遠くなるほど長い間、ずっと見れていない。

こんな俺に、あいつを見続けることも、あいつに逢いに行く資格なんて本当は無いことも理解している。

でも、だから、と自問自答したその先の俺は答えを出した。


ーーー俺はお前を、言い訳に使った。


俺がお前に会いたいから、まだ話していないことも、伝えきれていない俺の気持ちも!

まだ沢山あったんだよ!



すべてはお前を、夜の旧校舎(学校)のプールに連れて行った俺が悪い。

怪談話に悪ノリして、あの時…プールを縄張りにしていた幽霊から、お前を()()()()()()()()()の、わがままでしかない。




今日も夕日が落ちていく。

部活の時間も終わって、生きている人間の気配も、すべてが遠ざかっていく。

誰もいないはずの新校舎の教室に、男子生徒が1人だけいた。だが、彼の制服は()()ものではない。


「お前は俺が生者だと思っているだろうが、俺はもうとっくに人間なんてやめている」


ーーー生きていた頃の俺も、お前に未練がありすぎて幽鬼(おに)になった俺も・・・・・


「ずっと、永遠にお前を愛してる」


この想いが、いつかお前に届く世界()が来るだろうか?

だから、俺は再び()()に出逢えるまで、“俺の役目”を続けよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ